ユダヤ幻想の歴史
彩 明日迦・著 たま出版 1993年刊

 歴史とは「神の物語」である。“神”が『旧約聖書』や『新約聖書』で預言した通りに歴史は動いていくという意味である。

 歴史は盲目的な偶然の単なる反映や結果などではなく、全体計画の周期的表現である。(セルジュ・ユタン『地球の中のブラックホール』)

 出来事は生起するのではない。それはもともと配置されており、わたしたちはこの宇宙の線上で容赦なくそれらと出会うのである。(イギリスの物理学者・エディント)

 しかし、人の選択は任意である。

 1991年末、共産主義国・ソ連邦は《あるグループ》の計画通りに解体・消滅した。無神論国家ソ連を解体したことは、《彼ら》の計画にとって必要不可欠な戦術・プロセスであったのだが、1989年11月9日のベルリンの壁の崩壊――東西両ドイツ再統一・ソ連邦解体、そして南北朝鮮統一へと、今日世界は“民族主義と宗教の時代”という新たな装いが演出されはじめている。そして、次に《彼ら》が演出・招来しようとしているものは、どうやら王政復古であるらしい。

 どうやら僕たちは、近い将来再び歴史的大事件に立ち合うことになるらしいのだ。そしてこの国がその事件に深く関与しているらしい。 

 ユダヤ教の根本は「タルムード」から来ているが、その「タルムード」には「ユダヤ人だけが人間であり、異邦人は動物である」と記されており、そのことが随所に繰り返し述べられている。それをユダヤ人たちは自分の子供に幼い頃から教育する。

 どんな情報も、われわれの目を通さずには公表されないだろう。全世界のニュースは若干の通信社によって集められ、そこでリライトされ、初めて各新聞社、諸官庁に流される。(「シオンの議定書」第十二の議定)

 彼らに事情を悟らせないために、われわれはマス・レジャーを盛んにする。やがてわれわれの新聞で芸能、スポーツがもてはやされ、クイズも現れるだろう。これらの娯楽は、われわれと政治闘争しなければならない人民の関心を、すっかり方向転換させてしまう。こうして人間は次第に、独立して自ら思索する能力を失い、すべてわれわれの考える通りにしかならない。(「シオンの議定書」第十三の議定)

 預言はプロパガンダとしての機能を持つものである。これは人々の意識に繰り返し刷り込みを行なうものである。預言は人間一人一人の意識の中へ、また人間社会の内部に浸透し、これに影響を与える。預言は人を動かし、また人が預言を成就させる。

 ベンジャミン・ディズレーリは前世紀の有名な英国の首相だが、彼はある日、次のことを認めた。「世界は、舞台裏を覗かない人が想像しているのとはまったく異なった人物たちによって支配されている

 さらに、第32代アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは次のように語っている。

政治においては何事も偶然に起こることはない。もしそんなことがあれば、それはそうなるようにすでに計算されていたと、私はあなたに賭けてもよい

 確かに、既知の歴史的事実の背後には、奇妙な黒幕が存在している。

 ……世界政治運動をしているイルミナティは、ある種の影響力をオリオンのそれを含む外宇宙より得ていることを示唆する。これはルシファーと呼ぶ方が妥当である。彼らはハデスよりの使者であり、世界政府を建設しようとしており、それは1776年5月1日、アダム・ワイスハウプトが、こうした努力の協力センターとしてババリア・イルミナティを創設した時、一致団結し始めた。(ポール・ショックレー・リーディング)

 ロックフェラー一世は、アメリカ共産党の創立者ハマーとともに、レーニンやトロッキーのロシア・クーデターを資金援助した人物として有名であるが、彼らがその後も共産主義体制の拡大を図って来たことはよく知られている事実である。

 マルタ騎士団として知られるこの組織と、そのさまざまな分派は暴露されようとしているが、これは「獣」の一部にすぎない。この一部は全体像に思われるほど人間情勢の中に巨大な勢力を見せている。

 マルタ騎士団、あるいはエルサレム聖ヨハネクロスとして知られる団体は、銀行システムをコントロールしている存在であり、またそれは獣の腕の一つをコントロールし、そこから沢山の触手が延びて社会の中に入り込んでいるのである。

 これは実際には「獣」の頭なのではない。この団体はその力を異星人から得ている。これは地球内部にもおり、地表に働きかけ、その起源を「汚れた6」、オリオン座のあの一画に持つ。(ポール・ショックレー・リーディング)

  マルタ騎士団=聖ヨハネクロスこそが、ロスチャイルド、ロックフェラーの上に君臨し、彼らを支配・コントロールしている存在である、と語っている。

 エドガー・ケイシーのリーディングによれば、「日本はイスラエル十二部族の中で、契約の箱を守り、神と人間の仲介を務めた祭祀族レビ族に対応」するという。

 僕たちが見ている世界は、僕たちの認識の構造である。リアリティとは観測する僕たちの内側に存在するということだ。

 僕たちの思考、知覚、経験の基礎となっているものは、世界のあり方に関する暗黙の仮定である。たとえば、物を見る際、目は「外の」世界の知覚データを脳に提供する。しかし、このデータが意味を持った経験となるには、まず脳による解釈と組織化がなければならない。それには、一つの世界のモデル(物のあり方についての観念庫)が必要である。もし、このような概念の枠組みがなければ、生の視覚的データは、そのままでは意味を持たない。

 僕たちは知覚を構成するときに世界を構成するモデルを持っていて、このモデルに知覚は大きく左右されている。心理学者はこの知覚を構成するモデルのことを「セット」と呼んでいる。

 この「セット」は知覚したデータを解釈し、どの体験を「現実」として受け入れ、どれを「錯覚」として拒絶するかを決定している。何が現実であるか、リアリティとは何かを「セット」が決定しているのである。

 この「セット」は、一度受け入れられると知覚を強力に支配してしまう。僕たちが世界をどのように評価するかも「セット」の作用に影響されている。もし、僕たちの全般的な「セット」がネガティブなプロパガンダに煽動・影響されると、その結果、負のセットを強化することになり、ひいては世界大戦が実際に起こってもおかしくないという認識を強化することになる。そして、この負のセットが実現する可能性を高め、現実のものにしてしまうのである。

 こうして預言は成就させられるのだ。決して、的中するのではなく……。

 あたかも未来が決定しているかのような幻想を繰り返し、繰り返し、人類の意識に刷り込むことによって、自らの意図する方向へ人類の意思を向かわせる。これが、預言を操るグループの基本的な戦略トリックである。実際、預言とはすべからく自己達成的なものであるのだ。そして、《彼ら》の本質的な意図は、常に預言の背後に隠されている。

 預言を、絶対的に最終のものと受け取ってはならない。預言というものはある特定の時点に、ある特定の情報源によって与えられた「多分起こるであろう」未来についての言明にしか過ぎないという事実である。予知、預言は、それがなされた線形時点における潜在的な未来の可能性にすぎないということだ。逆説的だが、それはすでに過去形であるのだ。

 事実の最終的な確認に至るまで、「預言」は確定的なものではないのだし、未来は常に変化しているからである。また、預言を変更したり完全に別のものにしてしまう力は、預言の対象になった人々の想念と行為の中にある。集合意識を作り上げる人々の集団の中にその力はある。あなたの中にその力はあるのだ。未来は限定されたものではない。

 問題は自分が受け取った「預言」通りの未来が起こると信じることで、それ以外の未来が排除され、起こらなくなり、「預言」が現実となってしまうことである。

 たとえばヨハネが見たものの多く、「黙示録」の中に書かれたことの多くは起こり得る可能性のある未来の一つに過ぎないのだが、多くの人々はそれを誤解し、そうした未来が必ず来るものだと思い込んでしまうのである。

 変化は絶えず起きているのだし、否定的な面もあれば、また常に肯定的な面も存在するのである。だからこそ未来を予知することの危険性は、人々が予知された未来を信じ込んでしまうことで、そうした未来が実際に起こるべくさらに多くのエネルギーが注がれるようになってしまうということである。

 預言には常に仮定があることを忘れてはいけない。預言は、今存在しているいくつかの力がその方向をそらさなければ、必ず作り出すであろう様々な形を意味しているにすぎない。未来の重要な出来事は、現在生きている僕たちの集合意識によって決定されるからである。

 予知にはハイゼルベルクの不確定性原理のような法則が介在している。彼が視たものを現すために使われたエネルギーそのものが、彼の視たものを変えていくのである。

 ハイゼルベルクの不確定性原理によれば、量子の世界では、時間を確定すると空間が確定できなくなり、逆に空間を確定すると時間が確定できなくなる。観測という行為そのものが、観測されるものに影響を与えるためである。

 観察者と観察されるものは互いに作用し合うのである。

 ポジティブなビジョンは非常に重要なものである。前途に待ち構えているイメージは、僕たちがいかなる未来を創造するかに関して重要な役割を果たすからだ。人々が未来に対して抱いているイメージが、イメージ通りの未来を現出させるのだ。

 人類の本質と現在のエネルギーがポジティブなものへと変容するなら、未来もまた美しく豊かなものへと変容するだろう。

 陰謀の成果は、その存在と計画がいかに秘密裏に行なわれるかにかかっているのだ。

 僕たちは主に新聞やテレビを通じて情報を得ているが、現在二つともその大部分が「ユダヤ」によって支配、コントロールされており、僕たちに届くほとんどの(海外の)情報は「ユダヤ」のフィルターを通ったものなのである。つまり、世界を客観的に見ているつもりの僕たちの目には、常に赤と紫の色眼鏡がかけられているわけだ。およそ全世界のマスコミ報道がただ一つの情報源から発せられており、このことは極めて危険な状況である。

★なわ・ふみひとのコメント★ 
  現在テレビや大新聞を主軸とするマスコミによって、日本人にすり込まれつつある信念体系があります。主なものは――

@ 日本は世界でもまれに見る地震国である。
A 日本はいま地震の活動期を迎えている。
B 首都直下地震と南海トラフ巨大地震は近々必ず起こる。

 ――といったものです。
 圧倒的多数の国民は、マスコミによるこのような“預言的異常報道”に何の疑問も感じないはずです。すでに日本国民の集合意識が巨大地震を誘発する発火点へと近づきつつあるということです。ということで、もはやマスコミによる“預言”の成就は避けられないでしょう。

 
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