わが身に危険が迫ってもこれだけは伝えたい 
日本の真相!
船瀬俊介・著 成甲書房 2013年刊 
★なわ・ふみひとの推薦文★
 冒頭に書かれている“有害な”五大検診を受けたことのある人、あるいは現在も受けている人、今後受ける予定のある人は、まずしっかり本文に目を通してみてください。“検診”という名目の罠によって、ご自分が巧妙に“病人”へと誘われていることがおわかりになるでしょう。この国が恐ろしい国になりはてていることを、著者が身の危険を感じながら暴露してくれています。
有害無益な“大検診”の病人狩りキャンペーン 

 病院で殺される
 ――あまりにも恐ろしい日本の医療


 (1)人間ドック、(2)脳ドック、(3)がん検診、(4)メタボ健診、(5)定期健康診断――これらを“5大検診”と呼ぶ。
 これらは受けても有害無益である。これら“5大検診”は、表向きは「国民の健康を守る」という建て前になっている。しかし、ホンネは巨大医療産業の利益を守るために存在する。
 てっとり早く言い切ってしまえば、これらは医療マフィアによる“病人狩り”の罠なのである。まさか……と、あなたは、またもや絶句するだろう。
 とにかく、日本人ほど検査好きな国民は、世界でも例がない。
 検査をきちんと受けていれば、病気を予防でき、病苦を免れ、長寿ができる……と信じきっている。しかし、それは、まったく逆の残酷な結末にあなたをみちびくのだ。
 つまり検査を受けるほどあなたは病気になり、病苦に苦吟し、なんと早死にしてしまう。あなたは耳を疑うかもしれないが、それはわたしが言っているのではない。取材に応じてくれた日本で最高レベルの学者が、詳細な統計数値を駆使した多数の国際的な論文を根拠に、そう結論づけているのだ。それには反論の余地はない。
「しかし……」とあなたは、言葉を失うだろう。
「政府が。これらの検診を推奨してるじやないか!」。そのとおり。「新聞やテレビでも、検診が有害無益なんて一行も書いていない!」。まさに、そのとおり。
 あなたは、いまも「政府が言っている」「メディアが書いている」ことを信じるのか?
 それなら馬鹿正直もきわまれり。3..11で明らかになった原発事故の目のくらむような虚妄を、もう忘れたのですか?
 原発は「絶対事故を起こさない」「クリーンエネルギーだ」「もっとも安上がり」……赤子でも気づくような嘘が、戦後60余年にわたって垂れ流されてきた。
 このペテン・キャンペーンを繰り広げてきたのが政府であり、マスメディアであった。
 その苦い教訓を、もう忘れたのですか?
 ひとは洗脳され続けると、みずからがマインド・コントロールされている、という事実にまったく気づかなくなる。そして、それは一種の“信仰”となるのだ。
 戦争中の天皇の「現人神(あらひとがみ)信仰」など、その典型といえる。たんなる一人の、いわばオジさんが“神”に祭り上げられ、全国民がそれに平伏する。まさに神聖なる喜劇である。しかし、その無知を笑えない。医療現場では、まさにそのような喜劇(悲劇?)が、いまだまかりとおっている。
 日本人の「検査信仰」などその典型だ。さらに「クスリ信仰」「医者信仰」「病院信仰」の“4大信仰”に、日本人は頭のてっぺんまで漬かっている。
 つまり、「検査」「クスリ」「医者」「病院」が病気を治してくれると信じきっている。
 これは根本的な誤りである。致命的な考えちがいである。
 病気を治すのは、生まれながらみずからの内に備わった自然治癒力である。
 それは、古代ギリシアの医聖ヒポクラテスが、すでに喝破している。
「医者の務めは、これら自然治癒力を助けることにすぎない」と断言している。
 なのに、現代医学教育は、自然治癒力について一言も教えない。なぜか?
 人間はほうっておいても、ひとりでに病気が治ってしまうという真実を教えたら、「医者も、薬屋も、オマンマの食い上げ」となるからだ。
 だから、権威とされる『南山堂医学大辞典』ですら「自然治癒力」の項目は削除されている。それどころか「治癒」という項目すら抹殺!
 わたしは現代医療は、国際的な医療マフィアに完全支配されていると断言する。
 その背後にいるのはロックフェラーなどの石油マフィア、ロスチャイルドなどの金融マフィアであることは、いうまでもない。

 欧米に人間ドックはない!
 洗脳された300万の“信者”


「欧米には人間ドックはない」
 わたしも最初、耳を疑った。何人もの医者に直接会って取材してみた。その答えはみな同じだった。
「海外には人間ドックどころか、そうした考え方そのものがない」という。「考え方」がないのだから、日本のような巨大な人間ドック産業など成り立ちようがない。
 いっぽう日本では、毎年、人間ドックに通う人びとが約300万人もいる。
 人間ドックは、日本人の「検査」信仰の“総本山”といえる。
 日本人は「病気はこれら4つの信心が治してくれる」と信じきっている。しかし、それは悲しい錯覚なのだ。
 信心の深さは、“礼拝者”の数からも推しはかれる。
 人間ドックの1日コース利用者が全国で約280万人。2日コースが約25万人。あわせて300万人超もの人びとが”総本山”にお参りしていることになる(『人間ドックの現況』2008年度版、日本人間ドック学会)。
 まさに、世界に類をみない人間ドック商法は、すでに巨大産業に成長している。
 “総本山”へのお参りを欠かさない300万人の信者も、巨大医療利権に巧みに洗脳されているのである。
 ちなみにドックとは本来、「船舶修理施設」の意味だ。それを人間になぞらえて「人間ドック」とした。日本独特の造語で、海外で“ヒューマン・ドック”などと言っても絶対通じない。
 海外の人びとの目には奇妙で不思議な習慣にしか見えない。人間ドックは、世界でも珍しい日本独特の“奇習”なのだ。知らないのは日本人だけである。
 これぞ、日本の常識は世界の非常識……。
 その点では、野生の動物たちのほうが、人間よりはるかに真理に近い生き方をしている。野生動物にはがんも心臓病も糖尿病も脳卒中もない。ウツもノイローゼもない。いわゆる生活習慣病は“かれら”には存在しない。
 かれらは病気や怪我をしたとき、どうするか? 何も食べず、巣穴の中で静かに身を横たえて休む。この「断食」「休息」こそが自然治癒力を大いに高める。
 “かれら”はみずからに備わった本能により大自然の真理を体得している。それは、一種の叡智である。「食うな」「動くな」「寝てろ」。これで、あなたの病気は治っていく。しかし、“4大信仰”にとらわれたひとたちは、このあたりまえの真理が、なかなか理解できない。

 ドック受診者92%が“異常”だって!?
 それは数値が異常なのだ


 人間ドックは無意味なだけではない。“病人”を大量生産している。
 人間ドック受診者の92%が“異常”と診断されている。
 ドックに定期的に通うひとは、他のひとより、健康に気づかっているひとたちだ。だから、高いお金を出してまでドックに足を運ぶ。そんなひとたちの9割以上が“異常”とドックはレッテルを貼る。
 その根拠は、検査の「正常値」にくらぺて「異常値」が出た……というのが、ドック側の根拠。「それは、数値のほうが“異常”なんだよ」と、前出の安保徹教授は呆れ果てる。
 「人間ドック」だけではない。「脳ドック」「がん検診」「メタボ健診」「定期健診」の“5大検診”で、まず仕掛けられた第一の罠が「正常値」なるペテン数値だ。
 そのペテン数値が、なんと公式「ガイドライン」(指針)として、まかりとおっている。
 その「指針」とは、はやくいえば医者の虎の巻。つまりは“カンニングペーパー”。作製するのは「官僚」「学者」「業界」、つまり官・学・業という建て前になっている。しかし、実質的に作製しているのは「業」、つまり医療マフィアなのである。
 しかし、表向きは「××学会」が作製したことになっている。その「××学会」の会長が製薬メーカーから億単位のカネをもらっていることなど、善男善女の国民は、いっさい知るすべもない。
 その黒い癒着の一端が明らかになったのはメタボ健診基準の作製過程だった。基準作製の旗振り役であった「日本肥満学会理事長」の松澤佑次名誉教授(大阪大医学部)は、判明しているだけで製薬メーカーから8億円超もの“寄付金”をもらっている。これは、まさに氷山の一角だ。「基準」作製で登場した学者は、これくらいは皆もらっているとみたほうがいい。断言すれば「ガイドライン」をじっさいに作るのは業界である。学者は、ただ名前を貸すだけの存在とみなすべきだ。それにしても名義貸し料が数億円とは……ただただ天を仰ぐ。

 高血圧の定義を180から130に下げて
 “病人狩り”


 こうして捏造され、でっちあげられた「正常値」は枚挙に暇がない。
 それが“5大検診”では「正常」と「異常」を分ける「基準値」とされる。
 もっとも露骨なのが高血圧の「基準値」だろう。従来、高血圧症とは最大血圧180(ミ
リ/Hg)とされてきた。ところが2000年以降次々と引き下げられ、メタボ健診ではなんと130まで下げられた。これだけハードルを下げれば、正常なひとまで“高血圧症”と診断される。それこそが“かれら”の狙いなのだ。すると、医者は堂々とカルテに「高血圧症」と記入でき、処方箋に、降圧剤の名を書き込む。かくして、降圧剤は日本でもっとも売れるクスリとなった。70歳以上は2人に1人が降圧剤を処方されている。そして、医者はこう言う。
「一生飲み続けてくださいね」。つまり「死ぬまで飲め!」ということだ。
 ところが降圧剤には認知症、心臓病など何十もの副作用がある。高い血圧の人が治療を受けると、受けないひとに比べて5倍も死亡する(殺される!)。高血圧治療の正体は、殺人治療だったのだ。しかし、無知なる大衆は、医者のいうまま、いわれるまま、律義に病院に通い、クスリを飲み続ける。こうして、降圧剤は、ボケ老人を大量生産している。はびこる認知症は、ほとんどの老人が飲まされる降圧剤が元凶だったのだ。だから「血圧が高め」と言われてもショックを受けるのもコッケイ。ハードル(基準値)を下げれば、だれでも“病人”に仕立てることができる。その露骨な罠に、ほとんどの人が気づいでいない。馬鹿正直もきわまれり。失礼だがサル以下だ、と唾棄したくなる。
 その他、ロコツな捏造値の例として、血中コレステロール値がある。
 メタボ健診では「基準値」が220とされ、それ以上は「高脂血症」と診断される。
 しかし、良心的医師たちは、このペテンを猛然と批判している。つまり240〜260くらいがもっとも理想的な値という。さらにコレステロール値を下げるほど死亡率は高まっている。
 コレステロールは生体の貴重なエネルギー源。それを薬の“毒性”作用で無理に引き下げる。体はみずからの筋肉を溶かしてコレステロールを供給しようとする。それがコレステロール低下剤の重大副作用「横紋筋融解症」だ。筋肉が溶けて、立てず、動けず、寝たきりとなる。さらに、重大副作用で毎年1万人が“殺されている”という。“5大検診”ビジネスは、このように健康なひとを病人に仕立てて、さらに検査漬け、クスリ漬け、手術漬けで稼ぐための仕掛け、罠なのである。
 まさに……製薬メーカーは天国、患者は地獄……。
 知らない。知らされない。それは、かくも恐ろしい。

 日本のがん患者の10%超は
 CTのX線被曝で発がん


「人間ドック」をはじめ“5大検診”の恐怖は、捏造基準値による“病人狩り”だけではない。検査そのものが病気を作り出す“仕掛け”となっている。
 その典型が「CTスキャン検査」だ。
 かつてマスコミで「長生きしたければ病院にいくな」というタイトルの特集が組まれたことがある(『週刊現代』2010年7月17・24日号)。その見出しにこうある。
 「人間ドックが『二次がん』を引き起こし、肺がん検診を受けると寿命が短くなる」
 またこうも警告している。
 「……余計な検査は受けないほうがいい。病気を作るためだけだから」
 人間ドックの“検査”でがんになるのは、世界の医学界では常識なのである。
 なぜ人間ドックで「二次がん」が発生するのか?
 最大の発がん原因はCTスキャン検査だ。2004年、イギリスの研究機関が「CT普及率世界一の日本はCTによる発がんが3・2%」「発がん寄与率は英国の5倍」と発表した。
 しかし、「現在は、そんなものですまない」と、前出の近藤誠医師は警告する。
 その後、CT装置は急増している。性能も飛躍的に“向上”し、X線被曝量は激増している。こうしてX線被曝量は2004年にくらべて爆発的に増えているからだ。近藤誠医師は「CT発がんは最低でも10%」と推定する。つまり日本のがん患者10人に1人は、CTスキャン検査で発がんしていることになる。わたしは、この数値はさらに大きいとみる。
 ちなみにCT検査と並んで人気があるのがPET検査(料金10万円なり!)。
「大きさ1ミリのがんもとらえる」という鳴り物入りで登場、マスコミも大々的にはやしたてた。ところが、これが真っ赤な嘘。完璧なサギ商法だった。
 PET検査とは、がん細胞が糖分を多く吸収することに目をつけ、ブドウ糖に放射性物質をくっつけてがん細胞に“食わせる”という発想で生まれた。しかし、人体は、もともと糖分を栄養源とする臓器だらけ。PETで撮影すると、まるで夜空の星のように映る。どれががんやらもまるでわからない。公式データによれば85%のがんを見逃していた! なんと3種類のがんくらいしか見つけられない、と、“性能”は呆れるほど低い。
 そして、がんでないものをがんと診断する誤診率は驚倒するほど高い。つまり、欠陥診断法であったのだ。さらに放射性物質を体内に注入するため、恐ろしいほど内部被曝してしまう。一般にCTとPETの放射線被曝量は、ほぽ同じ。両者は「CT・PET」検査としてほとんど同時に実施される。すると有害放射線はダブル被曝となる。
「人間ドック」と似たものに「脳ドック」がある。むろん人間ドック同様、海外には、こんなビジネスは、いっさい存在しない。日本独白の“奇習”であることに変わりはない。
 検査料金の相場は3〜8万円だが、オプションで何十万円と青天井でとられる。
 恐ろしいのは「動脈瘤」が見つかった時だ。「頭に時限爆弾があるのと同じ」と医者は脅かし、手術を勧めてくる。それは開頭手術で、動脈瘤をクリップで止める、動脈に金属筒(ステント)を入れる……などだ。その上に、各種、大量の薬漬けにする。その結果は「手術組」は12%が死亡したり半身麻痺等になる。「放置組」は5年後でも96.2%がまったく健康なのだ。しかし、このような情報は、まったく医師は教えてくれない。つまり、脳ドックも病人狩りの罠。患者にとっては、脳ドックの門をくぐるのは地獄への一里塚に踏み出すにひとしい。

 がん検診で見つかる“がん”はがんではない!

「肺がん検診を受けているひとほど肺がんになり、肺がん死し、早死にする」(「チェコ・リポート」)。それは検査時のX線被曝が最大原因だ。さらには、「胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの検診も無意味」(新潟大学医学部予防医学・岡田正彦教授)。
 それどころか、CTスキャンなどによる大量X線被曝、超猛毒の抗がん剤、無意味な手術で、寿命を縮めるのみ。
 さらに「現代医学ではがん細胞の定義がなく、診断医は“気分”で決めている」(近藤医師)という衝撃の事実がある。さらに驚嘆するのは「検診で見つかるがんは、がんではない」(同医師)。それは良性の「がんもどき」なのだ。それを抗がん剤、放射線、手術で“悪性化”“凶暴化”させているのが、がん治療の悪魔的正体だ。
 また、抗がん剤の“有効性”を示すグラフにもペテンがある。
 その“有効性”も「『無投与群』にくらべて『投与群』は、余命が2〜3ヵ月延びた」などという、情けないもの。だがそれすらも、巧妙なごまかしなのだ。
 抗がん剤の臨床試験で「無投与群」には、それまでには、それまでに猛毒抗がん剤や放射線で痛め付けられ後遺症でボロボロの患者たちが選ばれる。ぎゃくに「投与群」は、まだ体力に余力がある患者たちだ。だから「投与群」の方が少し長生きするのも当然なのだ。それを製薬メーカーは「延命効果があった!」と鬼の首をとったかのようにいう。そら恐ろしい詐術だ。
 無知な患者は、その嘘にコロリとだまされ、ワラにもすがる思いで抗がん剤治療を受ける。さらに悪質な医者は、このグラフですら書き変えて捏造(変形)する、という。“”かれら”の悪魔性は底なしだ。

 では、職場で毎年行われる「定期健康診断」はどうだろうか?
「欧米では『定期健診』は、いっさい病気を防いだり、寿命を延ばす『効果はない』とエビデンス(証拠)により結論づけられています」(岡田教授)
 だから欧米では、行政も企業もいっさい「定期健診」などしていない。これも日本だけの“奇習”なのだ。日本ではそれどころか、労働安全衛生法で雇用主に強制されており、拒否すると処罰される。まさに健診ファッショそのもの。それをありがたがって受ける日本人は、まさに無知のきわみのおめでたさ。とくに怖いのが胸部X線撮影を国家が強制していること。
 「チェコ・リポート」では3年間で6回のX線撮影を受けただけで肺がん死が1.36倍も増えている。その発がん検査を国家が国民に強制しているのだから背筋が寒くなる。“かれら”はがん患者など病人を大量生産したくてたまらないのだ。
 なぜなら、政府(厚労省)こそが、医療マフィアの中央司令本部だからだ。
 かくして「人間ドック」「脳ドック」「がん検診」「メタボ健診」「定期健診」の“5大検診”の効能は、科学的、医学的、統計的に、すべて否定された。
 ――それでも、あなたは、これらの検診を受ける気になりますか?
 
[TOP]