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 ホピ 宇宙からの予言
ルドルフ・カイザー・著 林 陽・解説
徳間書店
 
 現世界終末の前兆――灰のつまったヒョウタンが空から落ちた時

 ホピの予言は、ここ20年ばかりの間に世界の注目を集め始めた。広島と長崎への原爆投下が、彼らの予言の中に記録されていたという話は有名だ。
 むろん、「原爆」という言葉がホピの用語の中にあったわけではない。「ヒロシマ」、「ナガサキ」といった言葉が予言に記されていたのでもない。「灰のつまったヒョウタン」がいつか発明されて、それが空から落ちたとき、海は煮え立ち、陸は焼け尽くされ、長いこと生命が育たなくなる。そう予告されていただけである。実際に原爆が開発されるまで、その意味するところを知る者はだれもいなかったのだ。
 ホピにとって、これらの「予言」はむしろ「前兆」だった。それは、われわれが生きている「第四番目」の世界が終わり、次の「第五番目」の新世界が出現するときに起こるという「大浄めの日」の前兆なのである。

 
現世界終末“九つの前兆”――最後の前兆は天の住居が完成した時

 ホピは自分たちのもつ歴史と予言によって、第四世界も今や終わりに近づいていることを知っている。かつての三つの世界は、いずれも創造主の掟を忘れ、人類が物質主義、利己主義に陥ったことによって自滅した。そして、今の第四世界もまた、かつての世界と同じ末期症状を呈している。
 われわれの地球がふたたび浄められる日が遠くないことを知った彼らは、それまで秘密にされてきた予言と創造主の教えをあかるみに出し、世界に対して最後の警告者の役目を自ら担うことになった。第四世界の浄めの日の前兆について、彼らは幾つもの興味深い予言を提示している。
 フェザーという名のホピの長老はこういった。「第四の世界はまもなく終わり、第五の世界が始まるだろう。どこの長老も知っていることだ。その前兆は長年の間に成就してきた。もう、ほとんど残されていない」。
 老人は全部で九つの前兆を話した。その第一は、白い肌の者たちが大陸にやってきて、雷で敵を打つというもの。これは銃を下げた白人のことだった。二番目の前兆は、「声で一杯になった木の糸車の到来」。これは白人の幌馬車隊だった。第三は、「バッファローに似ているが、角の長く大きい獣」の登場。これは、白人が連れてきた牛だった。第四の兆しは「鉄の蛇が平原を通る」というものだったが、鉄道が大陸を横断したときにこの予言は成就した。五番目の兆しとして老人が挙げたのは「巨大な蜘蛛の巣が地上をおおう」というものである。やがて電線がアメリカ全土を蜘蛛の巣状におおった。「大地に石の川が交差する」という第六の前兆は、ハイウェーが建設されるに及んで成就した。
 老人は、次に、未来の予言として三つ列挙した。第七の前兆は「海が黒く変色して、それによって沢山の生物が死ぬ」というもの。第八の前兆は「ロングヘアーの若者が部族国家に加わり、インディアンの生き方と知恵を学ぶ」というものだ。そして、最後の九番目の兆しはこうである。「あなたは天の住居のことを耳にするだろう。それは大音響とともに落ちてくる。それは青い星のようにみえるだろう。これが落ちてまもなく、わが民の儀式は終わるのじゃ」。
 第七の予言は、70年代初頭に世界各地で頻発した大規模な石油流出事故。これによって海洋は黒く汚染され、多くの生物が死んだ。そして、第八の予言は70年代中頃に若者の間で盛んになったヒッピー文化である。
 残る第九番目の前兆について、現在のホピ族の多くは、アメリカの宇宙計画に関係したものととらえているようだ。

 ★なわ・ふみひとのコメント★
 
マヤの暦に基づいたとされる2012年12月21日(22日)の「世の終わりの日」は、世界中で話題になりつつも、何事もなく平穏に過ぎ去りました。ノストラダムスの予言に続き、予言が外れたことで安堵の胸をなで下ろした人がいる反面、そのような予言に惑わされた人を批判したり、嘲笑したりする人が現れています。
 私は、マヤの暦に基づく終末説とは別の視点に重きを置いて2012年12月を終末の日と考え、拙著や当サイトを通じて情報を発信してきました。そういう意味では、多くの人を惑わした側に立つ人間です。当サイトを訪ねていただいている皆様に惑わしの情報を提供したことは申し訳なかったと反省しています。
 しかしながら、私が強調してきましたのは、「終末の日がいつになるか」ということではなく、「なぜこの世に終末の日が訪れるのか」という意味や「終末の日に備えて、今どのような生き方をすべきか」ということにポイントを置いてきたつもりです。その意味では、私の説に惑わされて困ったという方は少ないと思っています。(居直っているわけではありませんが)
 私自身は今もなお、この現代文明社会に終わりの日が来ること、そして、それは決して遠い未来の話ではないことを、固く信じています。「2012年終末説」は外れましたが、現文明の終末説そのものが否定されたとは思っておりませんので、これからも性懲りもなく(笑)、そして根気よく、それにちなんだ情報を発信してまいります。
 本日ご紹介したホピの予言には「世の終わり」の日がいつになるかは示されておりません。しかし、その日が訪れるまえに起こることとして、九つの予兆について触れています。そのうちの八つはすでに起こったと見られ、残されている第九番目の予兆は、「天の住居(宇宙ステーション?)が大音響とともに落ちてくる」となっています。これなら、世界中の人にわかる明らかな予兆となるでしょう。頭の隅には留めておきたいと思います。
 
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