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 死後の世界はこの世で決まる
牧内泰道・著  現代書林
   
 
 私たちは毎日霊界通信をしている

 「私達は毎夜霊界と通信しています」と朝のお話の時間に言ったら、「え! 私はしてません」と女の人が言った。「毎晩バタンキュウですもの」と言う。「バタンキュウの時にしているのです」と私は言った。
 人は誰でも寝ている時に幽体離脱をする。丑三つどきに。丑三つどきは12時から2時の時間帯で、一番陰性な暗い時に、我々の肉体と合体している幽体が肉体から離れ、霊界に行くのだ。何しに行くのか。その日の出来事や自分の思いを記録しに行くのである。
 霊界には、各個人のファイルボックスがある。すべての記録がファイルされている。そのファイルボックスの記録が、後々の人生を左右する。それは宇宙の意思であり、法則である。
 何故そんなことまでやるのか。宇宙の最高の意思は、我々に霊格の向上と調和を求めているからである。その個人別の細かな記録により、霊界での場が決定する。
  大事なことは、私たちが夜寝る時に正しい想念を持つことで、たとえその日に嫌なこと、不利な問題、損したこと、争いをしたなどの問題があって、「こん畜生!」と感じたとしても、寝る時にはそのような悪い想念と思いは消すことである。寝る時の思いと想念が記録されるのだ。悪い想念も良い想念も。寝る時のその思いが神の調和を望むものなら良いが、争いと不調和のものなら、霊界での自分の住む位置が低いものとなってしまう。それが毎夜のことであったとしたら大変である。あの世に生まれてから、長年迷うことになるのだ。
 その日に起きたことは、すべてその人にとって必要なこと。不必要なことは決して起きない。現象として現れないのである。たとえその問題が自分にとって嫌なことであったとしても。
 嫌なこと、きらいなことこそあなたの霊格の向上に役に立つ。嫌なこと、きらいな問題、損すること、恥をかくことに感謝する態度こそ大切で、夜寝るときに『ありがとうございます』と言って寝るのである。今日の人生の宿題に対して、感謝する心で寝るのである。
 その積極心が記録され点数が上がる。毎日私達はたくさんの出会いがあり、新たなる発見と体験の連続である。それらの事柄に対して、どう対処したか、対応したかということが問題なのだ。積極的な判断力で行なったか、消極的な判断力で行なったかである。
 どれも霊界の自分のファイルボックスに記録される。その記録が、一定の法則によってその人の人生を左右する。従って、自分の想念の波動の記録によって、運も良くなれば、悪くもなる。自分が自分を動かしているといえるのである。いかなる問題や難題がその日に起きたとしても、それは天から試されている、テストされているのだという息の長い対応がその人の霊格を向上させる。
 この世に私たちは修行に来たともいえるし、天の法則の中で『遊び』に来たのだともいえる。そう考えるとこの世は実に愉快である。天の意思、宇宙の意思、神の意思が手にとるように分かる。天の法則を知り、その法則を上手く操ること。実に楽しいことである。
 悩んで落ち込むことはない。悩むことは良いこと、霊格の向上になる。天という我々の親は私たち子供に何を望んでいるのか。それはあなたが自分の子供に対する目で見れば分かるはずである。『無償の愛』、『絶対の愛』である。神という親は、我々人間という子に「自立」を望んでいる。
 
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