UFOとアポロ疑惑
月面異星人基地の謎
コンノケンイチ・著 学研 2004年刊 
★なわ・ふみひとのコメント★ 
●コンノケンイチ氏の本で最初に出会ったのは『ケネディ暗殺とUFO』(たま出版/1990年刊)でした。大変な衝撃を受け、この種のテーマに関して、生来の旺盛な好奇心に火をつけられました。それ以来、この著者の本はすべて読んでいます。
 また『新・第3の選択』(水島保男・著)や『月の先住者』(ドン・ウィルソン・著)、『宇宙からの警告』(ケルビン・ロウ・著)などといった類似の書籍も読みあさり、月に先住民がいることは疑う余地がないと思うようになりました。しかしながら、コンノケンイチ氏が手に入れ、解析してくれたNASAの月面写真がやはり圧巻といえます。その最新刊の写真集がこの本です。
 ここでは肝心の写真が紹介できませんので、関心のある方は本を購入して写真を眺めていただくことをお勧めします。おそらく、これまでの常識が音を立てて崩れることになるはずです。(2004年記)


●この種の情報は日本のマスコミではおもしろおかしく料理されがちですが、それは日本の特殊事情というべき状況なのです。日本以外の先進国においては主要閣僚を含む政府関係者の間で、真剣に地球外生命体のことについて研究・検討がなされているのです。しかしながら、それらが大衆に知られないようにマスコミに対して情報統制がされているため、なかなか表面化しなかったものと思われます。
 最近では、世界各国で放送されているヒストリーチャンネルが「古代の宇宙人」という番組でそのあたりのことを詳しく報じています。もやは隠蔽することができないような情勢になってきたのだと思われます。日本のテレビやNHKのミスリード番組とは違ったまじめな取り上げ方をしていて迫力があります。すでにこの「古代の宇宙人」シリーズは1時間番組で130回を超えています。一度ご覧いただくと、UFOや地球外生命体に関する認識が大きく変わるはずです。(2018年記)



 驚くべき報道が2002年10月5日、ロシアの新聞「プラウダ」の公式サイトで、ロシア語、英語、ポルトガル語で流された。
 「プラウダ」はレーニンによって1921年に創刊され、旧ソビエト共産党の機関紙として、発行部数1000万部を誇った権威ある新聞である。かつての隆盛さは失われているが、中国の「人民日報」と同じく、ロシアの官報として、西側には出てこない貴重な情報が流されることが多い。
 以下はその全訳文(2002年10月18日、電子版公式サイト)である。

 月面上に都市発見!
 地球外(異星)文明の理にかなった活動が、突然にわれわれの近くで姿を現した。しかし、われわれはその事実に対して、まだ心理的な準備ができていない。
 われわれは「宇宙に存在する知的生命は人類だけなのか?」という疑問を、さまざまなメディアで多く見聞きするが、なんと、その存在が地球の衛星である月に認められたのである。 しかし、この発見は直ちに秘密事項として超極秘にランクされた。
 それは人類存在の社会原理をゆさぶりかねないほど、信じがたいことだからだ、とロシアの新聞「Becherny Volgograd」は報じている。
 ここにひとつの公式なプレス・リリースが存在する。
 1996年3月21日、ワシントンのナショナル・プレスクラブで開かれたNASAの会合で、火星と月の調査に参加している科学者と技術者たちは、自分たちの研究発見に関する成果を報告した。
 そこで、初めて月における人工構造物と物体の発見が発表されたのである。
 NASAの科学者たちはかなり用心深く、曖昧な表現を用いて、それらが人工物であると絶えず言及し、公表する情報はまだ研究下にあるので、調査結果は近い将来に公的に発表されるだろうと述べた。
 その席上、旧ソ連でも、月における異星文明の活動を証明する多くの写真や資料を所有していたことにも言及された。
 つまり、異星文明の活動と痕跡が歴然としている月面の多くの場所を、アポロとクレメンタイン計画で撮影された何千枚もの写真やビデオは捉えていたというのである。
 会合では、アポロ計画で撮られたビデオ・フィルムと写真が公開され、人々はどうして今まで、そのような重大な事実が公表されなかったのか非常に驚いたが、それに対してNASAの専門家たちは次のように答えている。


 
 地球外生命体が月面で、過去も、現在も活動しているという事実に対する人々の反応を、予測することはむずかしかったのです。さらに、ほかにも大きな理由があって、それはNASAの権限を大きく超えていました。(筆者註:NASAの権限を超える存在とは、呼称はさまざまだが、アメリカと欧米を支配する“超国家勢力”を指す。この超機密方針に反して、ケネディ大統領はアポロ計画の真の目的を公表しようとして暗殺されたといわれている)
 だが、アメリカにおける月研究の専門家リチャード・ホーグランドは、それらの写真資料が一般に公表される前に、すでにNASAが手を加えていると語っている。彼らは写真をコピーする際に、部分的に手を加えて修正したり、ピントをぼかしたりしているというのだ。
 ホーグランドや他の研究家たちは、異星文明が地球で活動する際の中継基地として、月を利用してきたのではないかと推測している。
 こうした月面都市の遺跡――大規模な基地にそびえる巨大なドーム、おびただしい数のトンネルと散在する多くの建造物など――は数キロにもおよぶ範囲で発見されている。
 月面の部分的に破壊されたいくつかの建造物は、自然の地質学的な法則を無視して配置され、幾何学的で複雑な構造をなしている。現在のところ、44の地域でさまざまな構造物が発見されているが、NASAゴダート宇宙センターとヒューストンの宇宙研究所は、それらの地域の調査を続行しているという。

月面で発見されたさまざまな構造物

 これまで発見されたものを列挙してみよう。

●アポロ10号は、キャッスル(城)と呼ばれる1マイルにもおよぶ物体の写真を撮っている。
 これは高さが14キロもあり、いくつかの円筒部と大きな接合部から構成されているように見え、月面に明瞭な影を落としている。写真の一部には、城の内部の多孔構造が明瞭に見えるが、このことは物体の一部が透明なことを示唆しているのかもしれない。

●アポロ12号が月面に着陸したとき、半透明のピラミッド型UFOによって監視されていた。
  そのUFOは月面上の数メートルにホバリングしており、暗黒の空へ虹色の光を放っていた。

●1969年、嵐の海に着陸したアポロ宇宙飛行士も同じUFOを目撃し、それは後に“縞模様の眼鏡”と呼ばれるようになった。

●アポロ14号の宇宙飛行士エドガー・ミッチェルは、地球に帰還後、次のように答えた。〈月では、絶えず頭の向きを変えなければならなかったので、まだ首が痛みます。月にいるのは、私たちだけではなかったからです。祈るしかありませんでした〉

 この会合の席上で、こうしたことがNASAの科学者たちによって説明された。
 かつて、ホーグランドは、NASAにキャッスルの写真提供を要請したが、すでにアポロ10号の写真リストから消えていた。ただ、記録保管所で問題の映像は見つかったが、非常に不鮮明なものだったという。
 NASAの専門家たちは、古代都市によく似た一部破壊された建造物に、とくに興味を抱いている。それらの写真では、構造物は驚くほど規則的な正方形と長方形による幾何学模様を形成しており、上空5〜8キロから見下ろしたときの、われわれ人間の都市に似ている。
 ミッション・コントロールの専門家は、それらの写真に関して次のようにコメントしている。
 〈私たちは、NASAの金庫の奥深くに隠されている、月面都市の廃墟や透明なピラミッド、ドームなどの写真を見たとき、見捨てられた小島の砂の上で、裸足の足跡を見つけたロビンソン・クルーソーのように感じました〉
 NASAも、そのような類の隠蔽工作がいかなる結果をもたらすかを、ようやく理解したのである。
 異星文明の理にかなった活動が、思いもかけず地球の衛星・月に認められた。しかし、われわれは精神的に、まだ準備ができているとはいえない。NASAの関係者でさえ、いまだにそれが現実だと信じられないでいるのだから。

 以上が「プラウダ」の記事の全文である。

●異常構造物とNASAの隠蔽工作●

 「ディスクロージャー・プロジェクト」とは?

 2001年5月9日、ワシントンDCのナショナル・プレスクラブの大ホールで、新聞、雑誌、テレビなど総勢100名を超えるマスコミ報道陣が見守る中、「ディスクロージャー・プロジェクト」(UFO暴露計画)という講演会が開催された。ディスクロージャー・プロジェクトとは情報開示のことで、地位と名誉ある人物たちによるUFO情報の暴露を意味する。
 暴露計画の推進者スティーブン・グリヤ博士が講演会を行なった理由は、次のようなものであった。

1.UFO情報は人類共通の問題で、アメリカ一国が独占すべきものではない。

2.地位と名誉ある人物が証言すれば、世間は信用する。

3.いまやUFOが存在するかどうかなど論議している場合ではなく、人類最大の問題であることを一般の人に認識してほしい。


 主旨は、「アメリカ政府はUFO情報を極秘にし、それに関わった軍や政府関係者たちは、絶対に外部に情報を口外しないという誓約書にサインさせられ、違反した者は厳罰に処せられる。その強制権は職を辞めた時点で無効になるべき」というものだった。
 主な証言者は、次のとおり。

・マーキュリ計画の宇宙飛行士、ゴードン・クーパー。
・アポロ14号飛行士、エドガー・ミッチェル。
・元グレームレイク・ネリス空軍基地所属、ドン・フィリップス中尉。
・元連邦航空局事故調査部長、ジョン・キャラハン。
・元アメリカ戦略空軍司令官、ロバート・サラス大尉。
・元アメリカ空軍情報部、ジョージ・ハイラー少佐。
・元アメリカ空軍基地管制官、マイケル・スミス。
・元アメリカ陸軍原子核エンジニア、ハーランド・ベントレー。
・元イギリス国防大臣、ヒル・ノートン卿。
・元NASA職員、ドナ・ヘアー。
・元FBI調査官、ジョン・メイナード。


 実に錚々たるメンバーである。
 そして、主な証言内容は次のようなものであった。

・月を中継基地に、すでに異星人が地球に来ている。
・NASAは、アポロ計画の写真を修正して公開している。
・政府は異星人と密約を交わしている。
・異星人は地球人を誘拐して実験している。
・ケネディ前大統領は、アポロ計画の目的を公表しようとして暗殺された。
・UFOの推進技術を、政府が極秘に研究、開発している。
・湾岸戦争にUFOテクノロジーが使われた。


 これらの事実を、20人以上の人々が自ら進んで、実名で証言したのである。
 講演会の模様は、CNNやBBCテレビでもかなりの時間を割いて報道され、ロシアや中国など諸外国もニュースとして大きく取り上げた。インターネットでもリアルタイムのライブ放送で流され、5月1日から6月26日まで140万件ものアクセスがあったが、日本ではニュースにもならなかった。
 その中でもっとも筆者が注目したのは、元アメリカ空軍情報部ジョージ・ハイラー少佐の「湾岸戦争にUFOテクノロジーが使われた」という証言と、NASAの元職員ドナ・ヘアーの「NASAは、アポロ計画の写真を修正して公開している」という証言であった。

 証言の信憑性を裏づける証拠

 ここではまず、ハイラー少佐の証言を検証してみよう。本当に湾岸戦争で、UFOテクノロジーは使用されたのだろうか。
 アメリカ陸軍の元情報将校フィリップ・J・コーソは自著『ペンタゴンの陰謀』で、アメリカは1947年、ロズウェルに墜落したUFOから多くのテクノロジーを入手して、それが湾岸戦争に利用された、と次のように述べている。

 陸軍情報部は宇宙船(UFO)が、一定状況下でレーダーから隠れることは知っていたが、どうしたらそうできるのかはわからなかった。ステルス機の存在は、1976年の大統領選で初めて公になったが、湾岸戦争でイラクに空爆を仕掛けるまでは、目に触れることはなかった。ステルス機はイラクのレーダー網を完全に逃れ、空軍施設にまんまと攻撃を仕掛けた。これはUFOテクノロジーを、陸軍開発研究所が国中の研究所にばらまいたからにほかならない。

 また、1989年2月19日、アメリカ海軍の元情報将校ウィリアム・クーパーが、次のように証言している。

 異星人のテクノロジーの応用に、エクスキャリバーと呼ばれる敵の地下基地を破壊するための兵器がある。これはニューメキシコに見られる、トゥファと呼ばれる緊密な土壌を1000メートル貫いても、操作上の傷害を引き起こさない能力のあるミサイルとなるはずである。(中略)

 クーパーの証言は1989年。エクスキャリバーは湾岸戦争で、バンカー・バッターという地下基地を貫通する強力爆弾として使用されている。
 ちなみに、フィリップ・J・コーソは『ペンタゴンの陰謀』を出版後に心臓麻痺で急死し、ウィリアム・クーパーは2001年11月5日に射殺されている。
 こうした事実から考えてみれば、ハイラー少佐の証言が真実かどうか、判断はむずかしくないはずだ。 
 そして、元NASA職員ドナ・ヘアーによる、NASAの修正に関する証言である。
 修正の目的は「月面に、一般には見られたくない構造物やUFOが写っている」からで、手法はエアブラシによる画像のボカシ、消去、ピントをずらす、ペンによる書き込みなどさまざまな手法が使われたと証言している。

 アポロ以降も人類は月に行っている?

 筆者はアポロ計画から4半世紀以上、ひとりも人類が月に行っていないことに深い疑惑を抱いている。なぜなら、月には重要な鉱物資源はもちろん、異星文明の遺跡が山積する宝庫だからだ。ヒトラーが血眼になって捜したという、映画『レイダース/失われた聖櫃』のアークのような未知のテクノロジーが、わんさとある宝の山なのである。
 筆者が得た信ずべき筋の情報によれば、月の遺跡は大きく3つに分けられるという。
 ひとつは2万年以上も前の遺跡、ふたつめは『旧約聖書』とギリシア神話時代の遺跡、3つめは現在活動中の構造物である。
 問題は現在活動中の構造物で、アメリカはそこにいる異星人とのコンタクトに成功しているが、彼らが単種でないことが問題を複雑にしているという。ひと口に地球に飛来するUFOといっても、発進星系は多岐にわたっており、極端に表現すればすべての母星が異なるという。
 彼らは文明の進化度も、生物学的にも人類とは違い、テクノロジーは生命体それぞれに備わった感覚器に基づいて発展していく。このことは、私たちが文明の利器と称するものすべてを見ればわかる。
 しかし、哺乳類はともかく、蛇や爬虫類が進化したテクノロジーとなると、どうだろう。まったく人類とは異質のもので、使用目的さえわからないだろう。
 いずれにせよ、月が異星文明の宝の山だということは、すでにアメリカは十分に把握しているし、秘密裏に遂行したほうが仕事はやりやすい。巨大ロケットを打ち上げれば、一般にもわかるという人もいるが、日本のH2ロケットも秘密裡に打ち上げたら、だれにもわからない。
 NASAを最初に引退した宇宙飛行士ブライアン・オリアリーは、著書『退役宇宙飛行士の話』の中で、一般には極秘とされているアポロ以降の月有人飛行について、こう述べている。

 アメリカ空軍はケープ・ケネディに、NASAとは別個に、独自の発射台やそのほかの設備を備えた宇宙基地をもっている。これらの施設は、メリット島に隣接する埋立地の上にあり、NASAの建造物とは隔離されている。われわれはこの空軍センターを訪れたことがあるが、その極秘宇宙計画についてはほとんどわからなかった。
 多くの人は、アメリカにふたつの有人宇宙計画があることを知らずにいる。NASAとアメリカ空軍の2種類である。NASAが一般公開されているのに対し、空軍の宇宙計画は軍の徹底した機密保護のもとで実施されている。
 空軍の施設を見学して驚いたことは、コンピューター、制御台、ロケットにいたるまでが、NASAのものと同一だったことだ。何もかもが、不必要に思えるほどNASAの複製だった。ふたつの独立した同じ計画が、同じ敷地で行なわれていることを想像してほしい。空軍の宇宙計画は、われわれが税金を払っていることを除けば、まるで外国の宇宙計画のように見える。


 アメリカの某所には現在、月から持ち帰った異星文明のテクノロジーが山と積まれているという。その一端でもいい、ぜひ見てみたいものである。
 
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