善いと思ったことは
すぐ実行しましょう
2020年6月26日(金) 
 
 
 終末の時代において、私たちの運命を左右するカルマについての話題を続けます。
 今回も「いかにブラスを増やすか」という観点からの身魂磨きについて考えていきます。「善いカルマづくり」についての処方箋ということです。
 以下の青い文字の部分は、拙著『日本沈没最終シナリオ』の「覚醒編」からの抜粋です。黒い文字は今回補足した内容です。

 善いと思ったことは、すぐ実行に移しましょう。

 あなたが善いカルマづくりに努め、身魂が磨かれてくると、やりたいことが次々とひらめくようになります。それは、異次元の善き世界と波長が合い始めた証拠です。たとえば異次元からいつもあなたを見守り、魂の進化を促している霊的存在(守護霊など)から、「ふと思う」形でメッセージが届くようになります。その時、ふと思った善いことをすぐに実行に移すことが大切です。
「日月神示」の神様が、「善いと思ったことをすぐにやるのが身魂磨きぞ」とおっしゃっているのはそのためです。もし、すぐに実行せずに先送りしてしまうと、いつしか先送りをする心の癖がついてしまうのです。そうなると、異次元とのパイプが詰まってきて、次から善いひらめきが届かなくなります。親の言うことを聞かない子供になってしまうと、もう教育の施しようがなくなるのと同じです。素直に「はい」と言って実行する子供は、だんだんと親が望むような人に育っていきます。また、悪い友達から誘惑されることもなくなります。こうして、「いい子」と「悪い子」が分かれていくように、これから人の二極分化がさらに進んでいくことになるのです。


「ふと思う」という形で頭に浮かぶ「ひらめき」は、ほぼすべてが霊界の存在から送られてきたものです。善い「ひらめき」の例としては、たとえば「中間子理論」で日本人として初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、風呂でゆったりとくつろいでいる時にその理論が頭に浮かんだと述懐されています。
 ああでもない、こうでもないと、物質の構造についていろいろと頭を悩ませているときには答えが見つからなくて、風呂に入ってのんびりとくつろいでいる時に、「答え」となる理論が頭に浮かんだのはなぜでしょうか。
 そのことには明快な説明があるのです。その説明を理解していただくには、「心」には顕在意識(あるいは現在意識)と潜在意識(無意識)の2つの側面があることを理解していただく必要があります。
 私はわかりやすいように、現在意識のことを「見える心(顕在意識)」、潜在意識のことを「奥の心(無意識)」と呼んで区別しています。
「見える心(顕在意識)」は、知識や経験に基づいて頭で考えていることです。ですから、理屈を組み立てたもので、理論的に説明することができます。
 一方、「ひらめき」は、そのテーマについて何も考えていないときに、突然、過去の疑問の答えがひらめくような形で頭に浮かぶのです。それが、「○○をしたほうがよい(しないほうがよい)」という形でひらめいた場合、自分でもなぜそのようなことを思ったのかわからなくても実行したほうがよいのです。それは霊界の善意の導き手からのメッセージだからです。
 たいていの場合は「見える心(顕在意識)」が知識と経験に基づいてそれを判断し、葬り去ることが多いのです。
 何度も話題にしている「肉食」を例にとって説明してみましょう。
 食べ物のことなど全く考えていないときに、「肉は食べない方がよい」という言葉が頭に浮かんだとします。自分では肉食の是非について考えたこともないか、あるいは考えた結果、「肉は食べても問題ない」という結論を出しているはずなのに、そんな言葉がふと頭に浮かんだ場合、それは霊界の存在からのメッセージなのです。
 自分の頭に浮かんだように思えて、実はあなたの守護霊や善き背後霊があなたに送った「あなたにとって善いこと」なのです。だから「自分が善いと思ったことはすぐに実行しなさい」と日月神示の神様はアドバイスしているのです。それこそ霊界からの大切なメッセージ(生きるヒント)だからです。でも、たいていの場合は、知識や経験がその「ひらめき」を価値判断して、先送りしたり、葬り去ったりしてしまいます。そうなると、守護霊があなたにメッセージを届ける手段がなくなってしまいます。守護霊や善き背後霊があなたを導くには、あなたの頭に「ふと思う」形でメッセージを伝えるしかないからです。
 低級霊や悪しき背後霊からのメッセージと違って、守護霊や善き背後霊からのメッセージは、波長が繊細なため「声が小さい」のです。高級神霊からのメッセージになるほど「声が小さい」ので、「ひらめき」のような形でしか届かないということです。
 届いても、すぐに知識(西洋の「学」)がそれを否定してしまいます。たとえば「肉食」の問題に関しては、「肉は栄養があるので野菜とバランスよく食べれば健康によい」という答えが頭に浮かび、「肉は食べない方がよい」という「ひらめき」を打ち消してしまうのです。
 情報化社会の今日では、「新聞が言ってる」「テレビが言っている」「みんなが言ってる」という形で、他人の意見や考えが私たちの知識の大半を形成しています。自分が頭で考えたことではなく、人が出した結論を自分の考えとして、何の疑問も抱かずに受け入れているのです。
 今日では、他人の考えの受け売りをしている人がほとんどと言っても過言ではありません。特に日本人はマスコミの報道を正しいと信じる傾向が強いと言われています。新型コロナ問題でも、その弱さが如実に表れています。
 しかし、これから終末の大峠にかけて、もっとも大切なことは「ふと頭に浮かんだ善いと思うこと」を実行することなのです。それを受け売りの知識で否定してしまわないことです。日月神示の神様が「善いと思ったことはすぐに実行しなさい。それこそが身魂磨きなんだよ」とおっしゃっている意味を、「親の言うことをみじんも疑わない幼子の心」でしっかり受け止めたいと思います。

 次回のタイトルは「失ったら困るものにお礼を言いましょう」の予定です。
 
 
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