闇の支配者に握り潰された
世界を救う技術
ベンジャミン・フルフォード・著
講談社 2009年刊
 

 テスラの発明を現在も悪用しているアメリカ軍


 みなさんは「地震兵器」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
 「ついに出た! 陰謀論の典型だ」
 このような反応をする人は多いかもしれない。無理もない。政府が国民を守るための組織で、マスコミは真実を報道していると信じていれば、そう思うのが自然だろう。
 しかし、そのように言う人はお答えいただきたい。なぜ、阪神淡路大震災(1995年)とロサンゼルス地震(1994年)が、アメリカ・フリーメーソンの長老ベンジャミン・フランクリンの誕生日(1706年)で、湾岸戦争(1991年)開始日と同じ1月17日に起きたのかを。
 地震兵器は米軍のHAARPと呼ばれるプログラムによって運営されている。直訳すれば「高周波活性オーロラ調査プログラム」だが、オーロラ観測とは逆に地上から電磁波を照射することによる影響を実験調査したのが始まりだ。現在は天候と地殻変動を人工的に改変することを目的にする。つまり、気象・地震兵器にほかならない。
 HAARPが実際に存在する証拠は山ほどある。
1970年代、旧ソ運とアメリカの軍事協定の中に、互いに地震兵器を使わないという取り決めが明記されている。1990年代にはクリントン政権のウィリアム・コーエン国防長官が「テロリストが地震兵器を使ったり、嵐を起こしたり、火山を噴火させる可能性があるので、これに対処する必要がある」と発言している。これはペンタゴンの議事録に明記されていることだ。

 
地震やハリケーンを人工的に引き起こす「HAARP」

 最初に使われたのは1976年。当時は地球を温暖化させるつもりだった。この兵器の情報は、プログラムの開発に携わったバーナード・イーストランド博士が1987年に特許を取ったとき、マスコミで報道されたことがある。原理は電子レンジに似ていて、周波数を調整することによって嵐に熱を起こさせる。そのエネルギーは莫大で、仮に電子レンジを600ワットとするとHAARPは17億キロワット。ハリケーンに電磁波を飛ばせば、勢いが増し、被害は大きくなる。
 1994年の夏、大きなハリケーンがアメリカに上陸した。ミシシッピ川があふれ、ハリケーンは不自然にずっと同じ場所に停滞した。これはHAARPによるもの。『ニューヨークタイムズ』は「500年に1回しかない」と表現した。
 ちなみに、2005年8月にメキシコ湾からニューオリンズに上陸したハリケーン「カトリーナ」や2008年5月にミャンマーを襲った巨大サイクロンも気象操作によるものだ。いずれも激しく、同じ場所に長くとどまったのが特徴である。科学雑誌は「500年に1度」と書いたが、無理もない。普通に天気学を勉強した人に説明できるわけがないからだ。
 地震の場合は、対象となる物質が持つ特有の周波数を強力に送り込むことで引き起こす。オペラ歌手が、高い声でガラスのコップを割るパフォーマンスを見たことがある人も多いだろう。同様に、ある周波数の電波を地面に発信すると石が割れる。テスラが「地球でもリンゴを割るように」と表現した通りである。また、電子レンジと同じ周波数を出すと地下水が熟くなり、地殻が膨張する。これによって地震を起こすことができる。
 人工地震の特徴は、地震が起きる前に空でプラズマの塊が目撃されることである。HAARPは高周波の強力な放射ビームを地球の電解層に飛ばしてから、地面に跳ね返させることができる。1976年に中国で唐山地震が起き、公式発表で約24万人の死者が出たが、このときも凄い光が目撃されている。
 2007年7月の新潟県中越沖地震の前も、2008年5月の中国の四川大地震の前にも、同じくプラズマが撮影されている。新潟の地震のとき空に現れた妙な前兆は、インターネット動画サイト「You Tube」に「FULFORD VS HAARP」の題でアップしているから、ぜひ見てほしい。

 
自然災害を装った日本政府への圧力

 もちろん、これらの兵器は政治的な目的で使われる。公文書で明らかになっている限りでは、すでに第二次大戦中に地震兵器を使った攻撃が検討されている。1944年にCIA(アメリカ中央情報局)の前身OSS(米戦略事務局)が作成した「地震を使った対日心理戦争計画」には、日本近海の海底に爆弾を仕掛け、地震と津波を起こそうとしたことが明記されている。「地震を恐れる日本人の特性を利用し、地獄に呑み込まれたと思わせる必要がある」と。結局、原子爆弾が先に完成したため、そのときは地震兵器が使われなかった。
 
2004年に巨大津波をもたらしたインドネシアのスマトラ島沖地震も、HAARPによるものだ。地震の前、アメリカは海軍をマラッカ海峡に突入させたがっていたが、インドネシア政府はそれを拒み、偽「対テロ戦争」にも参加したくないと表明していた。これはあからさまな脅しだ。現に、米軍艦隊はすぐに援助物資を持ってマラッカ海峡に入った。地震の前からそばに待機していたのである。その後、インドネシアは急に協力するようになった。
 ミャンマーのサイクロンのときもアメリカとイギリス、フランスの艦隊が、近くの海で援助物資を持って待機していた。ミャンマーは軍事政権が提案した新憲法の承認をめぐる国民投票の直前だった。ミャンマー政府は支援の受け入れを拒んだが。
 中国の四川大地震では、軍事施設が破壊された。地下に軍事研究所のある場所だ。反米同盟や日中関係が改善した後で、北京五輪開幕の88日前に当たる。
 新潟県中越沖地震は日本に対する脅しであり、わたしへの報復でもあった。
 その年の夏、わたしはあるウェブサイト上に、英語でロックフェラーなど欧米の闇の政権の秘密を暴露した。
日本の金融機関を欧米の闇の政権に売ったのは、地震兵器で脅されたからだという話を、竹中平蔵元金融担当大臣本人から聞いたからである。
 
すると日本の公安警察の人に、「あなたがそんなことを書いたから、明日、新潟で地震が起きる」と言われた。翌日、本当に地震が起きた。日本でもっとも大きな原子力発電所がある地域が、2回もマグニチュード6.8の揺れに襲われた。東京電力に聞いたら、彼らは絶対に地震が起きないはずの場所にその原子力発電所をつくったと言う。地震を起こしたのは秘密政府だ。わたしは、いたたまれない気持ちになった。
 ★なわ・ふみひとのコメント★
 日本がなぜアメリカ(を裏で支配している層)の言いなりになってしまうのか、という背景の一端をかいま見ることができる内容です。戦後70年以上も経っているというのに、日本の各地には今なお米軍の基地が置かれ、日本政府が“勝手なこと(真に日本の国益になるようなこと)”をしないように見張られているのです。
 なお、この本は東日本大震災(2011年3月11日)の2年前に出版されていますので、そのことには触れていません。はたして東日本大震災は純粋な自然災害だったのかと気になるところです。
 
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