サバイバルについての考え方
2020年7月2日(木) 
 
 
 世界支配層による「日本沈没テロ」のXデーが近づきましたので、いよいよ本気でサバイバルを考えなくてはいけません。基本的には、Xデーの後に予想される物不足、食料危機にどう備えるかということが中心になります。
 終戦後の日本も深刻な物不足と食料危機を経験しましたが、その時とは社会の事情が大きく違っていますので、あまり参考にはならないかも知れません。まず、戦後はまだ電気は使える状態で、交通機関も動いていました。ですから、都会から地方へ買い出しに行くことができたのです。今回は、首都直下地震と南海トラフ巨大地震で太平洋ベルト地帯の電力設備が壊滅しますので、多くのエリアで停電状態が長く続くと思われます。電気を必要とする交通機関は使えませんし、道路や鉄道も地震と津波で寸断されているため、その他の交通手段もありません。都会に住む人が食料を手に入れる手段はまったくないと言ってよいでしょう。
 対策としては備蓄しておくしかありません。しかし、たとえば半年分を備蓄しておくとしてもかなりの量が必要となります。それに、半年で社会のインフラ(電気、水道、ガス、交通機関、通信、インターネットなど)を復旧させることは難しいでしょう。電力設備や、コンビナート、道路網などの復旧がなければ社会は機能しません。それが復旧したとしても、津波の後片付けだけでも数年はかかるはずです。太平洋側の農業、漁業も津波によって壊滅してしまいますので、日本が自国民の食料をまかなうことのできる日はこないと思われます。
 ですから、日本国民はどこかの国にすがって助けてもらうしかないのです。真っ先に手を挙げる国はアメリカでしょうか、中国でしょうか。
 そこまで考える余裕はありませんので、「サバイバル編」ではそのことは考慮にいれず、とにかく半年を生きのびるための準備と対策について考えてみたいと思います。
 いずれにしても、今回の「日本沈没テロ」が実行に移されれば、終戦後の状態よりも遙かに深刻な事態を迎えることを覚悟しておく必要があります。
 人口もその当時よりも増えていますし、高齢化も進んでいます。また、当時の人たちに比べると日本人のモラルも低下の一途をたどり、人の物を盗むのをなんとも思わない人たちが増えています。社会の混乱は想像できないほどひどい状態になるでしょう。

 それでは、気を取り直して、サバイバルについて考えることにしましょう。
 サバイバルの具体的な内容は、日本のどこに住んでいるかで全く違ってきます。たとえば東京23区内に住んでいる人と、九州の熊本に住んでいる人では、3つの時限爆弾(首都直下地震、および南海トラフ巨大地震、富士山の噴火)の影響が異なりますので、同じ準備内容というわけにはいきません。
 この場合、東京23区内に住んでいる人は、何を準備しても助からない可能性が高いと申し上げてきました。逆に熊本県に住んでいる人は、少なくとも3つの時限爆弾による被災は考えられないため、それに備える必要はないと言えるでしょう。その後の日本全国の物不足、食料危機に備えればよいということになります。
 ということで、次のように地域分けした上でサバイバルの内容を考えていくことにします。
 D=Disaster(被災) S=Safe(安全)

D 被災すると予想されるエリア

D-1 首都直下地震の被災エリア

 倒壊、火災、水没等によって家を失えば、命が助かる可能性はゼロに近いと考えておく必要があります。地震の直撃からは助かっても、いつまで経っても救助が来ないなかで「第二死亡原因」による死は避けられないと思われます。
 対策としては、「Xデーまでに被災想定エリアから脱出しておくこと」以外に思い浮かびません。

D-2 南海トラフ巨大地震の被災エリア

 倒壊、火災、津波等によって家を失えば、命が助かる可能性は低いと考えておくべきでしょう。地震や津波の直撃からは逃れても、大量の避難者に混じって雨風をしのげる場所を求めての放浪の旅が始まります。水も食料も底をつけば、夏の炎天下で、もしくは風雨にさらされて、体力を失って衰弱死することが予想されます。
 対策としては、「Xデーまでに被災想定エリアから脱出しておくこと」以外にないでしょう。

D-3 富士山の噴火の被災エリア

 災害の規模と内容が不透明ですのでなんとも言えませんが、溶岩流および火砕流の怖さは十分想像できます。そのあとの火山灰の危険性もありますので、「Xデー」までに被災想定エリアから脱出しておくことが賢明でしょう。噴火してからでは間に合わないはずです。

S 被災する可能性が低いエリア

S-1 被災エリアに隣接しているエリア

 交通機関がまったく使えないなかで、家を失い、避難所にも入れない人たちが列を作って避難してくることが予想されます。
 雨風を避けるため、個人の家やマンションであっても多くの人が避難場所として利用することになるでしょう。ドアをノックして水や食料、あるいはトイレの利用などを求められる可能性もあります。病人や幼い子供連れの人からは、「部屋で休ませてほしい」と懇願されることも覚悟しておかなくてはいけません。
 私の予想では、基本的には個人の家も避難所として開放せざるを得なくなると考えています。なにしろ避難者が多すぎるため、屋根のあるすべての建物に被災した人が押し寄せることになるからです。心を鬼にして門を堅く閉じてしまえば、不満に思う一部の人たちによって窓に投石されたりするでしょう。救助が全くこないとわかったときの、現在の日本人の豹変ぶりは恐ろしいものがあるはずです。
 結論として、被災想定エリアに隣接している地域は「準被災エリア」と考えておく必要があります。電気も水も使えないなかで、ただ名目上の自分の家の中にいるというだけで、あとは被災した人と同じ境遇に置かれるということです。

S-2 被災エリアに隣接していないエリア

 3つの時限爆弾が炸裂したあとの全国的な物不足、食料不足に備える必要があります。

 ――ということで、サバイバルの中心テーマとなる「何を備えるか」は「S-2」の人を対象に考えていきます。「D」の人と「S-1」の人は、何を準備しても助かる可能性は低いからです。
 
 
ご意見・ご質問はこちらへどうぞ
個別に回答はいたしませんが、
「つぶや記」に反映させていただきます。 
 
 
[TOP]