神々のルーツ |
ジョージ・H・ウイリアムソン 増野一郎・訳
ごま書房 1997年刊 |
宇宙人のなかでも最高の地位にある人たちの語るところでは、私たちの地球もやがておだやかな平和に満ちた豊かな世界になるだろうという。善と美だけが残るのだ! 近ごろではいろいろな人たちが、説明もつかぬ天変地異、頻発する地震、台風、津波、洪水などを指して、これらは世の終わりが近づいた前兆である、と説く。そのような変化は数千年も前から引き続き起こっていたのだが、地球はやはり依然として太陽を中心とした軌道を回り続けている。 しかし、これまでにはなかった大変化も起こりつつあるのであり、また今後も起こることだろう。これらの変化というのは、人間の肉体や物質の面だけではなく、精神面、霊魂面でも同時に起こるのである。 地球規模で胎動しはじめた大異変 何か大きな、不思議な現象が起こりつつあるのだろうということは、科学者も認めている。太陽系全体が宇宙の新領域に向かって進行中の現在、このような変化は当然予想されるものなのだ。最近の天候異変には気象学者も不安を感じているらしいが、一般大衆に対してはまだ何の発表もない。 地上で起こりはじめた物理的、精神的、霊的変化の直接の原因は、宇宙の新領域の周波数なのだ。変化するのは地球の地理的特徴や気候ばかりではない。人間の精神、知覚も同様な変化を受けつつある。 天文学者は、私たちの太陽系が“熱い”空間めがけて進みつつあることを知っている。太陽とその遊星12個が目指している行く手は、宇宙のなかでもとくに宇宙線が強烈であるうえに周波数も高い部分であり、それがいろいろと激しい変化を生じるだろうことが予想される。 世界の気温が上昇している証拠の一つは、ヨーロッパで起こる雪崩の回数がここ数年間で激増したこと、それに、北欧の港にはいろうとする船を悩ましていた流氷が姿を見せなくなったことだ。米国政府も、この謎めいた変化には重大な関心を寄せ、北極において秘密の調査を進めている。 地球が新しい時代にはいるとすれば、これらの変化は当然予想されるものである。数年前のことだが、数人の円盤研究家が、「地球は宇宙線の猛射を受けつつあり、そのため、地形ばかりではなく人間自身も変化してしまうに違いない」というメッセージを受信したことがある。 やがて訪れる“地球新時代”の前触れ シラキュース大学のカール・シット博士は最近次のように述べた。 「莫大な数にのぼる電子が、私たちめがけて降り注いでいる。それは地球の上層大気に宇宙線が衝突して生じるのだという理論では説明がつかないほど、それらの荷電粒子の数は多い。これには未知の粒子か、未知の過程が関係しているに違いない」 シット博士の結論は、1953年の夏、コロラド州の上空1万〜1万4千フィートの高度で行なわれた調査に基づいたものだ。 私たちの太陽系はいままでとはだいぶ性質の違う空間に向かって進んでいるのではないかということも考えられる。 もしそうだとすれば、経済、宗教、教育、政治、科学、社会、医薬、食習慣など、いっさいの面で地球人の生活はたいへんな影響を受けるようになることだろう。何もかも変化するのだ――それも、良いほうに! 地球では、もっともすぐれた創造物である人間よりも、遙かに下等な虫けらのほうが、まさに起ころうとしている事件の前兆をよくとらえているようだ。 暗黒をもたらす人々 円盤は邪悪の権威を代表する者だと民衆に信じ込ませることをねらう強大な勢力が、米国をはじめ世界中に存在しているのだ。大衆の無知と迷信を利用して、過去にあったと同じ状態を作り出そうとたくらんでいるのが彼らである。 ワシントンのカーネギー研究所所長、ヴァネヴァー・ブッシュ博士によれば、毎日の食事の中に薬品を混入して一国の全国民の感情の動きを自由に調節することも、夢物語ではなくなったのだ! 従順にすることも、理性を失わせることも、想像力のとぼしいなまけものにすることも、よく働く精力家にすることも、万事意のままというわけだ。 現在すでに、防腐剤、栄養強化剤、漂白剤、総合ビタミン剤などという仮面をかぶった有害薬品のため、世界中の食品が汚染されてしまっている。毎日の食事に混入される薬品により、あらゆる人の感情が人為的に制御される時代は、まもなくくるのではないだろうか。 宇宙人は、人類より進化した人間 ラクチャラカ師の『ヨガ』には、こう書いてある。 「宇宙には、霊魂が住むための星が無数にある。霊魂が一つの宇宙での生を終えて別の宇宙へと進んでも、その前途にはまだまだ無限の道が横たわっているのだ。私たちの世界よりもずっとずっと進化した世界では、想像も及ばぬほど栄光に包まれた人たちが住んでいる。だが、彼らとてもかつては、現在の私たちと同じような段階にあったのである」 完全を目指して、人類は無限に向上してゆく。 「人間は一つの段階からより高い段階へと無限の進歩を続けながら、永遠に生きる、とヨギの教義は説いている。進化の程度が高まるにつれて私たちの肉体も、生まれ変わるたびにいっそうエーテル体に近いものとなってゆく。大昔の人間は、現在の私たちが考えるよりも遙かに粗雑なものだったのである」 収穫の“選別”の時期が近づいた 収穫まで、両方とも育つままにしておけ。収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう。(マタイによる福音書13章30節) 毒麦とは新時代まで生きのびることのできない人たちのことであって、麦とは、本書の終章で述べる残留者のことである。 キリストはこう言った。 良い種をまく者は、人の子である。畑は世界である。良い種というのは御国の子たちで、毒麦は悪い者の子たちである。それをまいた敵は悪魔である。収穫とは世の終わりのことで、刈る者は御使いたちである。だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそのとおりになるであろう。人の子はその使いたちをつかわし、つまづきとなる者と不法を行う者とを、ことごとく御国からとり集めて、炉の火に投げ入れさせるであろう。そのとき、義人たちは彼らの父の御国で、太陽のように輝きわたるであろう。耳のある者は聞くがよい。(マタイによる福音書13章37〜43節) 選別はもう始まっていると宇宙人は言う。 サンクティリアン大学出版の『黄金時代は迫った』には、次のように述べてある。 「地球人類は現在、無意識のうちに二種類の群に分離しようとしている。潜在的脱落者と潜在的進歩者の二種類である。清浄な生活態度、純潔、悪に対する無抵抗、真理、原則、宇宙活動の法則の尊奉、などの諸点で分かたれるのである」 見ていると、見よ、白い雲があって、その雲の上に人の子のような者が座しており、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っていた。すると、もうひとりの御使いが聖所から出てきて、雲の上に座している者に向かって大声で叫んだ。「かまを入れて刈り取りなさい。地の穀物は全く実り、刈り取るべき時が来た」。雲の上に座している者は、そのかまを地に投げ入れた。すると、地のものが刈り取られた。(ヨハネの黙示録14章14〜16節) まもなく収穫者は鎌を地に投げ入れるだろう。そして、地のものは刈り取られるのだ。残留者が救済される収穫のときに、“眠り込んで”いたいと思う人はあるまい。「収穫は終わったが、私は救われなかった」とつぶやかねばならぬはめに陥りたい人もないだろう。 だが、すべての人が救われるというわけではない。残留者は少数である。 残るべき人々 新時代をになうために生き残るのは、どのような人たちか? 世界の人口が激減することは確かだ。残るのは数千人のうち数十人かもしれない。しかし、地上で得た肉体を失うのは、決して悲しいことではないのだ。一部の人の霊魂は、もはや地上では何も学びとるものもないほどの進歩を遂げている。たから、彼らか地球か、どちらかが次の段階に進級しなくてはならない。 つまり、地球全体が新しい波動によって一新され、そして、向上した霊魂、すなわち残留者は神の王国を地上に建設することになる。旧秩序を棄て去る決心のつかなかった連中の霊魂は、いままで生活していた肉体から連れ出されて、必要な教訓を与えることのできるほかの遊星に移住させられる。こうして人類は、ただ良きもの、美しきもののみのなかに生きるようになるのだ。退歩ということはありえない。万物は、神を目指して進歩してゆくのだから。 新時代をになう残留者への約束 ワシントン州コールヴィルに住むある老婦人は、次のメッセージを受信した。 奇蹟としか思えないようなできごとによって、人びとはいままで気づかなかった驚異の世界を発見するでしょう。そのような事態をもたらすのは、じつは奇蹟ではなくて、つねに存在する法則の当然のあらわれにすぎないのです。 以前からお知らせしてあるように、宇宙力は原子構造の中にも及んできて、物質界に急激な変化を引き起こそうとしています。あらゆる物質(生物、無生物を問わず)は、ある特殊な波動の活動の結果であると考えれば、万物の上に働いている波動がどんどん高まっていることも、いっそう容易に理解できるでしょう。 想像を絶する速さで振動しているこの宇宙力の流れは、時が来れば驚くほどの変化を引き起こします。ごらんなさい、いまはまだ目で見ることのできない美しさに満ちた世界が、人類の目の前にくり広げられようとしています。 しかし、それを見ようとするなら、まず自己の持つ美の観念を最高にまで高めなくてはいけません。物質的な美しさもさることながら、人間の心の奥底深くに燃えている永遠の幸福への憧れを満足させてくれる、充実した霊の世界が展開するのです。 地球と地球人の上に降りそそいでいる宇宙エネルギーが、人間の考え方まで変えてしまうだろう。 新しい精神波動を受け入れようとしない頑固な人たちは、地上で与えられた肉体を失い、その結果、新たな教訓を学ぶことのできぬ“ラジオ”を捨て去って、どこかの遊星に移り、そこで必要な教訓を学んで進歩するため、新たなラジオを身につけるのである。 肉体のほかの部分もまた、新しい波動の影響を受ける。松果腺や太陽神経叢は、宇宙線の作用によって放射能を持つようになるし、皮膚とても、私たちが考えているように肉体の境界をなすものではなくなる。個人の肉体は、ほかの人びとの肉体をも含めた宇宙全体と絶えず接触し、交流しているのだ。 人間の体には約6億個の心霊的中枢(外部との連絡口というような意味の)があるといわれるが、宇宙にはもちろん、それより遙かに多くの中枢が存在する。個々の人間も、地球に流れ込む宇宙エネルギーと接触を続けているうちに、自分のなかにも未知の神秘的な能力が潜在していることに気づくようになる。宇宙線の作用で松果腺が刺激を受け、第三の眼(霊眼)がふたたび開けてくるのである。 霊魂の向上という点からいえば、高い霊的波動を受け入れようとしない人たちは、生理的にもかならず重大な反作用を受ける。そのことは、血液の電気化学的研究からも明らかである。 人間の血球は、一つひとつが共振電磁場を破壊する作用が体内に起こる。そこで血栓が生じ、「彼は心臓障害で死んだ」ということになる。 心臓障害で死ぬ人が増えたのは、新波動を受け入れ、理解する力が人類には足りないからだ。だから、死をもたらすのは“怒りの神”などではなくて、人間自身が、自分の考え方を正しいものにすることができないために、わが身を滅ぼしてゆくのである。 新時代と残留者に与えられた約束にはどのようなものがあるだろう? それから終末となって、その時に、キリストはすべての君たち、すべての権威と権力とを打ち滅ぼして、国を父なる神に渡されるのである。(新約聖書・コリント人への手紙) 最後の敵として滅ぼされるのが、死である。(同上) (神は)人の目から涙をぬぐい取ってくださる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものがすでに過ぎ去ったからである。見よ、わたしはすべてのものを新たにする。(新約聖書・ヨハネの黙示録) それは、時の満ちるに及んで実現されるご計画にほかならない。それによって、神は天にあるもの地にあるものを、ことごとく、キリストにあって一つに帰せしめようとされたのである。私たちは神の民として選ばれたのである。(新約聖書・エペソ人への手紙) “残留者”は、まことにこう言ってよいだろう。 わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜ったことか、よく考えてみなさい。わたしたちは、すでに神の子なのである。世がわたしたちを知らないのは父を知らなかったからである。 愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである。彼についてこの望みを抱いているものはみな、彼がきよくあられるように、自らをきよくする。(新約聖書・ヨハネ第一の手紙) また地のちりの中に眠っている物のうち、多くの者は目を覚ますでしょう。そのうち永遠の生命に至る者もあり、また、恥と限りなき恥辱を受ける者もあるでしょう。(旧約聖書・ダニエル書) 残留者は、“限りない生命”を知るようになる。だが、追放者は、新時代に生きることを許されないだろう。 ダニエル書12章3節に言う。 賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠に至るでしょう。 これが“残留者”なのだ! マルコによる福音書13章37節に記された長老の言葉を思い出していただきたい。 目を覚ましていなさい。わたしがあなたがたに言うこの言葉は、すべての人びとに言うのである。 |
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