「白人スタンダード」という
新たなる侵略
清水馨八郎・著 祥伝社 

 日本をダメにした国内の“四人組”

 マッカーサーによる騙しの占領政策を外力による害毒、まさに白禍とするなら、次に挙げる“四人組”は内敵で、日本国内にあってその占領政策に忠実に従って日本人を洗脳しつづけ、戦後日本を駄目にした元凶と言える。その四人組とは、「社共政党」、「進歩的文化人、「日教組」、「左翼マスコミ」である。
 昭和27年のサンフランシスコ平和条約の成立によって進駐軍が引き揚げ、日本が晴れて独立国となった時、なぜ占領政策時代に押しつけられた憲法や諸規則を清算して、本然の日本に復帰できなかったのか。それは“四人組”による反日活動が始まったからである。 占領政策は、日本解体を目指す左翼の革命運動に好都合だったから、彼らは進んで占領政策を継承し、さらにこれを強化して、「ゴケン(護憲)」、「イケン(違憲)」を声高に叫びつづけることになった。そのため占領が解かれても、反戦平和、反国家主義、反日運動は、占領時代よりひどくなった。東京裁判史観は、なぜかマッカーサーが引き揚げてからのほうが一段と強化されてしまったのである。                   
 占領時代にマッカーサーにすりよった胡麻すり進歩的文化人たちは、四人組の指導的役割を果たしていた。谷沢永一氏は、彼ら進歩的文化人と名乗る12人を選んで『悪魔の思想』(クレスト社刊)という著書で糾弾しておられるが、その卓見は見事である。彼らは占領中、NHK文化人、朝日文化人、岩波文化人として称えられ、占領が解かれた後も、自著が売れないと困るので、営業上も左翼反日思想を宣伝強化してきた。
 四人組こそ、リベラルとか戦後民主主義者とかと称して、戦後日本を駄目にした元凶で、裏切り者の売国奴というべきである。彼らはしきりに日本の「戦前責任」を追及してきたが、今こそ彼らのやった「戦後責任」こそ弾劾されるべきである。
 
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