自分に宿る神の力を
信じましょう
2020年6月30日(火) 
 
 
 今回で「つぶや記」の「身魂磨き編」は最終回となります。
 本日の内容は、前々回にご紹介した「足をなくしたキリギリス」の話を受けての解説から始まっています。まるでメーテルリンクの青い鳥を彷彿とさせる論理展開になりました。
 新約聖書の中でも、イエス・キリストは、神の国では一人ひとりがイエスと同じような力を発揮するようになると弟子に伝えています。実際のキリスト教はイエス・キリストだけが特別の神の子であるかのように教えていますが、あれは間違いです。新約聖書をよく読めばすぐわかります。宗教団体になってしまうと、組織防衛の思惑からいろいろと真理が曲げられることになるのです。
 私はキリスト教の信者ではありませんので、ニュートラルの立場から新約聖書と向き合ってきました。イエス・キリストの教えはカルマの法則そのもので、日本の大本神諭や日月神示の教えと全く矛盾するところがありません。さらに、お釈迦様(ブッダ)の本来の教えとも矛盾するところはないのです。真理は一つであることがわかります。本日はそのお釈迦様(ブッダ)の教えも出てきます。
 総合的に判断して、自分のなかに潜む神や仏に光を当てることが、終末の時代に求められている「身魂磨き」だと言ってよさそうです。
 以下の青い文字は拙著『日本沈没最終シナリオ』(たま出版)の抜粋です。

 自分に宿る神の力を信じ、決して恐れないこと

 さて、キリギリスはなくした足を求めて旅に出たのでした。最後まで足は見つかりませんでしたが、足を失う前よりも立派な「歩く能力」を身につけました。その能力(の芽)は最初から自分の中に備わっていたのです。キリギリスは、その能力が失った足の中にあると思って、その足を探しに旅に出たのでした。
 それは私たちが、自分を幸せにする力はお金の中にあると思って、お金さがしの旅を続けているのとよく似ています。そのことが間違いであることに、もうそろそろ気づかないといけない時期が来ています。
 神が導こうとする方向はまさにこの一点であると言ってもよいでしょう。つまり、「幸せを作り出す能力の芽は、私たち自身の中に最初から具わっている」ということです。
 いささか宗教的な言い方になりますが、別の言葉で言えば、「人間は神の子である」ということになります。神の分身として、神と同等の力が潜在的に備わっているのです。
 そのことを意味すると思われる次のような話が、法華経の「五百弟子授記品」の中に「衣珠の喩(いしゅのたとえ)」として出ています。以下はその要約です。

 親友の家を訪ねた男性が、歓待を受け、酔いしれて眠ってしまいます。親友は出かけないといけない用事があるので、この男性の衣服の中に大変高価な宝玉を縫い込んで出かけます。
 目が覚めた男性は、親友がいないのでその家を去り、他国を放浪するうちに落ちぶれて食べるものにも事欠くようになりますが、あまり気にするようでもありません。
 ある日、この男性は、その衣服に宝玉を縫い込んだ親友と再会します。親友は落ちぶれた男性を見て、「君には十分に安楽に暮らせるだけの宝玉を与えていたのに、どうして使わないのか」と諭します。

 この「親友」を「神さま」と置き換えて考えてみてください。神さまが一人ひとりの人間に素晴らしい力を与えているのに、人はそのことに気がつかず、力は外にあるものと考え、ある人は宗教に走り、ある人はお金を絶対の価値として、自分の身を守るためにせっせと蓄財しています。その行為はまさに、「私には力はない」と宣言しているようなものです。
 いま、「世の終わり」を迎えつつある私たちは、「神の子として、自分の中に神様と同等の力が備わっている」ということに気づくことが必要なのです。そして、より神らしく振る舞えるように自分を磨いていくことです。終末は私たち人類にそのことを促す一大イベントと言えるでしょう。それがわかれば、お金はなくても何も心配は要らないのです。心の奥底からそのことを信じ、自分にできる最大限の努力をしたあとは、文字通り「運を天に任せて」すなわち全てを神さまに託して、心やすらかに粛々と終末の大峠を乗り越えましょう。
 自分に宿る神の力を全面的に信じきること。これこそが終末の時代を強く生きるための唯一の処方箋なのです。


 前回の最後に、電子ブック「2020年8月/首都直下・南海トラフ/日本消滅」の拡散を皆さんにお願いしました。上々の滑り出しで大変気をよくしています。ありがとうございました。
 新聞やテレビが多くのフェイクニュースを流し続けている日本で、普通の人が真実を知ることは大変難しくなっています。読者の皆さんのご協力によって、一人でも多くの人が真実を知るきっかけになることを願っています。
 
 
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