ひふみ神示(日月神示)C
なわ・ふみひとの超解釈

 全体のために働くことは喜びぞ  [TOP]

●他のために苦労することは喜びであるぞ。全体のために働くことは喜びぞ。光の生命ぞ。誰でも重荷負わせてあるのじゃ。重荷あるからこそ、風にも倒れんのざ。この道理、涙で笑って汗で喜べよ。それとも重荷外してほしいのか。早く花が見たく、実がほしいからあせるのじゃ。人間の近慾と申すもの。神の大道に生きて実りの秋
(とき)待てよ。まいた種じゃ。必ず実る。誰も横取りはせんぞ。万倍になってそなたにかえると申してあろう。(黒鉄の巻・第3帖) 

 「他のために苦労する」とは利他の行為です。「我善し(自己中心主義)」の対極にある行為で、同じことが仏教や新約聖書、「大本神諭」などでも述べられています。まさに「身魂磨き」の真髄ともいうべき内容です。「他」とは、自分の親兄弟や愛する恋人も含まれますが、もっとも大切なのは不特定多数である「全体」に奉仕することです。
 西洋化される前の日本人は「世の中のために」という価値観を大切にしていました。戦後教育の中で、「個人主義」「権利主義」を植え込まれた日本人がつくり出した今日の殺伐とした社会が、古き良き時代といかに様変わりしたかをご覧になれば、自分本位の生き方が間違いであることがよくわかります。
 「蒔いた種は万倍になって返る」ということも、新約聖書やシルバー・バーチの霊言などで共通して述べられていることです。種を蒔く時の苦労(昔の田植え作業などを想像してみてください)も、刈り入れの時の喜びとなって結実するのです。当サイトでたびたび解説してきました「カルマの法則」をわかりやすく述べています。


●気づいたことから早う改めてくだされよ。トコトンまで行って神がさすのでは人間の面目ないから。人間同士でよく致しくだされよ。ただ有り難いだけではならん。仕事せねばならん。努力せねばならん。じっとしては進めん道理じゃ。
(黒鉄の巻・第6帖)

 感謝の気持ちや言葉を表すだけでなく、行動に移して努力しなければ前には進めないということです。身魂は磨けないのです。「ありがとうという言葉を何万回も唱えれば、ひとりでに幸運が舞い込んでくる」といった教えは、一歩間違うと人を堕落させるだけの結果に終わる危険性があります。やはり、常に向上心を持って目の前の課題に挑戦することが大切なのです。

●悪の大将は奥に隠れてござるのぞ。一の大将と二の大将とが大喧嘩すると見せかけて、世界をワヤにする仕組み、もう九分通りできているのじゃ。
(黒鉄の巻・第14帖)

 「悪の大将」とは「ユダヤの最高賢哲」と言われる存在のことを指していると思われます。最近では、「イルミナティ」という得体の知れない存在を隠れ蓑に使っていますが、それも計算済みのことなのでしょう。九分通りできあがった「世界支配層」の仕組みは、もはや人間の力ではどうすることもできません。
 「一の大将と二の大将が大喧嘩するように見せる」手口は、まさに「分割して統治せよ」そのものです。国家間はもちろん、世界中のあらゆる国や組織の中に「一の大将と二の大将」が計画的に作られています。例えば、かつての「アメリカ対ソ連」がそうですし、アメリカ国内では「共和党対民主党」、日本でもいま二大政党制の確立が巧妙に仕上げの段階に入りつつあります。
 そのような対立構造を作り上げて、世界や国をワヤ(=めちゃくちゃ)にするのが狙いなのなのだと警告しています。


●霊眼で見たり霊耳で聞いたりすることは間違い多いぞ。心せよ。
(黒鉄の巻・第18帖)

 幽界(霊界の低層界)に勢力を張る存在からすれば、現界人を騙すことは簡単なことなのです。歴史上の偉人のように見せかけたり、進化した宇宙人を装ったりして、間違った通信を送って人を惑わすことが多くなると忠告しています。

●死後の生活知らすことはよいなれど、それのみによって改心せよと迫るのは悪のやり方。奇跡を見せ、病気を治してやるのもよいのじゃが、それのみによって改心を迫ってはならん。それのみで道を説いてはならんぞ。そんなことくらいでマコトの改心ができるならば、人間はとうの昔に改心してござるぞ。今までのような宗教は亡びると申してあろうが。
(黒鉄の巻・第30帖)

 この項は、わが国の仏教をもとにした宗教団体を批判しているものと思われます。そのような宗教は亡びるということです。

●何事も咎めるでないぞ。咎める心、天狗ぞ。神の前にへりくだり、へりくだってもなお過ぎるということないのじゃ。人間は、色とりどりそれぞれの考え方を自由に与えてあるのざから、無理に引っ張ったり、教えたりするでないぞ。今あるもの、今生きているものは、たとえ極悪ざと見えても、それは許されているのであるから、あるのであるぞ。他を排すでないぞ。
(黒鉄の巻・第31帖)

 他人を咎める気持ちを持つことはよくないということです。自分の考えだけが正しいと思って他を排除する気持ちを持つな、と戒めています。要するに「傲慢になるな」「謙虚であれ」ということです。イエスやホワイト・イーグル、シルバー・バーチの教えとも一致しています。私もこれまでの人生体験の中から、「謙虚であるかどうか」が人の魂のレベルを測る有効な指標になることを確信しています。
 
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