世界はここまで騙された
コンノケンイチ・著 徳間書店 2003年刊 

 「世界的な事件は偶然に起こることは決してない。そうなるように前もって仕組まれていたと‥‥私は、あなたに賭けてもよい」(米国第32代大統領フランクリン・D・ルーズベルト)

 恐るべき情報操作

 「情報が存在しないことは、事実が存在しないも同然」といわれるが、私たちは常に多くのプロパガンダ(偽情報)に囲まれている。結論からいえば、私たちが知る真実情報はホンのわずかに過ぎず、ことに9・11にまつわる情報の多くは、米国政府によるプロパガンダだった。
 ブッシュ大統領は、就任9カ月目に起こった同時テロを絶好のチャンスと捉えて、米国による世界一極支配のシナリオを書き上げ、この2年間、それを忠実に演じて米国民の結束を固め、大成功をおさめてきた。
 米国の象徴ともいえる世界貿易センタービルが崩壊していく模様を繰り返しテレビで流し、その被害の甚大さを徹底的に世界に喧伝する。全米に星条旗をなびかせ、国歌を鳴り響かせることで、米国民のテロに対する怒りや憎しみを煽り立てる。こうしたことも、シナリオ実現のための、大きな役割を担っていたのである。
 こうしてブッシュ大統領は2003年、国連決議を無視して、「対テロ」を錦の御旗にイラク攻撃に踏み切った。米国は世界最強の軍事力を背景に、イラク攻撃を突破口にして、世界一極支配の体制確立を図ろうとしていることは間違いない。
 同時多発テロの真相は、はたして報道された通りなのか?
 情報操作や策略はなかったのか?
 本章の冒頭に記したフランクリン・D・ルーズベルトの言葉が端的に表しているように、過去における戦争や紛争、革命のほとんどが仕組まれたものだった。第1次、第2次世界大戦、ロシアのボルシェビキ革命、ヒトラー率いるナチスの勃興……いずれも欧米の大財閥と銀行家、そのネットワークが資金援助をしていたのである。
 たとえば、石油王と呼ばれた米国ユダヤの大富豪J・ポール・ゲッティ(1892〜1976年)である。2003年8月25日、イギリス国立公文書館が、第2次世界大戦の初期、彼がナチス・ドイツをひそかに支援する陰謀の中心にいた事実を暴露している。
 このニュースは、欧米ではトップで扱われたが、日本では小さな囲み記事だった。日本人の多くは、欧米や日本がユダヤ権力に牛耳られているとは考えてもみないし、考えたくもない。だから、こうした事実を日本で啓蒙してきた人々は、常に嘲笑されてきた。
 一口にユダヤ・シンジケート、または陰の世界政府、超国家権力といっても、この問題は単純ではない。そもそも正式な組織ではないし、秘密裏に複雑にリンクしあって、その一端を担う人ですら、その実体や真の目的を知らされていないからだ。もちろん、米国や欧州に住む一般のユダヤ人は、こうした組織には無関係である。
 だが、世界を陰で支配するユダヤ秘密政体シンジケートは、確実に存在する。この組織は、強固な秘密体制と秘密専制主義をとっており、この一団が米国および世界を支配しているのである。その知識、権力、財力、その奥の院は、部外者にはとうてい窺い知れない。
 彼らの基本手法がプロパガンダ、すなわち偽情報による人心操作である。悲しいかな、私たちは否応なしに、彼らの流す情報に依存しなければならない。他に情報源が存在しないからである。つまり、「情報が存在しないことは、事実が存在しないも同じ」は、「偽情報とは、存在しない事実を人々の頭に植え付ける」といい換えることもできるわけだ。

 ケネディ暗殺事件は、その典型的な例だった。
 1963年、11月22日12時30分、テキサス州ダラスで鳴り響いた数発の銃弾は、時の米国大統領ジョン・F・ケネディの頭を粉砕し、後の世界情勢を確実に変えてしまった。
 後任のジョンソン大統領は、国家による公的調査機関「ウォーレン委員会」を設置して、事件の調査・究明に当たらせた。結論は、オズワルドの単独犯行で、ケネディ大統領の致命傷は後方から撃たれた一発の弾丸とされた。
 これは、あまりにも強引な結論だった。有名なザプルーダ・フィルム(ケネディが撃たれた瞬間を写した16ミリフィルム)を見ると、ケネディの頭は後方にのけぞっている。これを見れば子供でも、ケネディは前方から撃たれたのだとわかる。
 後の世論調査では、この結論を信じていない米国人は80%以上に達していることがわかった。そして事件の背後に超国家権力が介在していることもまた、米国人のほとんどが確信しているのである。
 驚くべきは、ジョンソン大統領の「ケネディ暗殺に関わる情報は2039年まで公開できない」という行政命令だ。2039年といえば、ケネディ暗殺の年に生まれた人が76歳になっている。つまり、政府は事件を封印したということだ。裏を返せば、そこに国家が転覆するような事実が存在していたことになる。

 また、オズワルドの死後3年間に、重要証人18人が死亡している。6人が撃たれ、1人は咽喉を切られ、もう1人は首に空手チョップを受けて殺害されている。3人は交通事故、2人は自殺、3人は心不全、残る2人は自然死である。
 関係者の死が200人にも上るという別の調査もある。いずれにせよ、これは確率から見てもあまりに不自然である。
 米国では、情報機関による自動車や飛行機事故、自殺や心臓麻痺に見せかけた暗殺は少なくない。死体が存在しなければ事件にならないため、日本と違って国土が広いので砂漠や湿地帯に埋めてしまえばわからない。
 ケネディは白昼堂々、なぜ殺されたのか?
 超国家権力の、次の指示に逆らったからである。

1 アポロ計画の真の目的(月の異星人基地の有人探査)を一般から隠蔽する。
2 ベトナム戦争への介入。(軍産複合体の活性化)

 NASAのUFO隠蔽の基本姿勢となった「ブルッキング報告書」(NASAの設立にあたって、1958年、ワシントンDCのブルッキングス研究所が宇宙探査に関する報告書を作成し、下院に提出したもの)を紹介しよう。

 人類史のなかで、ある文明が高度な文明と遭遇した結果、滅亡に追い込まれた事例は無数にある。よって地球外文明との遭遇の公表には極力、細心の注意が必要である。とくに結果における事態を考慮し、情報操作が重要な意味を持つ。
 地球外文明の現実存在を公表する際、もっとも注意すべき集団は、宗教的原理集団と、科学信奉者集団である。彼らがどんな情報に過敏な反応を示すかを、公表前に充分に配慮しておかねぱならない。彼らにとっては、地球外生命であれ、建築された遺跡であれ、彼らの主張を侵害する脅威でしかないからである。


 ここでは、異星文明との遭遇によって大きな動揺を与えるのが宗教集団と現代科学で、それがNASAのUFO隠蔽の基本姿勢だと述べているのだ。

 はるか遠く離れたベトナムの戦争に、なぜ米国が介入しなければならなかったのか? 短期間で終わるはずの戦争が、なぜこれほど長引いているのか? 徐々に反戦ムードが高まる中、ケネディの手腕によって戦争が終結しようとしていたまさにその時、ケネディはダラスにおいて、衆人環視の中で暗殺されてしまう。戦争を終結させるということは、超国家権力の牙城である軍産複合体の利益を損なうことにほかならない。
 米国が軍事行動を起こすたびに、中央銀行と軍産複合体は巨利を得る。軍産複合体とは、国防省、CIA、軍需産業が一体で武器を売る体系を指している。ユダヤ国際金融にとって、そのいずれからも利益を得るので、まさに濡れ手で粟のボロもうけとなるのだ。

 おわかりいただきたいのは、ケネディ暗殺と9・11の共通点である。
 マフィア・ギャングそのものを思わせる残忍さ、その強引きわまる手口、情報操作による隠蔽手法……。
  ニューヨークタイムス紙は、2002年2月19日付けで「9・11直後に、国防省内に情報操作の専門組織が作られた」ことを暴露し、「国益のために、デッチあげを含む情報操作を国家が直接行なった」という驚くべき内容を伝えている。

 ユダヤの世界一極支配が始まった  [TOP]

 かつて、7つの海を支配した大英帝国の宰相B・ディズレリーは「世界は、一般の人には想像もできない人物によって支配されている」と語っていたが、これまで「陰の世界政府」と呼ばれてきた超国家勢力が、9・11を契機に表舞台に堂々と登場してきた。その一部が、ブッシュ大統領を取り巻く「政治ネオコン」、そして「宗教ネオコン(キリスト教原理主義)」と呼ばれる存在である。
 一般に、「陰の世界政府」は国際ユダヤで組織される秘密結社を指すと流布されている。だが、これはそれほど単純ではない。ユダヤ勢力だけを示す言葉ではなく、表からは見えない「陰の超国家勢力」全体を総称しているからである。
 ここでいう「陰の超国家勢力」は、19世紀末に起こったシオニズム思想を基盤に、旧約聖書の出エジプト記でモーセが目指したシオンの地にイスラエルを建国、中東の盟主にすることを目的とするシオニストを指す。彼らの目標は、第2次世界大戦後の1948年に達成されたが、それが爆弾となって血で血を洗う悲惨な現状を招いている。
 イスラエル最初の指導者デーヴィッド・ベン・グリオンは、「エルサレムが世界平和の都市となり、ユダヤが全人類の上に君臨するだろう」と予言している。またシオニストたちは、イスラエルがナイル川からチグリス川までを領土とする権利を「神から与えられている」という選民意識を持ち、聖典タルムードの教えによって「ユダヤ教徒以外はゴイム(家畜)」で、邪魔者すべては抹殺できると信じている。
 このように、一般のユダヤ人とシオニストの間には大きな隔たりがあり、政治に関わらない真のユダヤ人からは拒否されている。
 米国人ジャーナリスト、ゲーリー・スミスは「シオニストとは、イスラエルがより大きな利益を得るために、何ぴとをも、いかなることをも、いかなる民族国民をも、犠牲に供する人間である。アメリカ合衆国は、すでにシオニスト占領軍によって支配されている国だ」という。
 しかし彼らには、世界を支配し続ける明確な血統と系譜、すぐれた行動計画がある。
 すでに中東のイスラム国家は、シオニズムを主体とする超国家勢力の介入(湾岸戦争〜アフガンとイラク攻撃)で分裂し、弱体化されつつある。また、その指揮下で欧州統一もなされ、米軍とNATO軍が事実上、世界権力の核を握る世界軍として登場しつつあるのだ。
 このように、いまや超国家勢力の世界支配は完成の域に達し、それをマスコミは「米国の世界一極支配」と表現している。
 迫りくる世界最終戦争(核戦争)の時代に、私たちは生きている。核戦争、生物化学兵器、異常気候、爆発的な人口増加など、不安材料を挙げれば枚挙にいとまがない。だが、こうしたことに何も対策が講じられていないし、私たちは本当のことを何も知らされず、盲目にされている。闇を崇拝する者、秘密結社に属する者たちは、あなたが何もしないことを望んでいるのだ。

 世界の歴史を操る「陰の超国家勢力」 [TOP]

 日本人の常識としては、米国の支配階級(エスタブリッシュメント)は、WASP(Wは白人、ASはアングロサクソン、Pはプロテスタント)系であり、ユダヤ人や有色人種などの少数民族は表舞台に進出できないと考えている。
 現在の世界は、カトリック信者とイスラム教徒は、それぞれ10億人を超えているが、ユダヤ教徒は1,300万人でしかない。米国におけるユダヤの人口は比較的高いとはいえ、全体から見れば微々たるものである。それも、すべてがシオニストというわけではない。
 そのような少数民族が、米国のみならず欧州や日本、広く世界まで、なぜ支配できるのか。それは彼らが古くから世界に散らされて、辛酸を嘗めたあげくに得たスーパー権力を駆使して、各国の中央銀行、メディア、教会を支配しているからである。
 ここで述べることは、単純なユダヤ陰謀論ではない。ユダヤ人そのものを問題にするのではなく、これを断面に奥の院に肉薄していかなければ、超国家勢力の本質は見えてこない。そこにはユダヤを主体とするいくつもの組織があり、国家の最高権力者を送り出しているが、そうした組織といえども、傍系あるいは支流にすぎない。その奥の院には、最高統括者が「神格存在」として君臨し、その正体は完全なる闇に包まれているのだ。
 一口に超国家勢力といっても、その全体や裾野は茫漠としている。そこには多国籍企業、石油企業、軍産複合体など多くのシンジケートや秘密結社が存在し、末端には国家命令という名の下で、何も知らずに動いている人が大勢いるのである。
 それら団体や結社の名称もさまざまで、「イルミナティ」「ビルダーバーグ・ソサエティ」「CFR(外交問題評議会)」「スカル&ボーンズ」「日米欧三極委員会」「王立問題研究所」などは、その代表格といえる。
 イルミナティという存在ひとつを見ても、その構造と仕組みは複雑極まる。一つの組織(ピラミッド)が、より大きなピラミッドの中に含まれ、そのピラミッドは、さらに大きなピラミッドの中にある。小さなピラミッドは幾重にも重なって壮大なピラミッドを形成し、全体がユダヤ・イルミナティとして、超国家勢力の一部を形成しているのである。
 その世界的ネットワークは、パラソルの骨のような構造になっていて「分画化」という手法が用いられている。各組織それぞれは分断され、相互連絡は不可能。それぞれは傘の頂点としか連絡できない仕組みになっている。
 ケネディ暗殺やUFO情報の操作も、同じ手法、「分画化」で行なわれてきたため、いまだに真相が闇の中なのだ。
 「分画化」を今回の9・11に当てはめれば、CIAやFBIの人間は個々の計画や行為は知っていても、全体像はわからない。実行者たちは、自分たちの本当のボスが誰なのか、全く知らないままに、与えられた任務をこなしているのだ。

 陰謀論者のF・スプリングマイヤーによると、陰の超国家権力の中枢「最高法院」という秘密組織は、ロスチャイルド家、モルガン家、ロックフェラー家など、世界24の財閥の代表者によって構成されていて、世界のどこかで、年1回、「最高長老会議」あるいは「ユダヤ賢哲会議」などと呼ばれる秘密会議が開かれているという。
 その最高法院の下に「見えざる世界政府」(超国家勢力)がある。欧米の支配者層150名で構成される「ビルダーバーグ・ソサエティ」という秘密団体がそれである。
 同会は世界の政治や経済を決定する最高機関で、その実像は厚いベールに包まれている。
 その団体の母体になっているのがCFR(外交問題評議会)で、そこからTLC(日米欧三極委員会)、LPG(ロンドン・ポリシーグループ)という2つの世界危機管理組織が生まれている。その中心にいるのが英国王室である。
 TLCはビルダーバーグ・ソサエティで創られた戦略構想を世界経済に反映させる役割を担い、そこから生まれたのが「先進国首脳会議」(サミット)である。
 
 このように「最高法院」が「見えざる世界政府」(超国家勢力)の本丸と考えられるが、呼称はともあれ、確実に存在することは確かである。
 CFR(外交問題評議会)は、世界GNPの60%を支配するといわれているロックフェラー一族が統括する。歴代の大統領と国務長官が、そこから輩出されているというだけでも、この一族の影響力の大きさはわかるだろう。だがこのロックフェラーでさえ番頭格で、ヨーロッパの富豪ロスチャイルド家の支配下にあるというから、ユダヤ国際シンジケートの奥深さは一般の想像を超えている。
 いささかオカルトじみてくるが、スプリングマイヤーによると、最高法院(最長老会議)を指揮するのが「最高賢哲」と称される神秘的存在で、血統はダビデ王の直系にあたり、「聖なる預言者」であるとされる。その人物はどこか秘密の隠れた場所で静かに世界戦略を練り、深い瞑想と錬磨された知恵で常に神の声を聞いていて、大統領でさえも会見はままならないと噂されている。
 真偽はともかく、彼らの計画は何十年も前から立案された綿密きわまるものであり、秘密結社の下僕たちは何もかも承知の上で、その命令を実行していることは確かである。
 彼らには独自の掟があり、目的は「世界統一政府(ワン・ワールド)」を樹立することだといわれている。コールマンによると、地球人口を管理可能な10億人にまで減らすために、旧約聖書の予言に基づいて最終戦争を起こし、なんと90%のゴイム(家畜)つまり56〜57億人もの人類抹殺作戦を遂行するのだという。このアジェンダは米国の崩壊、キリスト教のドグマを地に落とすことも含まれている。
 はたして、彼らの計画は成功するのだろうか?
 彼らのドグマに、パラドックスや落とし穴はないのか?

 イラク攻撃は「ユダヤ対イスラム」の宗教戦争だ [TOP]

 9・11テロとイラク攻撃は、「イスラム教国VSアメリカ資本主義」という図式でもなければ、ブッシュ大統領がいう「キリスト教国VSイスラム教国」の十字軍戦争でもない。旧約聖書を同じく聖典とする「ユダヤVSイスラム」という宗教戦争なのだ。
 このことを日本人の多くは知らず、マスメディアもタブー視して報道しない。だから、なぜイスラム人が米国を憎むのか、日本人の多くは事件の核心をつかみきれずにいる。 今回のイラク攻撃の因子は、半世紀以上にもわたるイスラエル対パレスチナの、血で血を洗う中東紛争にあることは誰でもわかる。そのイスラエルの背後に米国が存在し、毎年巨額の援助を行なっていることは常識である。
 イスラエルは、ユダヤ人によるユダヤ教の国である。なぜキリスト教国の米国がユダヤ教国であるイスラエルを支援するのか。ここに最大のパラドックスが存在する。米国に君臨する「陰の超国家勢力」がユダヤ勢力(ユダヤ教)であるからして、イスラエルを支援するのは当然なのだ。

 米国のユダヤ人すべてがシオニストではないし、米国におけるユダヤ人の人口は、全体から見ればわずかなものである。だが、わずか数%のシオニストがマスメディアや教会を巧妙に操っているのは、まぎれもない事実なのだ。彼らは9・11を利用して米国世論を「テロへの戦争」へと駆り立て、ついにイラク攻撃に至らしめたのである。
 米国のミサイル攻撃で殺されたイラクの一般市民は、最終的に1万人を超えたと伝えられている。その最中に、米国や日本では、大リーグやサッカー中継に大騒ぎしていた。この無自覚で傲慢きわまる態度は、いつか大きなツケが回ってくるだろう。

 米国には言論の自由がない  [TOP]

 米国では、「主権と言論の自由」が確立され、「アメリカン・ドリーム」も実現可能だと読者は思っているかもしれない。確かに、イチローや松井が大リーグで活躍し、日本では考えられない高額年俸を得ている。だが、それはスポーツや芸能界だけのことである。
 10年ほど前、米国に住む友人が、電話で次のように語っていた。
 「この国は今、大変なことが起こっている。ユダヤ問題は完全なタブーで、マスメディアではそれに抵触したものは一切取り上げられない。それに触れようものなら、すぐに監視の目が光り、盗聴は当たり前、身の危険さえ感じる」
 日本も、太平洋戦争に負けるまでは、報道規制による情報操作は現在の北朝鮮どころではなかった。なにせ、すでに沈められて存在しない戦艦が米国艦隊を撃沈した、という報道が連日なされていたくらいである。
 それほど露骨ではないものの、現在でも情報は操作され、私たちは肝心なことを何も知らされていない。日本のマスメディアをリードする文化人たちは、愚かにも「米国に陰謀など存在しないし、UFOなど存在するわけもない」と公言し、こうした事実を啓蒙しようとする人々に対して、常に嘲笑を浴びせかけてきた。
 超国家勢力が世界に君臨する鍵の1つが、情報メディアの完全支配である。秘密組織は電波から活字にいたるまで、あらゆる種類のメディアを支配し、それを足場にして、彼らの意図を暴露しようとする言論に弾圧を行なっている。
 9・11からイラク攻撃まで、米国や日本の報道機関は米国政府の公式見解の発表に終始し、それ以外の見解が全く報道されなかったということが、みなさんの目にはどう映っただろうか。
 米国のラジオやテレビ、新聞、雑誌、書籍、インターネットなどで流される情報すべては、ごく少数のコングロマリット(複合企業)によって決められている。それらの上にはユダヤシンジケートが管理する「タヴィストック研究所」がある。様々な情報はここで巧みに操られ、世論を意図的に形成・誘導している。そのタヴィストック研究所の頂点には、複数の秘密組織を介して機能する超国家勢力が存在する。彼らは米国のマスメディアを、完全に牛耳っているのだ。
 世論は完全にコントロールされているということだ。人々はこうして洗脳され、思考は鈍り、腑抜けにされている。その結果、米国や英国、日本の人々は最もコントロールされた民族となり、恐るべきスピードで退廃と悪化の一途をたどっている。

 ユダヤの手は日本のマスコミにも伸びている  [TOP]

 当然だが、悪魔の手は日本にも伸びて、現在のマスコミを支配している。
 1995年、文藝春秋の月刊誌マルコポーロが、掲載した1本の記事によって、廃刊に追い込まれたことを記憶している人も多いのではないだろうか。問題になったのは、「ガス室はなかった」という記事で、欧米で「ナチのホロコースト」の内容に疑問を抱く人が急速に増えているのに、日本では報道されないことに疑問を抱き、その内容を紹介したものだった。
 この記事では、「ホロコーストでユダヤ人が600万人は殺されなかった」ことの証明として、

・当時のヨーロッパのユダヤ人全部を集めても、400万人だった

・ガス室で使われたサイクロンBは殺虫剤で、10分間で人を殺すのは不可能なこと

・「ガス室」はシラミなどが巣くう衣服を消毒するための部屋だった


 などを挙げている。
 それも、「ユダヤの陰謀」という路線でなく、比較的中立の立場で書かれた内容だった。
 これに対し、ロサンゼルスに本拠を置くユダヤ系人権擁護団体サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)が猛抗議したことが、雑誌廃刊へとつながった。
 テレビ朝日もSWCの槍玉に挙げられたメディアの1つだ。問題になったのは、ワイドショー『スーパーモーニング』で、元カイロ支局長が米TV局を襲った炭疽菌事件について「米メディアを支配しているユダヤ人を狙ったものではないか」とコメントしたことだ。「支配している」という部分が、ユダヤ人差別につながるというのである。
 「相手が相手だから、今回のうちの対応は素早かった。抗議を真摯に受けとめ、発言の非を認めて、番組内で訂正放送することを書面で伝えたんです」(週刊新潮)

 文藝春秋も、テレビ朝日も、なぜこれほど弱腰なのか。
 SWCが圧力をかけて、収入源の広告を差し止めてしまうからである。米国だけでも会員は40万人を超えるSWCの影響力は、計り知れないものがある。マルコポーロ誌に抗議したときは、同社の看板雑誌である文藝春秋への広告掲載中止を各企業に要請し、各企業が次々と応じている。その責任をとる形で、同社の社長は辞任した。
 週刊ポスト1999年10月15日に掲載された「長銀、われらが血税5兆円を食うユダヤ資本人脈ついに掴んだ」と題する記事に対しても、同様の抗議が行なわれたことは、記憶に新しい。
 SWC副所長アブラハム・クーパーが「週刊ポストへ広告を掲載することは、同誌の芳しくない記事に貴社を関係させることになる」として、松下電器残業、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、サントリー、キリンビール、住友商事の8社に対し、同誌への広告掲載の中止を求めたのである。
 ペンにはペンで抗議するのが筋で、SWCの「言論の自由」の圧殺は許されるべきではない。しかし、こうしたことが起こるのが現実だ。そしてこの現実は、日本のマスメディアすべてを動かせる外国勢力の存在を証明している。日本を無謀な太平洋戦争に駆り立てたのは、当時の軍部による「言論の自由」の封じ込めだった。それを彷彿とさせるこうした力が存在することは、実に怖い。

 ハルマゲドンを待望するキリスト教原理主義者 [TOP]

 悪魔の集団「ネオコン」は、2つの点で勝利した。まず、自分たちの描く世界支配(ユダヤ一極支配)戦略を、米国民に認めさせたこと。そして「キリスト教原理主義」を、完全に利用できるようになったことである。
 キリスト教原理主義を一言で言えば、聖書を文字通りに解釈する新保守的なタカ派の集団である。キリスト教原理主義者は南部を中心に古くから根付いていて、それを標榜する人たちは全米で3,000万人、多くはアングロサクソン系の保守的プロテスタントである。また、これに近い信仰を持つ人は7,000万人以上もいる。
 「米国は神の国で、逆らう者はすべてサタン」という、まるで戦前の日本のような信念が、狂信的な境地まで行き着いたのがキリスト教原理主義者といってよい。それだけではない。それを行動に移すことが善だと考えているのである。
 米国に逆らう国家すべては悪魔であり、葬ってしまえというのがキリスト教原理主義の原点にある。本当に怖いのはこの点なのだ。
 この国を政治や経済だけで判断していると、本質を見失うことになる。ブッシュ大統領を支えてるのは間違いなく宗教で、それはユダヤ教のドグマそのものなのである。私たちも日本の政治家も、聖書をよく理解しておかないと、米国や超国家勢力が取っている行動の意味が理解できず、彼らが次に何をするのかさえわからなくなるのだ。
 キリスト教原理主義は、レーガン政権が誕生した1980年代から強力に組織されて、現在はブッシュ大統領を熱狂的に支持し、大統領選における巨大な集票マシーンとして結束している。
 彼らは「聖書は誤りのない神の言葉で、そこに書かれていることすべては事実であり、これから必ず成就する」と信じている。そのためダーウィン進化論など認めないし、ノアの方舟の実在や人類終末までも固く信じている。
 たとえハルマゲドンが起こっても、キリストによって空中携挙(ラプチャー)それた自分たちは、地上に舞い降りて、神の国の建設に参加できると考えているのだ。したがって彼らにはハルマゲドンが早まるほど福音で、よい知らせということになる。

 米誌ニューズウィークでは、2000年10月に2日間、全米の755人を対象に電話による世論調査を行なっている。それによると、米国民の40%は人類最終戦争ハルマゲドンで世界が終末を迎えるという聖書の予言を信じており、自分たちが生きている間に起こると信じている人は45%もいるという。
 20世紀最大の心理学者グスタフ・ユングは、人類の深層無意識が存在することを指摘している。そして、この深層無意識が、全地球的な共通現象を生じさせるのだという。となると、米国人の半数近くがハルマゲドン勃発を信じていること自体、とても危険なことでもある。
 米国で急速に広まったキリスト教原理主義というカルト宗教には、実は大変なパラドックスが内在している。
 キリスト教徒にとってイエスは主であり、イエスの再臨によって地上に「千年王国」(ミレニアム)が建設されるべきはずだった。しかし、家はユダヤ教では歓迎されないし、必要ともされない。エルサレム(今のイスラエル)に、キリストが占める場所はないのである。
 そこでキリスト教原理主義者は、イスラエル人をユダヤの直接の子孫とし、ダビデ王の末裔である「神に選ばれた人々」と考えることにした。そうすればパラドックスに少しは辻褄が合う。
 現在のキリスト教はユダヤがデッチあげたしろもので、全世界の文明化された国民を衰弱させ、麻痺させるという目的のために、ユダヤによって考案されたものである。
 「ユダヤは太古の昔から文明化された国民に寄生し、食い物にしてきた。そして現在、キリスト教原理主義というウイルスを、ゴイム(家畜)に効率的に広げるために利用している。そのユダヤの背後にこそ、より巨大で邪悪なものが隠れ潜んでいることを忘れてはならない」(R・P・オリバー)
 おわかりだろうか。ネオコンもキリスト教原理主義者たちも、核兵器の先制使用を望んでおり、人類最終戦争ハルマゲドンを仕掛けることは善であり、ゴッドの意志に添うものだと考えているのである。中略
 アメリカでは911は苦痛と苦悩の合図で、救急車を呼ぶ緊急番号である。
 9・11は終わりではなく始まりで、行為は次のステップへと間違いなく進む。

 聖書のゴッドが現代に出現した!  [TOP]

 聖書予言よりもすごい事実がある。聖書の主(ゴッド)が20世紀に、現実に出現したことである。それが有名な「ファティマ奇跡」といわれるものである。
  筆者はその事実を40年前に知ってから、人生が変わった。そして否応なく、次の事実を確信させられた。

1 聖書のゴッドは異星人だった。

 旧約聖書でいうイスラエルの神は、神性4文字のYHWH(ヤハウェ)で記され、「存在するもの」「現存するもの」を意味する。ゴッドの「主は生きて在るもの」(エゼキエル書)という言葉をそのまま素直に解釈すれば、ゴッドは地球外生命体(異星人)であるのは明らかであろう。

2 旧約聖書と新約聖書のゴッドは異なる。

 したがってユダヤ教とキリスト教は、根本から異質の宗教である。

3 バチカンは両者のゴッドを混同している。

 あるいは知っていながら秘匿している確率が高い。

4 人類の一部は、新約のゴッドと同じルーツ(DNA)下にある。

5 聖書予言は人類の未来を完璧に見通している。

6 人類終末は避けられないが、終末は滅亡ではなく人類再生である。


 旧約のゴッドはサタンだ  [TOP]

 ファティマの聖母は、ルシアに「私の正体を明らかにする」と約束している。その正体とは「自分たちは地球外生命体で、新約聖書のゴッドである」ことを伝えたと思われる。だが、もっと重要な事実が、ルシアを通して法王に伝えられたのは間違いない。
 それは「ユダヤ教(旧約)のゴッドと、キリスト教(新約)のゴッドは異なる」ということではないか。つまり、ユダヤ教を源流にキリスト教が生まれたという2000年来の常識は間違いだと、ファティマの聖母はバチカンに伝えたに違いない。
 聖書を大別すると、イエスの生誕前に書かれたのが旧約聖書で、生まれた後に書かれたのが新約聖書である。旧約聖書は書かれた年代も作者も別々で、日本でいう歴代の作家を網羅した文学全集と思えばよい。(中略)
 ファティマの奇跡は、キリストの母である聖母マリアのイメージで行なわれた。その聖母は「ロシア革命」の勃発を予言し、革命の主役ユダヤ・ボルシェビキをサタンの手先だと警告している。旧約と新約のゴッドが同一なら、そんな警告をするはずがない。聖母は「旧約のゴッドは人類に害を与える異種の生命体(異星人)だ」と、人類に警告しているのである。
 法王が恐怖し、途方に暮れ、「これ(ファティマの第三の予言)は他人に見せてはならない。私が墓の中に持って行く」と、門外不出の秘密文書として固く封印したのも無理からぬことである。

 相容れないゴッド、それぞれのルーツ [TOP]

 イエスの教えが後に世界に広まったのは、ユダヤ人だけが救われるという旧約聖書(ユダヤ教)の常識と、完全に決別しているためだった。しかし、イエスを殺したのがユダヤ教徒で、そのときからユダヤ人が迫害と差別の対象となったことは知ってのとおりである。
 ファティマに出現した超知性体は、聖母マリアを象意としていることから新約(キリスト教)のゴッドと同存在であることは間違いない。そして人類を「わが子」と語りかけていることは、彼らの発進母体は、人類と同じ哺乳類系で、新約聖書に多く記述がみられる「オリオン星系」だと思われる。
 対する旧約聖書のゴッドは爬虫類系で、そのルーツは「シリウス星系」といわれ、超国家勢力と密約を交わしている「竜(ドラゴン)系統」に属している。この系統に属するUFOが1947年、米国のニューメキシコ州ロズウェルに意図的に墜落し、そこから得たUFOテクノロジーが米国の高度なハイテク兵器の数々を生んだのである。
 両者の宇宙での戦闘が、イザヤ書には次のように述べられている。

 さて、天では戦いが起こった。ミカエルと御使いたちとが、竜と戦ったのである。竜もその使いたちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天に彼らのいる所がなくなった。この巨大な竜、すなわち悪魔とかサタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年老いた蛇は、地に投げ落とされ、その使いたちも、もろともに投げ落とされた。

 生物学的にも異なる両者は、宇宙スケールで反目関係にあった。
 当時、イエスとユダヤ人との間には激しい対立が始まっていた。イエスは『モーセ五書』を基本ドグマ(教義)とするユダヤ指導者たちの傲慢さを批判し続け、ユダによる裏切りで結局は十字架にかけられ、殺された。
 新約(キリストの教え)を注意して読めば、旧約と新約のゴッドの異質さは容易にわかるだろう。最も反ユダヤ的な書物がヨハネによる福音書で、イエスを殺したユダヤ人は神に敵対する悪魔の民族で、不信仰者、真理の誤解者だとしている。これは、旧約聖書の教えを根本から否定していることにほかならない。
 また、ヨハネの黙示録では、カナンの末裔であるユダヤ人(現ユダヤ超国家勢力)を「竜(サタン)と獣の系譜」と容赦なく糾弾し、旧約聖書の引用はもちろん、その教義も完全に無視している。
 このようにキリストの教えの「天にましますわれらの父」なるゴッドと、闇の権力者シオニストのゴッドは、まったく別である。これを理解しないと、世界の現状、超国家勢力の真の姿も見えてこない。超国家勢力は、この事実を意図的に曖昧にして世界を騙し続け、キリスト教原理主義者を味方に引き入れているのである。

 来るべき核戦争を警告!  [TOP]

 最近、米国ユダヤの総帥ロックフェラーが国連にあてた手紙が流出して、話題になっている。『終わりの始まり』とタイトルされた書簡には「これからの世界は破壊と暴力による大掃討作戦によって混乱が増大。米、英、中国が崩壊し、その後に世界統一政府が樹立される」と記されているという。
 その始まりが9・11で、その後のアフガン、イラク攻撃となったのである。
 そうなると、気にかかるのがファティマの奇跡の予言である。
 聖母の第1の予言は第一次世界大戦の終結、第2の予言は第二次世界大戦への警告だった。となると、第3の予言は、順序から見て第3次世界大戦への警告だと考えるのが自然だろう。
 最後の大奇跡で巨大UFOが示した意味ありげな行動を振り返ってみよう。

 太陽は小さく震え始めたかと思うと、ぐらぐらと動きだし、燃えさかる車輪のように回転しながら、四方八方へ無数の色の光線を発した。雲や地面、樹木や岩、そしてすべての群衆が幻想的な色彩に染まっていった。
 太陽はいったん回転を停止すると、水平に移動、また元の位置に戻ると再び回転を始める。まるでダンスを思わせるこの動きは、3度繰り返された。そして、2度の小休止をはさんで再開された3度目の太陽の色彩放射は、それまでにない激しいものだった。
 そして突然、目もくらむような勢いで、太陽の急降下が始まった。
 太陽が強烈な熱を発しながらジクザグに落下してくるの目の当たりにした大群衆はみな、いっせいに凄まじい叫び声をあげた。よほど恐ろしかったのだろう。ほとんどの人は最期の時が来たと思いこみ、自分の犯した罪状を告白し始めたほどだった。(中略)
 太陽が去ってから群衆は仰天した。自分たちの衣服をはじめ、木々や地面が完全に乾燥していることに気づいたからである。この壮大なスペクトルが繰り広げられたのは、時間にして10分あまりだった。


 巨大UFOの2度のダンスは第1次・第2次大戦、最後の回転が第3次世界大戦を表現していることは、いうまでもないだろう。強烈な熱を発しながらジグザグに落下してくる太陽、木々や地面が完全に乾燥したことは、「このまま推移すれば近い将来、燃えるようなもの(核兵器)がみなの上に落下し、木々や地面が完全に乾燥してしまう(地球は死の世界になる)」と警告していたのである。

 竜と獣の系譜の淘汰  [TOP]

 キリストはコリント人への第一の手紙で、次のようにいう。

 すべての肉が、同じ肉なのではない。(略)天に属するからだもあれば、地に属するからだもある。天に属するものの栄光は、地に属するものの栄光と違っている。日の栄光があり、月の栄光があり、星の栄光がある。また、この星とあの星との間に、栄光の差がある。

 人はみな同じ肉体をまとっているが、天国から来た人、地獄界から来た人、また遠い星々に魂のルーツのある人たちが混在し、星それぞれ(シリウスやオリオン)にも栄光の差(霊の進化のレベル)があると、キリストは私たちに教えているのだ。
 キリストは、地球の大掃除が行なわれるとき、地に属する者、獣の国に属する者が一掃されるという。

「見よ、わたしはこの民に驚くべきわざを行なう!」  [TOP]

 見よ、わたしはこの民に、再び驚くべきわざを行なう。それは不思議な驚くべきわざである。彼らのうちの賢い人の知恵は滅び、さとい人の知識は隠される。(イザヤ書29章-14)

 残された人類に、再び驚異的なテクノロジーが施される。そのテクノロジーの前には、人類の小賢しい科学理論など役に立たないと、キリストはいっているのだ。
 それはどんな「わざ」なのか。

 神は、彼らに鈍い心と、見えない目と、聞こえない耳とを与えて、きょう、この日に及んでいる。(ローマ人への手紙11章-8)

 この知恵は、この世の者の知恵ではなく、(略)私たちが語るのは、隠された奥義としての神の知恵である。それは神が、わたしたちの受ける栄光のために、世の始まらぬ先から、あらかじめ定めておかれたものである。(略)「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた。(コリント人への第1の手紙2章-6〜9)

 ここで、あなたがたに奥義を告げよう。わたしたちすべては、眠り続けるのではない。終わりのラッパの響きとともに、またたく間に、一瞬にして変えられる。(コリント人への第1の手紙15章-51)


 どう変えられるのか。

 女の産んだ者の中で、ヨハネより大きい人物はいない。しかし、神の国で最も小さい者も、彼よりは大きい。(ルカによる福音書7章-28)

 ヨハネはイエスを洗礼した人物で、史上最大の超能力者といわれる。
 コリント人への第1の手紙にある「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた」というのは、人間には見えなかったもの、聞こえなかったものが、瞬時に見えたり聞こえるようになるという意味である。
 米国の精神分析医ジェームス・ヘイズは、自著の中で、
 「長い間感じていることだが、テレパシーのような超能力は、どのようにして起こるのかという疑問は妥当ではないと思う。それよりも、誰にでもあるテレパシーが起こるのを妨げている要因は何なのかという問いの方が、まだ実りがあろう」と述べている。

 ダーウィンに消された人物として有名なウィリアム・ジェームスも、このことに頭を悩ませていた。

 私たち人類の脳は、本来あるべき状態にくらべると半分も目覚めていない。
 われわれの火は消され、本来の設計図は、何ものかによって使用が阻止されている。私たちは多くのさまざまな未知の力を所有しているのに、それを使うことができない。ある人は、自分の本来の資質から遮蔽されているという感じを、極端に抱いている。
 私たちは自分が所有する力の遙か下限の、もっとも劣悪な条件下で行動しているのだ。
 誰もが所有する「生気あふれた貯蔵物」を、どうすれば自在に解き放つことができるのだろうか?


 ユングもそれを探求した。
 こうしたことに対し、イエスは「そこではサナギが蝶に変身するように、閉じられていた人類の脳機能が瞬時に全開され、子供でも瞬時にヨハネ以上の超能力者に変身する」と、答えを出しているのである。

 
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