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 日本超古代史の謎に挑む
 日本・ユダヤ同祖論の深層
柞木田龍善・著  風濤社
 
 二つの相異なる日猶同祖論
 
※「猶」=猶太=ユダヤ

 明治初年頃出版された、N・マクレオドというユダヤ人の書いた英文冊子(The Epitome of the Ancient History)は、「日猶同祖論」の嚆矢ともいうような論文であるが、この中に奇妙な記述がある。
 マクレオドは、日本の王オセエ(Osea)はイスラエル王ホセア(Hosea)と同一人であるかもしれないと述べていることである。
 ホセア王は、イスラエル国最後の王として「列王紀」下15章29−30節に登場するのだが、「記紀」はもちろん『竹内古代史』にも記されていない。
 オセエ王の典拠はどこにあるのか?マクレオドは何も記していない。われわれの知らない秘密の文献に、日本にオセエ王なる人物の存在したことが伝承されているものがあるとしか解釈し得ないのである。
 いずれにせよ、酒井勝軍もマクレオドも直接この古文献に言及することを避けていることを考えると、相当核心に触れる記述があったに相違ない。
 古代に高度な文明を持った原日本人が存在し、彼らがユダヤの祖となったなどということが明らかになることは、シオニストにとっても、また、万世一系の天皇制国家にとっても許し難いことであろう。
 シオニズムの国際謀略機関や、天皇家の手先共が、マクレオドや酒井にさまざまな圧力をかけ、問題のユダヤ古文献の公開を防止しようとしたのは、これがためである。ユダヤ人はすばらしく優れた民族であるが、一方ではシオニスト国家の反革命的な反縄文人的性格を見せつけられると暗たんたる気持になる。
 今やユダヤは骨の髄まで堕落しつつある。すみやかにシオニスト国家を解体し『トート第二の書』を公開させ、彼らをして縄文革命の隊列に復帰させねばならない。そしてロスチャイルド、ロックフェラー、サッスーンなどユダヤの生んだシャイロック顔負けの悪徳資本家、デイズレリ、グラッドストン、フリードリッヒ、エーベルーなどの忌まわしい権力に取りつかれたユダヤを、カタカムナの名において否定せねばならぬのである。
 ──こう武内裕氏は強力に訴えている。
  (中略)
 それに、ユダヤ人が日本へ来て日本人の祖の一人になったと唱導する人の多くは、わずか二千年三千年前の時代だけを捉えて論評しているが、『竹内古代史』でさえ、五万年前からの人類の歴史書だというが、この頃は、四十万年前、八十万年前、すでに日本に人間が生活していたことを物語る「石器」が出土したことを、新聞は報じている。
 が、振り返って自己をみると、自己の血液の中には、すでに何百万年前からの人間の血液が流れているのである。それに、人類は、猿から進化したというが、「宇宙考古学」がようやく発達してきたこの頃では、人類は、他の惑星から天降った神人の子孫(太古の日本人)であるという論が新たな視点となってきていることを注目すべきだと思う。

 では、最後に、日本人の二つの異なる日猶同祖論に対して、当のユダヤ人はどのように受け取っているか、ユダヤ教でも上位のラビ(指導者)といわれるマーブイン・トケイヤー著『ユダヤと日本・謎の古代史』によって、その見解を見ていくことにしよう。
 明治維新初期に横浜に来日したスコットランド人一般商人マックレオド(武内裕氏の本に、マクレオドとして出てきた人物)は、日本の歴史を調べ、各地で行なわれる祭式を調べ、食物、衣服、その他さまざまの伝統的な行事について『日本古代史の縮図』という本を横浜で印刷し刊行した。この本の中でマックレオドは、日本人だけがその他の東洋民族とは全く異なった文化や行動様式を持っており、それがどうしておこったかということは説明がつかないと述べている。
 ただし、二千五百年の昔にユダヤ人の十二種族のうちの大部分である十種族が、東方世界に追放されたという聖書の記述に従って、もしこれらの古代ユダヤ人が日本に住みついたとすれば、日本で行なわれている説明のつかないさまざまの行動様式や祭式のあり方などが、よく理解できると述べているという。つまり、古代ユダヤの習慣が現代の日本に生き残っている可能性が出て来た、というのである。
 また、英文の『ユダヤ百科事典』におけるユダヤの十種族の項目は、すべて日本人とユダヤ人との関係についての記述で満たされている、とも書いている。
 マックレオドはさらに、京都の祇園祭を訪れ、日本人の神官の着る衣服と古代ユダヤ人の僧侶が着た衣服との間に、数々の共通点を発見している。古代ユダヤ人僧侶が着た真っ白でフサのついたドレスは、日本の神官のそれと全く同じものである。また、祇園という名前は、シオン(ユダヤの地)がなまったものであろうと想定した、と書いている。
 他、日本の神社の前に立っている狛犬が、古代ユダヤの神殿の前に立てられたライオンの像と類似した関係にあること。特に日本修験道の山伏が、変形したユダヤ教徒のように考えられること。エルサレムの嘆きの壁にある「菊の紋」、この日本の皇室の紋である菊の御紋が、古代ユダヤの神殿の遺跡にも同じような菊の紋が発見される事実をも挙げており、川守田英二の、日本民謡のはやし言葉はヘブライ語という説についても、古代ユダヤ語の専門家としての立場から、トケイヤー氏はだいたい肯定しているし、秦一族のこと、広隆寺、大酒神社などもはっきり肯定している。
 何れにしても、日本人の中には、古代ユダヤ人が日本を訪れて日本に真の知恵をもたらしたと考える人と、古代にユダヤ人が日本を訪れて知識を授かってユダヤに持ち帰ったと、二様に考える人が、明治末年あたりから大正、昭和を通じて後を絶たないのであるが、外国人で日本人=ユダヤ人説を主張した人がいて、その人は、サミュエル・アブラハム・グリンバーグというラビだと、トケイヤー氏ははっきり名前を挙げている。
 以上のように、ユダヤ教の上層部の有力なラビから見ても、日本人とユダヤ人は、二千年や三千年前からではなく、遙かの古代からほとんど兄弟関係の種族であることが肯定されているのである。

 ★なわ・ふみひとのコメント★
 
有名な「日猶同祖論」に関する研究をまとめた本です。私のように乱読多読型の人間には興味の尽きない“情報”が満載されています。「竹内古代史」についても詳しく触れてあり、興味深い内容がありますが、部分的にご紹介するのが難しいため拾っておりません。関心のある方はぜひご購読ください。買って損はしない本だと思います。
 
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