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 三島由紀夫の
霊界からの大予言
 太田千寿・著  日本文芸社
 
 
 宇宙の縮図――日本列島の霊性

 宇宙の仕組みには、それぞれ相似する現象が入れ子型にセットされているようなところがあります。極大から極小までの全体が、一つの入れ子型の構造になっているわけです。そして、この構造の中ですべての存在が連動しあう関係にあるのです。
 この仕組みを宇宙の構造の1つの現われと理解することができれば、次の簡単なメッセージも、大きな意味をもって私たちに迫ってくるでしょう。

 「こんにち、日本がしっかりしていないと、全てが狂ってしまう。日本列島は宇宙の縮図であるから、責任重大なのだ。(以下略)
  昭和63年7月5日AM5時20分
  三島由紀夫命」(『日影日誌』より)

 日本列島が、「大宇宙―銀河宇宙〜地球―日本列島」という入れ子型の構造の中にあり、全体が一つの連動関係にあることの重要性を告げています。
 西洋の言葉ではホロン、日本語では相似象などと言うのが、この構造のことなのです。このような構造の中では、日本列島に起きることは、これから地球に起きる、銀河宇宙に起きる、大宇宙に起きる現象の「かたしめし」となります。
 「かたしめし」とは、将来起きるであろう物事のパターンなりモードなりを指し示すこと。言葉を換えて言えば、事件のひな型ということなのです。
 日本に起きることが宇宙の、地球の「かたしめし」となる。その場合にポイントとなるのが、日本の心の形、いわば日本の霊性というべきものなのです。

 
日本の霊性が狂うとき、緑の地球もまた

 日本の霊性が狂いはじめ、それが地球大の連動を引き起こすと、地球は凄まじい異物感にさいなまれることになります。その異化作用が激しく続けば、やがて地球は滅びの道をたどって行かざるをえなくなるのです。なぜかと言えば、地球は初めからそのように作られているからなのです。
 この地球生成も宇宙の大きな謎の一つです。

 「……強いられる恐怖、君達が作った地獄。神は決して地獄をお作りにならない。人の想念で地球は出来た。おそろしいことだ。想念転換をしなければ、この地上は滅びる。 (以下略)
   昭和63年11月12日AM12時40分
   三島由紀夫命」(『月明りの章』より)

 人の想念で地球はできた――。ここに宇宙生成の謎も凝縮されていると言ってよいでしょう。太古の昔、宇宙のある星系にいた人類の祖先たちは、人間の理想郷として「緑の地球」を想念で描いたのです。そして、自ら描いた想念の地球に恋い焦がれ、焦がれるほどに想念が凝縮し、やがて惑星の核を形づくり、しだいに「緑の地球」へと発展していったのでした。それからしばらくして、人類の祖先たちはさまざまな変遷を経て、自らの想念の結晶である地球に移住して来たのです。
 日本の霊性とは、この人類の祖先たちの想念の伝統に連なる心にほかなりません。元来人類のすべてにあるもので、ある時期までは、日本が最も直截に保持し引き継いできていたものです。ですから、日本の霊性が狂うということは、地球を形づくった想念が変質するということ、最初の想念の固まりの中に、後から異質の狂った想念が強引に入り込むことなのです。これが「君達が作った地獄」なのであり、霊的に見た地球環境危機の問題にほかなりません。
 地球に最も相応しい振動こそ、日本の霊性という想念の波動なのです。振動が物質を作りだすのです。そのことを忘れてこの方、人間の科学は近年にようやくその端緒につきました。物質を突き詰めていくと結局は振動そのものにぶつかる、もしかすると振動が実相なのではないか……。これが、素粒子論の深みに位置する科学者たちのすべてに共通する本音なのです。
 
 
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