お金に執着する気持ちを
捨てましょう
2020年6月28日(日) 
 
 
  明治維新以後、太平洋戦争を挟んで、日本と日本人を狂わせた主犯格と言えるものが、食生活の変化とお金の問題です。食生活の変化は、何度も述べてきましたとおり、「肉食」を中心とした洋食化ということになります。
 そしてお金の問題は本日ご紹介する拙著『日本沈没最終シナリオ』(たま出版)で詳しく述べています。この中で、私は大本神諭の神様の言葉が一番ビシッと来ましたので紹介しています。
 しかしながら、既に狂ってしまった日本に生まれた人は、歴史を学び直すことがなければ、お金のどこに問題があるのか理解できないかも知れません。「お金があれば幸せになれるではないか」「お金がなければ好きなこともできないではないか」といった考えがすぐに頭に浮かぶことでしょう。
 それが「ゼニウイルス」に犯されている証拠なのです。ゼニウイルスは新型コロナウイルスなどよりもはるかに恐ろしい病原菌です。肉体でなく魂が犯されてしまうからです。
 ――と、このような前置きをした上で、本日は拙著の引用が長くなりますので、追加のコメントは次回に回したいと思います。
 以下の青い文字が拙著『日本沈没最終シナリオ』から抜粋した内容です。

 お金に執着する気持ちをなくしていくことが身魂磨き

 次に改めないといけないのは「拝金主義」です。「お金第一主義」と言ってもよいでしょう。
 お金は「現世利益」の象徴と言えるのものですから、お金に執着していると身魂磨きはできないのです。ただし、お金そのものに罪があるのではなく、そのお金を何のために得ようとしているのか、またどういう手段で得ようとしているか、が問われるのです。
 今日では、企業も簡単に人を解雇するようになり、その裏返しとして、働く側もできるだけ安定的にお金が稼げるかどうかが職業選択の基準になりつつあります。公務員の仕事が人気があるのはそのためでしょう。「仕事を通じて社会に貢献したい」というよりも、まずは安定した生活の手段を確保したいと考えて職業を選ぶ人が多くなっているのが実情です。
 それは、多くの人が「お金さえあれば幸せになれる(お金がなければ幸せになれない)」と考えるようになっていることの現れです。日本がこのような「お金第一」の社会になってしまうことは、「大本神諭」の中に警告として繰り返し述べられています。以下に『大本神諭・火の巻』から、関係深い一節をご紹介しておきましょう。(原文を現代仮名づかいに改めました)

 一も金(かね)、二も金と申して、金でなければ世が治まらん、人の命は保てんように取り違いしたり、人の国であろうが、人の物であろうが、すきさえあれば盗ることを考えたり、学さえあれば世界は自由自在になるように思うて、畜生の国の学に深くはまり、女と見れば何人でも手にかけ、妾や足かけをたくさんに抱えて、開けた人民のやり方と考えたり、他人はどんな難儀をいたしておりても、見て見んふりをいたして、我が身さえ都合が善ければよいと申して、日本魂の種を外国に引き抜かれてしもうて、国のこと一つも思わず、外国に国を奪われても別に何とも思わず、心配もいたさぬ腰抜け人民ばかりで、この先はどうして世が立ちていくと思うているか、わからんと申してもあんまりであるぞよ。(大本神諭)

 ここでも「外国に国を奪われる」という表現が出てきます。まさに今日の日本の状況を言い当てているかのような内容です。「大本神諭」の神様は、これから訪れる地球全体の異変を前にして、世界のひな型としての日本の国民が外国(西欧)の影響であまりにも堕落してしまっていることに警鐘を鳴らしておられるのです。

 
お足がないと幸せになれない?

 それでは、終末期における「お金」の問題について考えてみましょう。
 最初に、私が大変気に入っている寓話をご紹介したいと思います。主人公はキリギリスです。私が小学生時代に授業の一環として教室で鑑賞したもので、なぜかストーリーだけはハッキリ覚えているのです。映画のタイトルは記憶にないのですが、原作者もわからず確かめるすべがありませんので、とりあえず「足をなくしたキリギリス」としておきます。

足をなくしたキリギリス

 台風の夜、キリギリスは風に吹き飛ばされて後ろ足を1本なくしてしまいました。足は風がどこかに運んで行きました。
 片足がなくなったキリギリスは自慢のジャンプができなくなったのです。それを悲しんでしくしく泣きながら、杖をついて、片方の足を引きずりながら歩いていますと、ある日、道のそばに立っているお地蔵さまに出会いました。
 お地蔵さまはキリギリスに「あなたの足は西の方角に飛ばされていきましたよ」と教えてくれました。喜んだキリギリスは不自由な足で西へ西へと向かいます。雨の日も風の日も休むことなく、お地蔵さまの言われた方角へと歩いていきました。
 何日歩いたことでしょう。いくら探しても足は見つかりませんでした。
 キリギリスはすっかり疲れて、痛む片足をなでながら歩いていました。
 すると、またお地蔵さまに出会いました。お地蔵さまは「残念でしたね。あなたの足は今度は南の方角に飛んで行きましたよ」と教えてくれました。
 キリギリスは再び元気を取り戻して、今度は南へ向かって歩き始めます。
 足は痛みますが、片足歩きにも大分慣れてきて、ずいぶんと速く歩けるようになっていました。
 ところが、いくら南の方角を探しても、やはり足は見つからなかったのです。
 そうやって毎日毎日足探しの旅を続けているうちに、またお地蔵さまに出会いました。ついにキリギリスはお地蔵さまに向かって怒りを爆発させます。「あなたは嘘つきだ。もうだまされないぞ」と。怒りの気持ちを鎮めることができないキリギリスに、お地蔵さまはニコニコと笑いながら語りかけました。
 「嘘はついていませんよ。あなたが探していたのは歩く力、自由に飛び跳ねる力だったのではないのですか。片方の足はなくても、今では前よりもずっと元気に跳べるようになっているではないですか」
 「あっ」と、キリギリスは叫びます。そうでした。旅を続けているうちに、キリギリスはいつの間にか両足のとき以上のジャンプ力を身につけていたのです。
 「お地蔵さま、‥‥ありがとうございます」
 キリギリスは目に涙を浮かべながらお地蔵さまに向かって深々と頭を下げ、それから嬉しそうに何度も何度も飛び跳ねていました。(パチパチパチパチ‥‥)

 
世界経済の崩壊は「お金万能社会」が終焉する姿

 ゼニウイルス≠ノ冒され「拝金主義」に陥ってしまった最近の日本人は、この物語のキリギリスのように、「お足がないと歩けない(お金がないと幸せな暮らしができない)」と考えて生きる人が多くなっているように見受けられます。しかしながら、そのような考えからは卒業しないといけない時期が来ているのです。まだ卒業できていない人の身辺には、これからそのことに気づかせるような出来事が一度に降りかかってくるでしょう。
 キリギリスに対する「お地蔵さま」の役として、神さま(「宇宙の法則」としての絶対神)の温かく、そして厳しい働きかけがなされることになります。コツコツと貯めてきたなけなしのお金が一瞬にして紙くずとなり、明日からの生活をどうしたらよいかと頭を悩ませる事態を体験することになるのです。
 生まれた時から豊かな生活に慣らされてきた人たちは、初めて体験する極貧の状態は耐えられない苦痛を伴うものになるでしょう。1929年以来となる世界大恐慌は、今の日本人は誰も経験したことがないのですから、その震源地となる日本の悲惨さは想像することができないような悲惨なものになるはずです。
 そのひな型となる現象は、かつてわが国が体験したバブル経済の崩壊です。あのときに全財産を失ったり、大きな借金を抱え込むことになった人がたくさん出現しましたが、そのことから学んで本当の気づきを得た人と、ますますお金の魔力にとりつかれてしまう人とに分かれました。
 これから終末までに起こるカタストロフィー(破局)は、あのバブル経済の崩壊を世界規模に広げ、より凄まじい崩壊現象を引き起こすことになります。
 それでも、東日本大震災による首都崩壊が不発≠ノ終わったため、私たち日本国民にまだ心の準備をする時間が残されたのは幸運でした。といっても、もう残された時間はあまりありません。政府に関係する地震学者が、2020年までに東京直下地震の起きる確率は100パーセントだと警鐘を鳴らしてくれているのですから、この国の寿命もあと数年です。
 アメリカ(を裏から支配する層)が人工地震・津波兵器を使って日本に仕掛ける民族大虐殺テロは、必ず世界大恐慌を引き起こします。彼らはそのために「日本丸」を沈没させるのですから、それは確実です。地震や津波で大混乱の日本に世界大恐慌の荒波まで襲いかかることになり、最悪の場合は中国から大量の武装難民が押し寄せ、国土も社会のインフラも破壊されることを覚悟しておく必要があります。そういう事態になれば、お金は全く役に立ちません。お金をたくさん稼いでいる人がすぐれた人であるかのようにもてはやされてきた日本は、まさに拝金主義社会と呼ぶべきもので、これから始まる終末のカタストロフィーの中で、音を立てて崩壊していくでしょう。そのことが「日月神示」には、「金で治めて、金で潰す」とハッキリ述べられています。
 極限の状況で心の渇きを癒やしてくれるのは、お金よりも一杯の水や一個のおにぎり、そして何よりも同じ日本人同士が助け合い、いたわり合い、励まし合う姿であることに気づかされる時が、もうそこまで来ているのです。


 次回は、「お金」の問題についての新しい私のコメントを追加する予定です。質問や反論があれば、どうぞお寄せください。
 
 
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