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 フリーメイソンの秘密
株式会社レッカ社・編集/出版
 
 
 戦後日本の青写真はフリーメイソンが描いていた

 マッカーサー将軍といえば、日本でその名を知らない者はいないだろう。ただ、そんな彼がフリーメイソンに加入していたという事実はあまり知られていない。
 1945年8月、日本はポツダム宣言を受諾して無条件降伏した。その後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)のトップとして日本の全権を掌握した人物こそが、ダグラス・マッカーサーである。
 彼は、1936年にフィリピン・グランド・ロッジに加入して、日本占領時には上級である33階位の地位にあり、当時のGHQ部員のほとんどがメイソンだったといわれている。
 そんなマッカーサーが日本に対して憲法改正を要求したため、天皇主権の原則に基づく大日本帝国憲法は改憲されることになり、マッカーサーは自ら改正案をまとめることにした。
 彼はマッカーサー三原則として「象徴天皇制」「戦争放棄」「封建制の廃止」を唱えた。ここにはフリーメイソンの思想の影響が色濃く見られるといっていいだろう。人種や宗派を越えた相互扶助を説くフリーメイソンの「友愛」の理念に基づいて、人類平等に反する立憲君主制や封建制が打倒されることになったのだ。
 日本政府はこれを原案として、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の三大原理に基づく日本国憲法を制定した。それは、軍国主義の国家体制を根底からくつがえして、新しい国づくりを進めるための規範となるものだった。
 その成立の背景にあったのは、紛れもなくフリーメイソンの思想であった。
 さらに、太平洋戦争終結の決め手となった原爆投下にも、フリーメイソンが深く関わっている。ソ連との覇権争いで優位に立つべく、日本への原爆投下を決めたのは、アメリカ合衆国第23代大統領のハリー・トルーマン。彼もメイソンだったのである。
 マッカーサーとトルーマン。日本が敗戦の苦難を経て新しい歴史を刻み始めた背景には、フリーメイソンの存在があったのである。

 
戦後の日本政界で活動した日本人メンバーとは?

 日本では、政財界でもメイソンになった者が誕生していた。その中には、総理大臣を務めたような大物も多数含まれていたのである。それぞれの人物について簡単に説明していこう。
 公式に伝わっている政財界初の日本人メイソンといわれているのは、1950年に加入したとされる佐藤尚武、三島通陽(みちはる)、高橋龍太郎らである。
 佐藤は、第二次大戦時に駐ソ大使を務めた政治家。三島は、ボーイスカウト日本連盟の総長を務めた人物。高橋龍太郎は、大阪麦酒(のちのサッポロビール)の社長として日本のビール文化普及に貢献し、「日本のビール王」と呼ばれた実業家である。
 また、総理大臣経験者でメイソンだといわれている人物には、東久邇宮稔彦、幣原喜重郎、吉田茂、鳩山一郎らがいる。
 東久邇宮は、日本の歴史上、皇族で唯一の総理入臣となった人物である。幣原は、戦後に首相に就任し、憲法第9条の誕生に大きな役割をはたした。吉田は、戦後日本の基盤づくりに務め、1951年にはサンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約を締結した。
 鳩山は、第93代首相である鳩山由紀夫の祖父としても知られる政治家である。戦後、彼はGHQによる公職追放で一度は表舞台から姿を消したが、1954年に復活して首相に就任し、鳩山内閣をスタートさせた。
 彼がフリーメイソンに加入したのは。1955年のこと。当時の日本のメイソンの多くは、マッカーサーの手引きで加入していることから、鳩山も同様に彼の紹介を受けたのではないかという説が有力である。
 ちなみに、鳩山が住んでいた洋風の邸宅は「鳩山会館」といわれているが、この建物は太平洋戦争時の空襲をほぼ無傷で乗り切った。これに関しても、鳩山は、フリーメイソンに加入する以前の戦時中からアメリカのフリーメイソンとつながりがあって、爆弾の直撃を避けるように働きかけたからだ、という噂まである。
 鳩山が1956年にソ連との国交を回復させて日ソ共同宣言を結んだのも、フリーメイソン流「友愛」の精神の表れだったのかもしれない。

   ★なわ・ふみひとのコメント★
 
すでに一般的に出回っているフリーメイソンに関する情報を整理した本です。複数の著者が分担して共同執筆という形をとっていますので、編集者の考えは示されず、たんたんと情報をつなぎ合わせているだけです。しかしながら、戦後日本の政治の流れを作ってきた吉田茂や鳩山一郎の孫たちが、今なお世襲によって政界の有力な地位を占めていることの持つ意味については、真剣に考えてみる必要があるでしょう。
 その結論は一つ──日本は今もなお、フリーメイソンという名の秘密組織に操られているということです。最近では、日本を裏から動かしてきたのはアメリカだと思われていますが、そのアメリカを裏から操作している勢力があり、それがフリーメイソンだということです。そして、そのフリーメイソンもまた、ある陰のグループが寄生して操っているといわれています。その陰のグループが実質的な「世界地下政府」ということになるわけですが、それは俗に言われている「イルミナティ」ではありません(それとて隠れ蓑なのです)。
 そのグループが必死になって「偽書だ」と誹謗中傷している
シオン長老の議定書』(四王天延孝・原訳/太田龍・補訳/成甲書房)という本の中で、真の世界支配層の正体が明らかにされていますので、関心のある方はこの書を手に入れて読んでいただきたいと思います。あまり気持ちのいい本ではありませんが…。
 
 
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