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 カルマの大奇跡
 本山博・著  徳間書店
 
 さまざまなカルマが個人と宇宙の間に存在している

 あなたは自分の能力や才能、体力に自信があるだろうか。人よりも劣っているのでは…とコンプレックスに陥って悩んではいないだろうか。
 学校や会社も自分が希望したところに入れず、不本意なところに入っている。結婚も本当にしたい人ではなく、「こんな人でも仕方がない」と思って、結婚をしたのではないだろうか。 日頃十分に注意しているのに、階段から落ちたり、自動車に追突されたり、盗難や火事といった突然のアクシデントに見舞われたことはないだろうか。そして、思わぬ怪我をして、長い入院生活や後遺症などに苦しめられてはいないだろうか。
 お互いに愛し合って結婚したはずなのに、どうも夫婦の間がぎくしゃくしてうまくいかない。子供が親に反抗して家庭で暴力をふるったり、非行グループに走ったりして手がつけられない。 ある土地に新居を建てたり、マンションに移ったが、入居と同時に病気がちになったり、ノイローゼになったりした……などなど。
 あなたは、このような不幸を体験をしたことはないだろうか。実は恐るべきことに、こうした不幸や凶事の多くは、これまで述ぺてきた「カルマ」によるものなのだ。
 カルマは、その人が前生で行なった行為の結果であり、その人の魂とともに死後の世界に行っても生きつづけ、あなたがこの世にもう一度生まれかわる原因となる。つまり、人間は前生のカルマによって生まれかわるのである。
 そして、あなたが再生しても、あなたの人生は前生のカルマによって支配され、いろいろな不幸や凶事、あるいは逆に幸福や楽しみをもたらす強力な力を発揮するのである。
 あなたを含めて、いま生きている人間には、すべて前生があり、その前生のカルマによって再生している。しかも、そのカルマによってあなたの一生の運命が左右されているのである。
 これまではあなた個人の病気や不運といったものをつくり出す「個人のカルマ」を中心に述べてきたが、実はカルマには多種多様なカルマが存在するのだ。
 あなたをこの世に生み出した両親にみられる「夫婦のカルマ」がある。また当然「親子のカルマ」もある。
 夫婦、親子は家族を形成する。これは人間の自然の営みである。その家族をひっくるめると家になる。「
家のカルマ」になるわけだ。さらに私たちが住んでいる土地には「土地のカルマ」もある。
 ヨーロッパやアジア、アメリカではそれぞれの国にいろいろな民族が住んでいる。日本の土地では、日本民族とよばれる人々が多く住みついている。そこに「
民族のカルマ」があり「国のカルマ」がある。
 そして、国の集まりである地球、地球を含めた惑星が集まっている宇宙……と、いろいろなカルマがある。
 逆に、宇宙や地球のカルマから考えてくると、そこから国や民族のカルマに至り、さらに土地や家、夫婦親子のカルマ、そして個人のカルマに到達しているのである。
 つまり、
カルマにはいろいろなカルマがあるが、それらは決して単独で自立しているのではない。お互いが相互に影響をおよぼし、因果関係をつくっているのである
 個人のカルマだけではなく、こうしたさまざまなカルマは、実はあなた個人にも深い影響を及ぼしているのだ。

 
親子のカルマは受精の瞬間に決められる

 さて、個人のカルマを生み出すうえで、もっとも重要なのが「親子のカルマ」である。あなたは、父と母という親と縁をえて、この世に誕生してきたのだから。
 この親子の関係は、いわば自由な意志で選択することは許されていないものである。
 「べつに頼んで生んでもらったわけじゃない」
 「こんな世の中に、生まれたくなかった」
 「こんな親のもとに生まれてきてイヤだ。生まれてこなかったほうがいい」
 と親にいう人がいる。しかし、こればかりは、あなたの選択によるものではない。だが、あなたは、生まれるべき因子とカルマを有していたからこそ、生まれたのである。
 しかも、出産時にオギャーと産声をあげた時点で生まれたのではない。実は、あなたの父親の精子が、母親の卵子と合体した瞬間、つまり受精の瞬間に、すでにあなたという存在が誕生しているのである。これが第一の誕生である。
 第二の誕生は、出産時であるが、これは霊的なカルマの次元では、たいして重要なことではない。
 あなたの第一の誕生、つまり、受精の瞬間に、あなたはこの世に生まれかわったのである。受精後、あなたは母親の胎内に十ヵ月いるが、その間、母親の子宮の中ですでに前生を思い出して苦しみ悩んでいるのである。
 幸い、あなたは第二の誕生を迎えて生まれ出たが、胎内にいるときに前生のカルマで苦しめられた人の中には、流産や早産、あるいは妊娠中絶で堕胎される憂き目にあって、第二の誕生に至らない人もいる。それは、この世に生まれてこられない、という前生のカルマが強く働いたからに他ならないのだ。
 このような「親子のカルマ」は、ほとんどの人にとって、受精の前に自分のカルマと両親となる人のカルマの相互関係で必然的に生ずるのである。その意味では、最も結びつきの深いカルマなのだ。
 
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