新たな時代の新たな生き方
ご自分の歩む道を選ぶのも、その道によって何かを得るのも、無視して何かを失うのも、生涯を「新しい霊的な時代」にささげ、「新しき御国」にいたる「光の道」を歩むのも、現在の「暗闇の時代」にあって堕落の道を歩み続け、ついにはサタンと一体化してしまうのも、まったく読者がご自分で決めることである。
だれもある段階から先は、他人を手助けすることはできないのだ。あなた方は自分自身を救うことを願うべきであり、とにかくそれだけを実行すべきなのである。
「人間はだれしも自分以外の人間を救うことはできない。あなたも一人の神であり、それゆえに、決して無力なわけではない。あなたは自分の“救い主”なのである」
世界の終末を恐れてはならない。なぜなら、およそ何事にも終末なるものは存在せず、変化だけが存在するのである。とはいえ多く場合、われわれは肝心の変化に気づかない。それはわれわれの自我と身体が体験しつつある変化の過程が、周囲のあらゆる物事と同時に進行しているためである。一瞥なりと世界全体をながめてみようではないか。
地球は2〜3年に及ぶ決定的に重大な事態を経験することになっており、人間の心もいまだかってない激しい試練と厳しい詮議にさらされるはずである。もしあなた方がそれを生き延びれば、いわゆる文明と称するものの全組織が一変する様を目撃するであろう。
人間の生き方に1つの新しい時代が待ちかまえているが、この新時代にあっては、われわれが物質的価値と見なしてきたあらゆるものの威厳が消滅するであろう。今や人類の一人ひとりが、来たるべき新秩序のもとで「霊的時代」を生きるにふさわしい者となる絶対的必要に迫られているのだ。
あなた方は起こりうるあらゆる事態に備え、自分の霊的住まいを整えるべきである。われわれは重大な転換期に臨んでいるからだ。われわれは長い間、もっぱら霊的なものより物質的なものを手に入れることだけに注意を払ってきた。いったんついた習慣はやめにくいものである。だが、あなた方は今すぐ、自分がいまいるところから出発しなければならない。自分がすでに得た栄誉に甘んじて何もせず、ほかの仲間が代わりにしてくれるのを待つ余裕はないのだ。一人ひとりに独自のなすべき仕事、ほかの誰にも代行できない役割があるのである。
何が起きようと、自分が永久に生きることになっているかのように生きるがよい。人間の身体は、永遠の生命をもつ魂の住まう神殿にほかならず、「無限なる神」が物質的に現れることを第一の目的として作られているからだ。有形物から物質を超越した世界が見えるように心の目を訓練するがよい。自分を束縛するものにしがみつくのをやめ、真理の探究者としての誠実をひるむことなく守り続けよう。
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