他次元とは何か
古代から、死後の世界という考え方は、人間の文化の一部でした。臨死体験や体外遊離体験について研究している人々によれば、人の意識は肉体の死のあとも残る、と言われています。こうした体験報告は、私たちの意識は肉体を必要とせずに存在し続けるということを示しています。
この拡大した意識に達する能力は、誰もが自分の意志で獲得できるものとして、人々の間に広められてゆくでしょう。モンロー研究所の設立者であるモンローは、この分野での先駆者の一人ですが、彼はすでに、非物質的な次元を探究する能力を完全に発達させています。1958年、成功したビジネスマンだったモンローは、何カ月かにわたって、自分の意志とは関係なく、意識を持ったまま肉体を離れ始めました。彼の最初の反応は、自分は精神病になったのではないかという怖れでした。しかし、体外離脱が何回も続くうちに、意識は連続体として存在し、私たちの本質であり、肉体は単に地球の次元で生き、学ぶ時のたましいの乗り物にすぎないと確信したのでした。
モンローは最新の本「究極の旅」の中で、体外遊離体験中に「第2の体」と彼が呼んでいるものは、「地球の生命組織とまじり合いながらも、それとは位相の異なるもう一つのエネルギーシステムの一部である」と報告しています。この次元は、時間と空間の限界を超えています。そして、ここでは人の思考は瞬間的に現実化します。一方、物質的な世界では、私たちの思考が実現するにはずっと長い時間がかかります。この異次元へと入る方法は、すでに開発されつつあります。こうした科学的な探究は、人間の生命の本質や目的に関する無限の研究分野を提供しています。
今はまだ、人間はこの異次元のほんの一部しか理解できていません。しかし、多くの人々によって、異次元の情報が持ち帰られるようになると共に、この知識は進化のペースを早めてゆきます。物質的な肉体を超えた存在であることに気づいた人々が限界多数に達した時、生命は、今私たちが思っているものとはまったく違ったものになるでしょう。
モンローは彼の本の中で、意識を次のようなものだと言っています。
「意識とは、人間の肉体から生ずるものではなく、時間と空間を超えて、他のエネルギーシステムにまで広がっている無限の存在としての連続体である。これは又『下方へ』動物や植物の生命へと続いており、おそらく亜原子のレペルまで連なっていると思われる。普段の人間の意識は、意識連続体のほんのごく一部が働いているだけなのだ」
モンローを始めとする体外遊離体験をした人々の得た情報によると、人間としての人生は非常に貴重なものであり、肉体を持った人生でしか得られない知識や体験を得るためのものだそうです。モンローは次のように書いています。
「どんなに小さなことでも、大切ではないように見えることでも、私たちがここで学ぶことのすべては、あちら側、つまり、時空を超えた次元では大きな価値を持っている。これは、あちら側に住んでいる地球上での人生を卒業した人々に会って、初めて完全にわかることである。その時になってやっと、人間として生まれ、学ぶことが、どんな代価にも勝る価値を持っていることを、本当の意味で知るのだ」(「究極の旅」より)
人間の体の中にいる時、私たちはエネルギーを動かし、決心し、他人を知り、愛し、笑うことを学びます。さらに分析や数を司る左脳を発達させて知識を進歩させ、それによって右脳をさらに活発にすることができるのです。
異次元の研究は、私たちが数多くの様々な人生を繰り返しながら、たましいの進化のために多くの体験を得ていることを示しています。私たちは人生の目的、ゴール、または使命を持って生まれているのです。私たちは過去生又は未来生の幾層にも重なったものの中から、直感、偶然の一致、小さな奇蹟といった形で現れるガイダンスを受けとっているのかもしれません。
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