失ったら困るものに
お礼を言いましょう
2020年6月27日(土) 
 
 
 「失ったら困るもの」というより、「間違いなく失うことになっているもの」と言い換えておきましょう。
 私たち日本国民は、世界支配層が仕掛けた「日本沈没テロ」によって「家を奪われる」「電気を奪われる」「安全を奪われる」――そして、最後は「国を奪われる」と説明してきました。
 国を奪われたら、国民はすべてを失います。すべてがなくなってしまいます。そして、心のよりどころがなくなってしまうのです。
 大切な自分の国を失ってはいけないということで、幕末から太平洋戦争が終わるまでの間、先人たちが必死になって世界支配層と戦ってきた意味が理解できることになるでしょう。しかし、失ってから気がつくのでは遅いのです。
 教科書に書かれた嘘の歴史(自虐史観)を鵜呑みにし、真実の歴史を学ぶこともせず、マスコミに操られるままに平和ボケしてしまった日本国民には、国があるのは当然で、その国を守るために国民が何をすればよいかということに心を遣うことはありません。
「戦争は嫌い。平和が好き。だから平和憲法を守りましょう」と合唱していれば、何もしなくても平和な日々が続くと錯覚させられてきたからです。
 これこそが世界支配層が仕掛けた大きな罠なのですが、その罠に気づく国民は今日では皆無です。少なくとも世に出ている人、つまり著名人でその罠に警鐘を鳴らす人はいなくなりました。
 そして今、先人たちの命を賭した努力は報われないまま、いよいよ国がなくなる事態を迎えつつあります。国は国民が守る意識を失えば、簡単になくなってしまうものなのです。守る意識があっても、たとえばチベットやウイグルのように理不尽な強国の餌食にされ、ある日から奴隷的な民族として虐待されることが起こります。それを、国連もアメリカもソ連も、ヨーロッパ諸国も助けてはくれないのです。
 日本は、それらの国と同様、あるいはそれよりもさらに厳しい状況におかれることになるでしょう。
 国があることがいかにありがたいことであるか、失う前に感謝し、大切にしていきたいと思います。日本らしいもの、日本の特徴的な文化や伝統、歴史、風俗など、これから外国に蹂躙されて消えてしまうであろう「日本らしいもの」を拾い出して、感謝の気持ちを伝えていかなくてはいけません。
 以下の青い文字の部分は拙著『日本沈没最終シナリオ』(たま出版)の抜粋です。

 失ったら困るものに対して一つひとつお礼を言いましょう。

 この終末の時代に失うことになると思われるものはたくさんあります。地震や津波の被害に遭えば、生活のインフラが破壊されますので、一時的にせよ水や食糧が手に入らない事態も覚悟しておく必要があるでしょう。阪神・淡路大震災の時は、水の大切さを思い知らされました。特に、久しぶりに温かいお風呂につかることができたときの幸せな気持ちは今でも忘れられません。
 それでも、震災から20年を経過した今、はたしてどれだけの人が水や食べ物の大切さを心に留めているでしょうか。そして、日頃から水や食べ物に感謝の気持ちを持ち続けているでしょうか。
 のど元過ぎれば熱さを忘れるという通り、水の価値を水道料金に換算している人も多いのではないかと思います。ふだん水を粗末に扱っている人には「水の大切さ」を気づかせる状況がかならす訪れます。古来、日本人は水には水神様が宿っていると考えて、決して粗末にはしなかったのです。
 水は一例ですが、身の回りにある「失ったら困るもの」を日頃から大切にする習慣を取り戻しておくことが大切です。これから失う可能性が高いもので、私たちが「あって当然」と考え、ふだんから感謝の気持ちを持つこともなかった最大のもの――それはこの日本という国です。この二一世紀になって、私たちは二千年以上も続いた歴史ある国を失う経験をさせられようしているのです。もちろん、日中韓をひとつにまとめた「東アジア共和国」といった新しい国を持つことになるのかも知れませんが、今までとは随分勝手の違った生活を強いられることになるのは避けられません。なにしろ現在の中国共産党が主導する一党独裁の政治になるのですから。その時に、「日本が独立している時はよかったなぁ」と嘆いても後の祭りです。
 今のうちに、先人が作ってきたこの日本の伝統や文化の素晴らしさを一つひとつ再確認し、感謝の気持ちを表しておきたいと思います。「失う前にその価値を認め、お礼を言う」ことは、天の蔵に善いカルマを積むことになるでしょう。


 拙著『日本沈没最終シナリオ』(たま出版)を執筆したのは2015年でした。このときはまだ私の認識が甘かったと、いまでは反省しています。
 私は2015年の段階で、次の「日本沈没テロ」で、日本が大変悲惨な状況になるのは十分に予測していましたが、南海トラフ巨大地震によって日本の主力産業が壊滅的な被害を受け、長期大停電となる事態までは想像していなかったのです。
 ですから、ここに述べていますように、「東アジア共和国」といった構想が実現すると考えていました。いまは、こんなことはあり得ないと断言できます。
「日本沈没テロ」により、日本は中国や韓国と肩を並べられるような国ではなくなるからです。日本民族は国を失った放浪民族となってしまうのです。飢餓に耐えて日本列島に住んでいたとしても、大半は中国領の少数民族として管理されることになるはずです。
 当然、日本の伝統的な行事、文化的な催しなども廃止されるでしょう。失いたくない古きよき日本は、消滅させられるのです。そのことがわかっていますので、今日のテーマをあえて終末の大切な生き方のひとつに取り上げました。

 次回は、終末を考える上でのハイライトとも言える「お金」の問題を取り上げます。「金で治めて、金で潰す」という世界支配層の考えも、あながち間違いではないことがわかるかも知れません。欲に目がくらんで拝金主義となってしまった現代の多くの日本人は、ここで強制的に目を覚まさせられることになるでしょうか。
 
 
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