[戻る]

 

やさい

長崎県北松浦郡  浦田 幸代 8歳
  
  やさいは、えいようが、たくさんあって、からだにいいもの。でも食べないなら、なんにもならないと思います。だってやさいを食べないならよわい体になってしまうからです。
  元気なつよい体にするには、やさいや魚やなんでも食べないとじょうぶな体には、できないと思います。
  夏休みのある朝、おじいちゃんが作っているはたけにやさいをとりに行きました。
  きゅうりとナスとピーマンをとりました。
  とれたてのやさいは、ピカピカ、ツヤツヤ、ピンピンして、わらっているようです。
 「さあ、わたしを食べて。おいしいよ。」
 「そうよ、えいようまんてん、元気がでるよ。」
 「わたしを食べると、頭がスッキリ、かしこくなるよ。」
  きゅうりやナスやピーマンたちのこえが聞こえてきました。
  おかあさんが、とってきたばかりのきゅうりをザクザクきって出してくれました。
  わたしは、思いきってガブッとかぶりつきました。
  あまい、いいにおいのしるがプチューッとはじけました。今まで食べていたきゅうりとぜんぜんちがうかんじです。
  おかあさんが、
 「おいしいね。とれたてだからね。」
  とにこにこして言いました。
 「ほんとにおいしいね。」
  みんなもにこにこして言いました。
  二学きになって、きゅう食でやさいが出ました。わたしは、もりもり食べました。先生が、
 「みんな二学きになったら、よく食べるようになったね。やさいやお魚は、みんなが元気に大きくなるように自分のいのちをプレゼントしているんだよ。だから、食べるときは、『やさいさん、お魚さん、だいじないのちをありがとう』と言う気持ちでのこさずたべようね。」
  と言いました。
  さあ、あしたも食べるぞ。

 
第13回 NTTふれあいトーク大賞 優秀作品集』(NTT刊)より