三島由紀夫は
霊に憑依されて自決した
2008年10月掲載分を再編集しました。 
 

 本日は三島由紀夫にまつわるエピソードをご紹介します。
 三島由紀夫はその作品がノーベル賞の候補にも挙がったほどの日本を代表する作家でしたが、昭和45年11月25日、市ヶ谷の自衛隊に突入し、自決した人物としても知られています。以下の文章には、三島由紀夫が自決するに至った背景が綴られています。異次元に住む存在と波長が合うことによって、この物質界に住む私たちが大きな影響を受けるということがよくわかる内容になっています。
  出典は
『神々の軍隊 国際金融資本の超暗闘』(浜田政彦・著/徳間書店)です。浜田政彦氏といえば、彼らはあまりにも知りすぎた−UFOをめぐる宇宙的沈黙の系譜』(濱田政彦・著/三五館)の著者でもあります。
  『神々の軍隊――』には、本日ここにピックアップした内容以外にも大変興味深い情報が満載されていますので、ご一読をお勧めします。
  では、三島由紀夫が憑依されていたというエピソードにお目通しください。

 
三島が自己の運命を自覚したのは、ある不思議な出来事を通してであった。
 三島は晩年、『英霊の声』という小品を世に送り出したが、それが完成するに至った背景には、理屈では説明しえない、ある怪奇な体験があった。(中略)
 その晩も三島はいつものように、深夜の執筆に没頭していた。真夜中である。世間は寝静まり返り、沈黙が夜を覆っていた。暗い部屋の中で、スタンドのほのかな明かりが灯っている。ペンを走らせる音。静かだ‥‥。
 突然、三島は暗い床下から、何かザワザワとしたうめき声を耳にした。気のせいだろうか?
 ‥‥いや違う! 確かに聞こえる! 真っ暗なトンネルの向こうから反響したうめき声がこちらに向かって近づいてくる。でも何だかひどく浮かばれない感じだ。
 やがて“声”は、はっきりした口調で三島に語りかけてきた。その“声”が放つ、ただならぬ破壊力を感じた三島は、いつしか自分でも知らぬ間に筆を走らせ、“声”を書き取っていた。

 ‥‥利害は錯綜し、敵味方も相結び、
 外国(とつくに)の金銭は人を走らせ
 もはや戦いを欲せざる者は卑劣をも愛し、
 邪(よこしま)なる戦のみ陰にはびこり
 夫婦朋友も信ずる能(あた)わず
 いつわりの人間主義をたつき(=生計)の糧となし
 偽善の団欒は世をおおい
 ‥‥魂は悉(ことごと)く腐食させられ
 年老いたる者は卑しき自己肯定と保全をば、
 道徳の名の下に天下にひろげ
 真実はおおいかくされ、真情は病み、
 道ゆく人の足は希望に躍ることかつてなく‥‥
 ただ金よ金よと思いめぐらせば
 人の値打ちは金よりも卑しくなりゆき‥‥
 烈しきもの、雄々しき魂は地を払う‥‥
 天翔るものは翼を折られ
 不朽の栄光をば白蟻どもは嘲笑う
 かかる日に、
 などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし

 “声”は“神々の軍隊”の英霊たちだった。彼らは日本を震撼させた二・二六事件の決起将校たちだった。浮かばれぬその声は、すめろぎ(天皇)が人間となったことに憤り、荒ぶっていた。

  (中略)

 何かに憑かれたかのように、三島は“声”を書きなぐっていた。ふと我に返ると、眼前には“お筆書き”が置かれていた。
 後日、三島は母親に、この怪事件の顛末を密かに打ち明けているが、三島の母はのちにこの時の様子をこう語っている。

 『英霊の声』の原稿を見せに来たときのことです。「夜中にこれを書いていると、二・二六事件の兵士たちの肉声が書斎に聞こえてきて、筆が自分でも恐ろしくなるように大変な速さで滑っていって、止めようと思っても止まらないんだ」と言うのです。

 息子から『英霊の声』の原稿を手渡されたこの母は、それに目を通すや「作家・三島由紀夫」の終わりを確信した。全身に鳥肌が立つほどのゾッとする霊気を放つその書は、自分が知る息子の書いたものではなかった。

 三島は“声”との遭遇を通して、自分が「昭和」という時代の妖怪に、運命を握られていることを悟った。
 自分は、いつの時代でも、こうなる運命だったのかもしれない‥‥。おそらく“英霊”たちも当時そう感じたに違いないのだ。彼らも時代の妖怪の掌中でもがき、それを倒そうとしたんだ!
 時空を超えて想いが一つとなった。「文学」から離れ“声”と一体になった三島は、“同志”たちと同じ闘いに身を投じるようになった。そしてそれと共に顔つきや雰囲気を激変させ、鋭いまなざしをたたえたその風貌は、あたかも戦前のモノクロ写真の一コマから抜け出してきた野武士のような軍人を思わせた。
 異なる時代に迷い込んだ“場違いな軍人”の登場に、古い文学仲間たちは鳥肌が立つのを覚え、三島から離れていった。
 怪事件はそんな矢先に起こった。シャンソン歌手としてデビューし、今や舞台俳優としてその名を知られる美輪明宏は、生前の三島と親交があったことでも知られるが、ある日のこと美輪は、三島を囲んだ宴の席で異様なものを見た。
 自分は島原の乱で死んだ天草四郎の生まれ変わりである、と断言する美輪は霊感が強いことで有名だったが、この日美輪は、宴席で陽気に笑う三島の背後に、何かうごめく影を幻視した。
 直観で美輪はその影が二・二六事件の決起将校の霊であることがわかった。よく見ると影は旧日本陸軍の将校服を身にまとい軍帽をかぶっている。
 三島が“声”に導かれ、人生の終局に向かっていることを知らない美輪だったが、その影が放つ、ただならぬ必殺の気に背筋に冷たいものを感じた。
 あわてた美輪は三島に向かって、「三島さん後ろに誰かいる! 二・二六事件の関係者らしい!」と叫んだ。
 このころ三島は秘かに、二・二六事件の決起将校たちの熱き想いに魂を一体化させていたので、美輪のどんピシャリの指摘に、何か尋常ならざる「暗号」の符合を感じ、内心驚きを隠せなかった。が同時に、自分のこれからの行動の不可避性を改めて確信した。
 三島は美輪の指摘に激しく動揺したが、それを顔に出して自分の“最終計画”を周囲に悟られてはならない。そこで、「ほう‥‥それは一体だれなんだい?」といった調子で事件に参加した青年将校たちの名を一人ずつあげ始めた。
 どの名前を聞いても美輪にはピンとこなかった。その名前が持つ“力”が、いま三島の後ろでゆらめく影の“力”と一致しないのだ。違う‥‥、違う‥‥、それじゃない! と美輪は三島があげる名前を次々に否定した。そんなやりとりが続くなか、「磯部浅一!」と三島が言った瞬間、まるでカメラのファインダー越しに、対象とピントが合ったかのように、その名前と“影”が一致するのを美輪は見た。
 「それだ!」
 美輪は叫んだ。その瞬間、三島の顔からサーッと血の気が失せた。そして何とも言いようのない気分が座を覆った。

 磯部浅一‥‥。二・二六事件を詳しく知る者ならば、だれしもがドキッとする名だ。いわば名前そのものが禁忌(タブー)といってよい。磯部は決起将校中、最も過激な人物で、終始、事件の中心にいて計画を引っ張った男である。もし磯部がいなかったら、まず二・二六事件は起きなかったといってよい。
 磯部は決起将校の中で、最後まで呪いを吐き続け、成仏を拒否して死んでいった。

 何ヲッ! 殺されてたまるか。死ぬものか。千万発射つとも死せじ、断じて死せじ。死ぬる事は負ける事だ。成仏することは譲歩することだ。死ぬものか、成仏するものか‥‥。
 悪鬼となって所信を貫徹するのだ‥‥。世は祈りが日々に激しくなりつつある。世の祈りは成仏しない祈りだ。悪鬼になれるように祈っているのだ。‥‥必ず志をつらぬいて見せる。(獄中手記より)

 ‥‥この磯部の魂と共振しては、もはや逃れるすべはない。

―― 『神々の軍隊 国際金融資本の超暗闘』(浜田政彦・著/徳間書店)


 三島由紀夫の自衛隊突入事件には霊界の存在が関係していた、ということがおわかりいただけたでしょうか。磯部浅一のように強烈な怨念を抱いて死んでいった人物でなくとも、この世に怨みを持って死んだ霊は霊界にはたくさんいるはずです。私たちがそのような霊たちと同じような怨みの念を持ち続けておりますと、「類は友を呼ぶ」という波動の法則によって波長が合ってしまうことになります。その結果は、さまざまな不幸な出来事として身に降りかかることになるのです。
 異次元には、善からぬ思いを持ちながら、神様や進化した宇宙人を装ってこの物質界に干渉してくる霊もウヨウヨしているわけですから、そのような霊たちの餌食にならないようにするためには、最近多くなった“素人の霊界通信”に影響されないことが大切です。「触らぬ神にたたりなし」です。「百の真理に毒一つ」で、まともなことを述べているように見えますが、本質の部分に巧妙なウソが混入されているから危険です。
 また、「この終末の時代に気づかなくてはいけない大切な真実から目をそらさせる」ということも、悪質な霊たちが必死に取り組んでいるところです。以前、ある人気のプログで紹介されていた「先祖供養には線香を3本あげればよい」といった情報です。「線香を3本にするか4本にするか」といったことが、霊の供養に必要な情報でしょうか。普通に考えればすぐわかるはずです。このような霊界通信は、「みんなが騙されてもウソはウソ」と申し上げておきたいと思います。
 
 
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