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  まえがき
プロローグ20XX年、富士山噴火

第T部 富士山噴火で起こること

第1章 火山灰
 都市を麻痺させるガラスのかけら

セントヘレンズの火山灰 江戸時代の富士山噴火 火山灰とはガラスのかけらである 火山噴出物の分類 防災に欠かせないハザードマップ 宝永噴火の火山灰が見つかった 火山灰の被害――人体 有害なガスが付着した火山灰 火山灰の被害――家屋 火山灰の被害――農作物 異常気象をもたらす火山灰と火山ガス 火山灰の被害――ライフライン 火山灰の被害――交通機関 降灰のシミュレーション 政治経済にも重大な影響 

第2章 溶岩流
 断ち切られる日本の大動脈

溶岩とは何か 岩石の種類 富士山の火口のできかた 溶岩流のハザードマップ 溶岩流のシミュレーション 溶岩流の可能性マップ 溶岩流ハザードマップの読み方 溶岩流は制御できるか 富士山での溶岩流防災

第3章 噴石と火山弾
 登山者を突然襲う重爆撃

噴石とは何か 火山弾とは何か 深刻な噴石の被害 予知が難しい噴石 噴石を降らせる三つの噴火タイプ ブルカノ式噴火とは ストロンボリ式噴火とは プリニー式噴火とは 富士山の噴石はどこまで飛ぶか 噴石のハザードマップ 噴石の被害を防ぐには

第4章 火砕流と火砕サージ
 山麓を焼き尽くす高速の熱雲

火砕流の最初の記録 火砕流のタイプとその起源 火砕流の規模と火山爆発指数 火砕流に似た火砕サージ 火砕流のハザードマップ 火砕流と火砕サージの被害予測と課題

第5章 泥流 
数十年間も続く氾濫と破壊

泥流とは何か ネバド・デル・ルイス火山で発生した泥流 セントヘレンズの泥流 火砕流のあとに発生する泥流 氷河の下の噴火で発生する泥流 宝永噴火で発生した泥流 融雪型泥流の到達範囲 降灰による泥流の到達範囲 泥流という災害の特徴

第U部 南海トラフと富士山噴火

第6章 地理と歴史からみた富士山噴火

特殊な日本列島の、特殊な場所にある富士山 引き裂かれるフィリピン海プレート 富士山は「4階建て」だった 富士山の基盤をつくった火山活動 富士山噴火の最初のステージ 山頂から頻繁に溶岩を噴出 ステージ4で起きた山体崩壊 ステージ5で頻発した山腹噴火 1707年の宝永噴火 噴火はいつ、どこから?

第7章 「3・11」は日本列島をどう変えたか

東日本大震災はなぜ起きたか なぜ「直下型地震」が多発するようになったのか 2030年代に起こる海溝型巨大地震 活火山が動きはじめた

第8章 南海トラフ巨大地震との連動はあるか

噴火の物理モデル 第1のモデル――マグマが絞り出される 第2のモデル――マグマが足される 第3のモデル――マグマが泡立つ 宝永噴火を起こしたのは巨大地震だった 富士山噴火とフィリピン海プレートの関係 マグマだまりの天井にひび割れが!? 富士山のマグマが増加した 南海トラフ巨大地震の被害想定 もしも富士山噴火が連動したら

第9章 山体崩壊のおそるべきリスク

岩なだれとは何か セントヘレンズ火山の「予測された噴火」 時速250キロメートルの巨大な岩なだれ 時速900キロメートルのブラス ブラストが残した爪痕 噴火がもたらした教訓 富士山で起きた岩なだれ 直下型地震が山体崩壊を引き起こす 富士山直下に活断層が埋もれていた 山体崩壊のリスクは南海トラフ巨大地震に匹敵する 予測困難な富士山の山体崩壊 美しい円錐形は永遠にあらず

第10章 富士山の噴火予知はどこまで可能か

噴火予知の5要素 地震をしらべる@高周波地震 地震をしらべるA低周波地震 地震をしらべるB火山性微動 火山性地震からわかること 地殻変動をしらべる@傾斜計 地殻変動をしらべるAGNSとSAR 火山ガスをしらべる 「何月何日に噴火」に科学的根拠はない マグマの噴出率から予測する 噴火の休止期はいつ終わるか

第11章 活火山の大いなる「恵み」

温泉と湧き水 生活基盤とリゾート 国立公園の9割は火山地域 長い恵みと短い災い 「長尺の目」で富士山を見る

あとがき
さくいん
 
     
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