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 コズミックスマイル
福田純子・著 たま出版
 
 神から注がれる器一杯分の愛

 ある講演会の帰りに年配の女性講師の方とタクシーに同乗しました。その先生は「あなたは笑顔笑顔と言うけれど、人生、そんな甘いものではないのよ」とおっしゃいました。
 それを聞いていたタクシーの運転手さんも、「イヤーこちらの年配の先生は人生をよう知っておりますなあ。人生なんか思い通りにいくはずがない。笑顔なんてアマッチョロイ。若いなんてものはそんなものでしょう」。
 さらに先生は「あなた、こんなに可哀想な女の子もいるのよ。休カギリギリまで働いて帰ってきて、病気の両親の下の世話からすべてのことをしなければ寝かせてももらえない。休みのやの字もない、そんなふうに毎日毎日働いている。その子はまだ十代なのよ。泣いても泣いても泣き切れない、そんな子のことをあなたどう思うの」と言われました。
 先生の厳しい言葉と、女の子のあまりにもすさまじい生き方に、その時は何も答えられませんでした。私にとっては厳しい言葉ではありましたが、こうした助言をきっかけに、深い深い愛をもって笑顔の道を歩んでゆかなければと思ったのです。
 その後、その少女の姿が幾度となく思い出され、私はその女の子に対して「今生この修行を深くなさるお方なのだな」と思いました。以来私が辛い状態にあったとき、その子の生き方がどんなに私を支え、心の杖となったことでしょう。
 神様の平等、大いなる存在の平等というのは、全てに平等ということではなく、「それぞれの器に対してそれぞれである」という平等だと思います。私たちが真に心を解放し、宇宙のエネルギーと十分交流することができたなら、神様は本当に平等だからいつも私たちの器一杯にエネルギーを注いでくださるでしょう。
 いつも愛情一杯それぞれの器に降り注ごうとしてくださっているのにもかかわらず、小さな器だと小さな器一杯、大きな器だと大きな器一杯、つまり器一杯分しか降り注ぐことができないのです。
 その器は一人一人の心の世界ですから、そこに与えられたものをどう受け止めて自分のものとし、身につけていき、魂を浄化していくか、神様はとても慈悲深い方ですから、どんな人に対しても、耐えられない苦労は決してお与えにならないと思います。このことをクリアすることによって自らの器を大きくすることができるのではないでしょうか。今生、この世に生まれた私たちの魂の修行場がまさにこの世の中であるということを思えば、本当に神様は平等だなと思います。
 この三次元の世界は物質社会です。しかし時代はいま大きく進化を遂げつつあり、地球をとりまく宇宙波動のエネルギーは三次元から四次元へ移行しているといわれます。
 四次元のエネルギーとは人の意識・心のエネルギーです。ということは空間のエネルギーが変化すれば私たちの世界も物質中心から心を中心とした生活に移行させることが必要です。いつまでも物質中心のままでいると心のひずみは大きくなるばかりです。
 物質的なものに執着し、お金を持っていればいるほど、経済原理が働かなくなったときに、そういうものを自分のものだと思っている人にとってその辛さ、負担は大きいかもしれません。
 この世の中のすべてのものは、本当は自分のものは何一つないのでしょう。自分の心の受け止め方によって、プラスにもマイナスにも感じることができます。それはたとえ傍から見てかわいそうだと感じる環境にある人でも、与えられたものであるならば、その試練を乗り越えてこそ、今世でより多くの真の喜びを得るチャンスが与えられているのです。
 
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