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 インディアンの大予言
サン・ベア&ワブン・ウインド・著
加納眞士/三村寛子・訳  扶桑社
 
 聖なる方法で

 かなり昔、1953年ごろ、ハワイから来たカフナ族のメディスンマンのダディ・ブレアは、地球の変化が起こるとき、2つの火山が同時に噴火するだろう、と告げた。そして、1984年にマウナ・ケア火山とキラウェア火山が同時に大噴火を起こしたのである。
 さらに、ヒンズー教の年老いた僧侶が、自分の国にも予言があり、木が死に始めたら地球の変化の始まりであると私に話してくれた。これは、全ヨーロッパで今起こっていることだ。ドイツでは国内の半分以上の森林がすでに死滅したか、死につつある。アメリカやカナダのかなり広い範囲でも、森林がどんどん死んでいるのだ。酸性雨やそのほかの汚染物質で、木の高い部分からどんどん死んでいるのである。
 予言の別の言葉に、空気中の有害物質のために人々が家から出られなくなるときがやってくるというのもあった。私は、旧ソ連で起こったチェルノブイリ原発事故のときドイツにいたが、まさに予言どおり、放射性降下物のために家の外には出ないように警告されたのだ。
 チェルノブイリ災害から2年後の1988年の冬、旧ソ連とヨーロッパで記録的な最低気温が観測された。この2つの出来事は関連している。我々人間が自然と一緒になって地球の変化を起こしているのだ。人類もまた、地球の一連の変化の一部である。
 すべての聖なる教えは、私たちが確実に今の地球の大きな変化のまっただ中に入っていこうとしていることを示している。予言が実現されようとしているのだ。私たちは一つの時代の終わりと新しい時代の始まりの真ん中にいる。地球の変化は予言された経過の一部なのだが、その中で役割を果たす人間によって、それがいっそう速まってきたのだ。このころになると、母なる地球が人間の手による破壊から自らを守るのが難しくなってくる。地球はその歴史の中で大きな変化をいくつも経験してきた。だが、現在起こっている変化との違いは、変化のスピードと苛酷さをエスカレートさせている人間の影響にある。
 私たちインディアンは、この偉大なる変化の時を浄化と前進の時代と見なしている。人類は、自覚と目覚めという大きな難関突破の偉大なチャンスを与えられているのだ。変化から生き残る人々は、私が理解しているところでは、より高いレベルの目覚めと、より聖なる方法で歩きだせる意識に到達した人々である。そして、現在を第四の世界として、私たちが第五の世界と呼んでいる、変化の次の段階に入ったとき、そこに到達できた聖なる方法に従って生きる人たちが、輝ける日々の一員になるだろう。
 第五の世界では、私たちは地球や人間ともっと調和を保って生きられるようになる。これが変化によって、そして今も私たちの中にいる多くの師によって、準備されつつある世界なのだ。第五の世界には、地球や互いを破壊するためだけにあくせくしていた人々はもはや存在しないのである。
 私には、世界の人口の約四分の一の人々が生き残るのが見える。生き残る人々はすべて高尚な意識に目覚めるだろう。私の仲間も偉大なる霊的な指導者たちが現れると信じている。何人かはすでにここにいる。この指導者たちが変化の時代を通して人間の意識を導く手助けをしてくれるだろう。その後、私たちはすべてに対してまったく違う意識を持つようになるだろう。これがあらゆるレベルの浄化の時であり、浄化が完了されたときには、今ある多くのものがもはやこの世に存在しなくなるだろう。

 
リトル・シスターが話すとき

 セント・ヘレンズ山の噴火を予知した北西部のインディアンには、非常に強力な予言を行なった者がこのほかにも何人かいた。その一人がスクワミシ族の、俗にシアトル酋長として知られているシアルス酋長である。彼の予言は1853年に語られたお告げの中に含まれているもので、もっともよく知られているインディアンの話の一つである。その中で彼は、白人がいつ北西部にやってきて、インディアンを虐殺するかを語ったのである。彼はこう言った。
 白人が我々の生き方を理解しようとしないのは、わかっている。彼らにとっては、この土地もあの土地も同じなのだ。彼らは、夜にやってきて、必要なものをすべて奪っていくよそ者である。地球は、彼らにとっては、兄弟ではなく敵なのだ。征服しては、ただ前進していく。彼らの食欲は尽きることなく地球を貪り食い、彼らが通ったあとは砂漠しか残らない。
 空気は、インディアンにとって貴重なものだ。動物も木も人間も、すべてのものが同じ空気を吸って生きている。だが、白人たちは、自分たちが吸っている空気に気づかない。何日も死んでいた人間のように、嗅覚が麻痺しているのだ……。
 ……わしは、白人に汽車の中から撃たれて、そのまま大草原に放置されて腐ったバッファローの死体を何千も見た。彼らは、生きるためにだけバッファローを殺す我々を野蛮人だと言う。煙を吐く鉄の馬の方がずっと大切だということが野蛮人だから理解できないのだと言う。
 同胞よ、動物がいなくなって、何が人間だというのか? もし、すべての動物が地上からいなくなってしまったら、人間は魂のひどい孤独感で死んでしまうだろう。動物に起こったことは、いずれ人間にも起こるからだ。すべての命は、つながっているのだ。
 ……我々が子どもに教えてきたことを、自分たちの子どもに教えるがいい。地球が自らの母であることを伝えるのだ。地球にふりかかる出来事は、その子どもたちにもふりかかるのだということを。人間が地球に唾を吐けば、自分自身に唾を吐いていることになるのだということを。
 我々にわかっていることは、地球は、人間のものではないということ。人間が、地球のものなのだ。そして、すべてのものが一つの家族を結ぶ血のようにつながっているということである。すべては一つに結ばれているのだ。
 地球にふりかかる出来事は、その子どもたちにもふりかかる。人間が命の糸を編んでいるのではない。人間はその中の一本の繊維にすぎない。人間が本体の織物にしていることは、自分にしているのと同じである。
 友人のように共に歩き語る神を持つ白人でさえ、共通の運命から逃れることはできない。結局、我々は兄弟だったのだといずれわかるときが来る。一つ確かなことは、いつか、我々の神が、白人が崇めていた神と同じ一つのものだったとわかるときが来ることだ。今は、我々の土地を望んだように、神を自分たちだけのものだと思っているだろう。だが、それはできないことなのだ。神とは人間の神であり、神の慈悲は、赤色人種であろうと白色人種であろうと平等に与えられる。神にとってもこの地球は大切なものである。地球を傷つけることは、その創造主を侮辱することだ。白人もやがて死ぬときが来る。白人は、我々より早く滅び去るだろう。自分の寝床を汚していけば、自分が出した排泄物の中で、ある夜、窒息死することになるだろう。
 しかし、白人が死ぬとき、白人をこの大陸に導き入れ、ある特別な目的のためにこの大陸とインディアンを支配する力を与えた神の力ある手により、白人に火がつけられる。それは、まぶしいほどの輝きとなるだろう。なぜ、神が白人をこの地にもたらしたのかは謎のままである。バッファローが、いつ全滅させられたのか、いつ野生の馬が飼いならされたのか、いつから、深い森の神秘の世界にまで白人の匂いがしみこんでしまったのか、いつから実りの深い山々が電線だらけになってしまったのか、何もわからない。雑木林は、どこにあるのか? 消えてしまった。鷲たちは? 消えてしまった。生あるものの終わりと、生き残るものの新しい世界の始まりである。

 ★なわ・ふみひとのコメント★
 
インディアンの予言としてはホピ族の予言がよく知られていますが、それ以外にも地球の未来について述べられた予言はいろいろあります。そのほとんどが「地球が大きな変化を遂げる中で、人類の意識が変わり、新しい世界に生きる人とそうでない人に分けられる」と言った内容です。一般的に「地球意識に目覚め、地球にやさしい生き方ができるようになった人」が終末のカタストロフィーを生き延びて新しい地球とともに生きることのできる人だと予言されています。今日、世界中を襲っている大規模な自然災害は、まさにインディアンの予言にあるとおり、地球と人類の浄化の始まりと見るべきでしょう。そして、その浄化のスピードは、これからますます加速されていくと思われます。
 
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