世間や他人を
恨んではならぬ
2020年6月16日(火) 
 
 
 引き続き拙著『日本沈没最終シナリオ』(たま出版)のなかの「神示編」の内容を抜粋してご紹介します。
 青い文字は拙著『日本沈没最終シナリオ』の内容、黒い文字は、今回新たに書き加えたものです。

 世間や他人を恨んではならぬ

 世を呪うことは自分を呪うこと。世間や他人を恨むことは自分を恨むこと。このこと覚れば一切はそこからひらけくるぞ。(日月神示)

 自分の周りに起こることは、それは過去に潜在意識の中にため込んだカルマが形をとる姿なのです。だから、心を動揺させることなく「あ!これで善くないカルマが一つ消えていく」と、逆に感謝の気持ちで受けとめることが大切です。善くないカルマは体の病気という形を取ったり、他人から裏切られるという形で表れるなど、呪わしく思う出来事が多いでしょう。
 しかし、その時でも、世の中や他人を恨まない方がいいと教えているのです。世の中の総ての存在はつながり合っていて、大きく見ると自分の一部でもあるわけですから、世の中を恨むことは自分を恨むことだ、というわけです。

「世を呪うこと」が「自分の呪うこと」になるのはなぜでしょうか。「世間や他人を恨むこと」がなぜ「自分を恨むこと」になるのでしょうか。――これこそカルマの法則そのものを述べているのです。
「他に与えたものが必ず自分に返ってくる」というシンプルな法則です。「情けは人のためならず」「人を呪わば穴二つ」という事例で説明いたしました。しかし、頭で理解できても心のコントロールはなかなか難しいものです。やはり心の鍛錬、すなわち「心のクセの修正」がどうしても必要です。それこそが「身魂磨き」なのです。
 たとえば「肉を食べてはいけない」と思っても、どうしても肉を食べたくなるというのも「嗜好」という名の心のクセです。そのクセを修正するためには「肉が食べたい」という誘惑に何度も打ち克って、「肉は食べたくない」という新しい心のクセを習得する必要があります。
 私の経験では、ひとつの心のクセを修正するのに、意図的な努力を続けても約50日ほどかかります。個人差はあるでしょうし、心のクセの種類にもよると思いますが、2カ月ぐらいは絶えず古い心のクセが頭をもたげて誘惑(邪魔)してきます。その誘惑に一度でも負けると、また古いクセに逆戻りしてしまうのです。「好事魔多し」という言葉どおり、善いことをしようと思うと必ず邪魔がはいります。これを「悪魔のささやき」と考えることもできますが、私は「神様のテスト」と受け止めることにしています。そのテストに合格することが身魂磨きなのです。私の経験では、1つの「神様のテスト」に合格するまで約2カ月ほどかかります。
 ですから、いま肉食の習慣を持ち続けている人は、私の予測する「Xデー」までに「肉を食べたい」と思う心のクセを修正することはできないのではないかと思います。それで、「食料危機になったら必ず共食いの誘惑に負けて、人の肉を食べることになりますよ」と警告しつづけているのです。
 ご自分でイメージしてみてください。死ぬほどお腹がすいたときに美味しそうな焼き肉のにおいが漂ってきて、その肉を焼いている人に「狸をつかまえたから焼き肉にしたんだよ。あなたも食べませんか」と誘われたらどうしますか。すぐにお裾分けをいただいて食べるでしょう。肉を食べることに抵抗がないからです。あとになって、それが人の死体を焼いたものだったとわかってももう遅いのです。
 大本神諭にも日月神示にも「これから多くの日本人が共食いをすることになる。それだけはしてはけないぞ」と何度も何度も警告を発しているのは、深刻な食料危機の中で、日本人がその過ちを犯すことになることが見えているからでしょう。肉を食べるクセがまだ修正できていない人はその過ちを犯す可能性大です。そして自分の魂を永遠の地獄に落とすことになるのです。
 寅さんの台詞をもじって、「それをやっちゃあおしめぇよ」と申し上げておきましょう。末代のこと、つまり、永遠に浮かばれないことになるのです。いずれにしても、心のクセの修正は本当に難しいものです。心のクセという場合の「心」とは潜在意識(無意識)の領域のことだからです。
 今回の神示で述べられている内容も同じです。人や世の中を恨んだり、呪ったりする心のクセは、結局は自分を苦しめることになると頭でわかっていても、やはり人を恨んだり、世の中を呪ったりするクセが出てしまう人は多いでしょう。これもまた最終的には自分を苦しめことになっていく、というのがカルマの法則なのです。植木等さんの歌の文句にもありますね。「わかっちゃいるけどやめられない」。
 しかし、わかっているならやめなくてはいけません。善くない心のクセを改める努力をするのが「身魂磨き」だからです。

 悪く言われるとめぐり取ってもらえるぞ。悪く言うとめぐりつくるのじゃ。(日月神示)

 嫌いな人、苦手な人の悪口を言うのは痛快なことでしょう。逆に、他人が自分のことを悪く言っていたという噂を耳にすると、心穏やかにはなれませんね。しかし、カルマの法則では、他人の悪口を言うとその人のめぐり(善くないカルマ)をいただいてくることになるのです。逆に、他人が自分の悪口を言えば、それは自分のめぐり(善くないカルマ)をもらってくれたことになるというのです。悪口を言ってくれた人に、むしろ感謝しなくてはいけないのです。「私の善くないカルマ(不幸の種)をもらってくれてありがとう」と――。
 しかし、ほとんどの人は自分の悪口を言った人のことを恨んでしまうでしょう。その結果、新たに善くないカルマを背負い込むことになるのです。カルマの法則は本当に人を導くためにうまくできていると感心します。これも「わかっちゃいるけどやめられない」心のクセのひとつでしょう。

 悪の世が回りてきた時には、悪の御用する身魂をつくりておかねば、善では動きとれんのざぞ。悪も元を正せば善であるぞ。その働きの御用が悪であるぞ。ご苦労のお役であるから、悪憎むでないぞ。憎むと善でなくなるぞ。天地にごりてくるぞ。世界ひとつになった時には憎むことまずさらりと捨てねばならんのぞ。(日月神示)

 文明も神の働きから生まれたものじゃ。悪も神のお働きと申すもの。悪憎むこと悪じゃ。(日月神示)

「必要悪」という言葉がありますが、日本沈没を狙って世界大恐慌を引き起こそうとしている海賊の一味(世界支配層)も、この世の進化のためには必要だということです。彼らが推進してきた西洋科学文明は、今日の物質的な便利さ、豊かさを実現し、人の進化の後押しをしてくれているわけです。要は、刃物の使い方の問題であって、悪にも用があるのです。ですから、その悪の役割をしているグループを憎むことはよくないのです。憎めば憎むような世界が表れるのですから、自分にとっても世の中にとっても悪の働きをしてしまいます。
 どのような状況でも他の悪口を言うと、善くないカルマを増やすことになるのです。

 世界支配層が「日本民族の絶滅」を画策していることも、悪のひとつではあります。しかし、「それを恨むなよ」と日月神示の神様はおっしゃっているのです。恨めば恨んだ側が損をするだけだからです。
 この部分が日月神示の神様の素晴らしいところです。「わしは○○じゃ」と、よく知られた神様や仏様の名を使ってご託宣を下す今日の神様的存在と根本的に違うところです。


 想念は永遠に働くから、悪想念は早く清算しなければならんぞ。(日月神示)

 想念(心の癖)がカルマを作るのです。善くない心の癖は早く修正する必要があります。


「悪想念」とは「善くないカルマ」をつくる心のクセのことです。心のクセはなかなか修正が難しいので「永遠に働く」ことになり、永遠の不幸の種となります。
 これからの日本を想像していただけばわかると思いますが、再び生まれ変わって赤ちゃんから人生をやり直せるような社会であり続けるとは思えません。今の日本も世界も、生まれた赤ちゃんを大切に育て上げるような寛容さを失ってしまいました。
 親殺し、子殺しとまではいかなくても、子供が人の物を盗むこともへっちゃら、万引きオーケー(捕まらなければ)といった社会です。また、コロナ騒ぎで人と人とは距離を置け、人との接触はスマホやパソコンの画面を通じてやりなさい、と本気で思い始めている怪しげな世の中です。そのような社会で生きていく子供たちの未来が素晴らしいと思いますか。
 たとえ巨大地震が起きなくても、日本社会が子供たちを大切に育てていく社会ではなくなりつつあるのは確かでしょう。これから終末の時代に向かえば、未来の日本を担う子供たちがもっとも悲惨な運命をたどることになるのです。日月神示の神様がそのことを予告しています。「女、こどもがつらいことになる」と。
 あなたはそのような社会に再度生まれてきたいと思いますか。
 どうせ苦労をするのなら、いまの人生で決着をつけるつもりで、本気で「身魂磨き(心のクセの修正)」をするべきです。これが終末の卒業試験なのです。そして、もう時間は残されていないのです。


「身魂磨き編」は硬い話が続きますが、たくさんの方が目を通していただいていることを大変うれしく、心強く思っています。調子に乗りまして、もうしばらくこの内容を続けます。次回のタイトルは「最善を尽くしたあとは神に全託する」の予定です。ちょっとほっとする内容かも知れません。ご期待ください。

■追伸
 本日は神戸から大分行きのフェリー「さんふらわあ」の中でこの「つぶや記」を綴っています。いま夜中の1時半です。
 新型コロナ騒ぎで府県を越えた移動の自粛が叫ばれている中、私は移住先のアパートを下見するため、そして次は賃貸契約締結のため、これまで2回この船を利用しました。今回は移住先のアパートに電気、水道、ガスが使えるようにするための大分行きで、妻も同伴しています。
 1回目の時はほとんど一般乗客なしで船内のレストランも売店も閉まったまま、2回目は少し乗客が増えていました。3回目の今回は乗客は増えていませんが、やっと売店のみ開いています。しかし、見たところ利用客はゼロという感じです。レストランはまだ閉まっていますが、テーブルは開放されていますので、そのテーブルの上にパソコンを置いて入力しているところです。ブログやFacebookと違って、HPはスマホからは更新できないのでいつもパソコン持参の旅です。今日は移住先のアパートのカギをもらって、amazonに注文している布団セットがちゃんと届けばアパートで寝る予定です。
 神戸の超高層マンションで南海トラフ巨大地震を迎えたくないための移住です。私の予測が外れたら、地方都市のセカンドハウスとして利用することになります。
 
 
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