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 霊魂の旅
黒田みのる・著 九重出版
 
 
 見えない世界が急激に変化している

 この世はあの世の移し世(映し世)だと言われている。ということは、この世がこれほど急激に変化をしているのだから、あの世(幽界)もすさまじいスピードで変化をしているはずである。
 今まで死後の世界を論じたものはたくさんあるが、つねに動いているものとして捉えたものはない。死後の世界・幽界は、美しく明るいところから暗い地獄界まで変わりない姿で描かれてきた。
 五大宗教が生まれ、五大文明が生まれ、人類は徐々に進歩していったが、科学万能の現代に至ってだんだんあの世(幽界)が変化し始め、現在は幽界の変化の動きが猛烈となって、この影響をわれわれは気づかないうちに受け始めたのである。
 そしてさらに、幽界の動きがこの世の動きよりもすごいスピードで変化し始めたのである。このことを話す前に、一つだけ知っておいてもらいたいことがある。自然のなかに人が生活し、いろいろのものを開発して文明が生まれる。この世は物質の世界である。この物質界に比べて、見えない死後の世界・幽界は物質になりきらない半分だけの物質(これを半物質、または霊物質という)の世界である。霊魂も幽体もオーラなども半物質である。
 わたしたちは、時としてこの半物質を見ることがある。幽霊現象がそれである。幽霊は幽体であって半物質である。この幽体の波長と人の波長が合ったとき、その人は幽霊の姿を見ることができる。
 人には肉体の下に半物質の幽体(霊成型=ひながた)があるように、動物にも植物にも山にも川にも自然にも宇宙にもあらゆるものに、半分物質である幽体(霊成型)がある。つまり、すべてのものは元の形(=霊成型)があり、たとえば、山の幽体がこの世に出てきて山になり、川が干上がってなくなり半物質だけになり幽界に帰り、地上から姿を消したりする。
 地上のすべての物質はいつまでも同じ状態ではない。いのちのあるものはやがて死に、生命がないと思われている鉄などの物質もやがては溶けてしまう。すべてのものは時間の経過のなかでどんどん消滅し、また生まれ変化しているのである。
 さて、今日幽界の動きがこの世の動きよりすごいスピードで変化を始めたと言ったが、それはあの世・幽界がこの世のなかにすごいスピードで現われてくる大変な時代なのである。もう少しくわしく言えば、幽界にあるすべての半物質がわれわれの目に触れる物質に変化をしながら現われてくるということである。

 近い将来、この世とあの世(幽界)が一つになる

 半物質であるあの世(幽界)がこの世のなかに物質となって現われてくる恐ろしいときが、今いよいよ迫りつつあると先に述べたが、この現象がはっきりとした形で始まり出してから20数年経っている。この頃からまず異常気象が多くなり、天候を初めとする自然に変化が見られ出した。
 いろいろ注意して見てみると、社会的にも大きな変化が見られ出している。原因不明の病気、少年から幼年へと移っていく犯罪の若年化、すべてに対する価値観の変化などあらゆるものが、異常ともいえる急変化のなかに揺れはじめたのである。現代人はいろいろの見方をするが、これはあの世(幽界)がこの世と一つになるために、物質化し始めた前兆なのである。われわれの研究によれば、あの世(幽界)から移し世であるこの世に伝わってくる変化は、約40年と推察される。
 あの世(幽界)の半物質がこの世に向かって物質化し始めたため、あの世の相当暗い部分から明るい部分にかけて、想像を絶するすさまじい熱と冷気の大嵐が吹き荒れ、死後の世界にいるすべての霊魂は、その影響を受け大混乱の様相を呈しているのだ。
 われわれがこの幽界のすべてが物質となろうとしている大変化を見るとすれば、それは山は裂け、海は空から降る想像を絶した大天変地異の身の毛もよだつ光景を見ることになるだろう。
 しかし、それは半物質界である幽界が物質になってゆくために必要な光景なのである。こうして幽界が物質となってこの世に現れるとき、この世はすさまじい光景を呈しながらあの世(幽界)と、完全に一つになるのである。
 人類の滅亡を説く者、暗い未来への大予言などなど、巷(ちまた)にその声は広がっているが、それは人類の滅亡でもなければすべての終わりでもなく、用意されたプログラムの新しいページに進む一つの大きな節目なのである。
 
 
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