敵味方双方に援助して、軍需産業が利益を得られるように戦争を継続させる

中丸　そう、だから9・11というのは、一般にいわれているような、いわゆるテロリストたちが航空機をハイジャックして、貿易センタービルに突っ込んだという事件なんかではなくて、闇の権力が新たな戦争を生み出すために仕組んだ、手の込んだ計画だったんですね。まさかと思うけど、いまとなっては多くの人が知っていることですけどね。
矢追　結局、テロリストという敵が何であるのか、よくわからないまま、アフガニスタンへ侵攻したり、あげくにビンラディンを殺害するという、これまた見え見えの茶番劇を演じているんですから、あきれてしまいますね。
中丸　振り返ってみればわかるけど、アメリカは伝統的にこういった手段を用いて戦争を始めていますものね。古くは1898年に起こった米西戦争。スペインとの戦いですね。
　スペインが敗けて、アメリカはこのとき、プエルトリコ、フィリピン、グアムなど、カリブ海や太平洋のスペインの植民地を取っているでしょう。この戦争の場合も、その前に同じようなことをしています。
　スペインの植民地でゲリラ戦などが起こっていたんですが、それについてアメリカのマスコミが、「スペインは残虐行為をしている」と誇大報道をして、スペインはひどいじゃないかという世論を煽ったわけね。
　そして1898年の２月に、ハバナ湾でアメリカの戦艦が爆発、沈没し、多くの乗員が亡くなるという事件が起きた。これはスペインによるものだとされ、戦争に突入したわけです。爆発の原因はいまもって謎とされています。
矢追　アメリカの自作自演でしょう。真珠湾の事件だって同じようなものです。
中丸　そう、目的達成のためなら人を生け贄にしたってかまわないという、人を人とも思わないことをやってのけるのは闇の権力の十八番ですからね。彼らがやったのでしょう。
　アメリカには何がなんでも太平洋を掌握するという課題があったので、スペインを打ち破ったあと、最も排除すべき勢力として日本が狙われたわけね。
矢追　そうですよ。1941年の真珠湾攻撃もアメリカが仕向けたものですからね。
中丸　アメリカがどうしても第２次世界大戦に参戦するために、
何ヶ月も前から仕組んでいたこともわかっていますしね。いつスクラップしてもかまわないような艦船を真珠湾に浮かべておいて、日本がアメリカの筋書き通りに攻撃してくるのを待っていたなんて、やり方が汚いですよね。真珠湾攻撃でも多くのアメリカ人が犠牲になっていますし、ベトナム戦争でもイラク戦争でも、アメリカの多くの若者が生け贄にされています。本当にひどい話ですよ。
　そもそも第２次世界大戦はなんのために起こしたかというと、1929年の大恐慌に始まった大不況からの脱却が目的だったわけでしょ。事実、この戦争によって大恐慌は解消していますからね。
　やっぱり闇の権力というか、世界の支配層は、経済の立て直しに戦争が最も有効だと考えているってことです。いま世界は当時と同じような状況になっているでしょ、怖いですよ。
矢追　敵味方両方援助して、軍需産業がいつまでも利益を得られるようにと戦争を継続させるというやり方、これが彼らの常套手段ですからね。
中丸　そうですよ。ベトナム戦争が延々30年も続いたのも、それが理由です。彼らの常套手段は、捏造した口実や自作自演の事件を引き起こしておいて、マスコミで洗脳して戦争へ向かわせることですからね。
矢追　敵味方双方に武器と資金を提供して利益を得る。
中丸　それだけでなく、敵味方とも戦い疲れて、憔悴した頃に現れ、すべてをかすめ取っていくんですから。これがいまも中東やアフリカで行われている「終わらない民族紛争」の実態ですね。
矢追　彼らは自らの手は汚さず、濡れ手で粟ってやつですね。
中丸　そうです。しかもアメリカ軍の戦費一切は、闇の権力の一部の軍産複合体に支払われ、すべてＦＲＢからの借金としてアメリカ国民が背負わされるという仕組みになっているんですね。
矢追　どこまでも頭がいいというか、ずる賢い連中ですね。
中丸　闇の権力は、世界中のマスコミを自在に操って、自作自演の事件（芝居）で世論を誘導し、それぞれの国民を洗脳するようにして、紛争や戦争を起こします。相対する地域や国家がいがみ合うように仕向けておいて、自らの手は汚さずに双方に武器を売って殺し合いをさせ、膨大な利益を上げるわけです。そして最終的には、そうした地域や国家の資源などの利権や領土をかすめ取っていく。
　世界の歴史を見れば、その繰り返しであることがわかりますね。ワンパターンです。すごく巧妙で、ずるいやり方です。