首都直下地震は、間違いなく世界大恐慌の引き金となります。それが世界支配層の真の狙いだからです。ぱんぱんに膨らませた世界経済のバブルをはじけさせて、世界大恐慌を引き起こし、各国の大混乱のあとに「世界統一政府の提案→樹立」というシナリオを描いているのです。そのシナリオは、世界支配層のスポークスマンともいえる故デイヴィッド・ロックフェラーが生前に秘密会議の席で明らかにしています。国連総会に対しても手紙を送って告知していますので確かでしょう。
ちなみに国連の建物はロックフェラーが提供した土地の上に建っているのです。元は屠畜場(牛や豚などを殺す施設)だったと言われています。
さて、首都直下地震が起これば世界大恐慌が避けられないとわかっていますので、日本では何が起こるでしょうか?
確実に準備されているのは「預金封鎖」です。地震の直後から各銀行は取引停止となります。これは間違いありません。現金を引き出すことはできなくなるのです。
テレビで東京の被災の状況に見とれたあと、ふと我に返り、あわてて何かを買い置きしておこうとスーパーに走っても、そこには空になった棚が並んでいるだけでしょう。もちろん、東京近郊は被災地ですから地震による建物の倒壊や火災などに見舞われ、買い物どころではありません。オール停電で、たとえ地震の被害から免れたとしても、助かるすべがないでしょう。1週間程度の水や食料の備蓄では焼け石に水です。そもそも雨風を避けられる避難所にたどり着ける可能性も低いでしょう。これまで述べてきた通りです。
お金が使えない事態にどう備えるか
被災地以外に住んでいる人が直面するのは「お金が使えない」という事態でしょう。政治、経済、金融、情報、…あらゆる面で日本の心臓とも言える首都東京が崩壊すれば、国家機能が停止し、日本が無政府状態になるのは避けられません。
預金封鎖のあとはハイパーインフレを覚悟しておく必要があるでしょう。お金(現金)があっても物が買えない、買おうと思っても信じられないような値上がりをしていて、とても買うことができない、という事態です。
首都が地震で崩壊した国に対しては、どこの国も物を輸出してはくれません。支払い能力を失った人に物を売らないのと同じ原理です。もちろん、世界中が大恐慌の影響を受けるわけですから、日本のことにかまっておれないのです。世界中の株が暴落し、経済は大混乱、どの国も国民の生活が悲惨な状況に置かれることになります。買いたくても物が買えない状態に陥るということです。
1930年代の世界大恐慌に関する本を少しでも読まれたことのある方は、その恐ろしさをイメージすることができるでしょう。もちろん、各地で食料の奪い合いや暴動が頻発することになり、場合によっては国と国が争い、戦争になる可能性もあります。それらは世界支配層の読みの範囲でしょう。
このように世界各国の政治と経済が大混乱に陥ったあと、頼れるのは国連ぐらいだということで、国連を軸とした世界統一政府構想がアメリカから提案されることになるでしょう。飢えに苦しむ世界各国の国民は、唯一の救済の道であると信じてその構想を受け入れることになります。
そして大恐慌は克服されるというのが世界支配層の筋書きです。現在の中国のように、世界市民が残らずコンピューターで管理される超監視国家の成立です。テロも内乱も一切起こらない、「平和な社会」が生まれます。もろちん、個人のわがまま(自由)は許されません。
いまの中国共産党政府が香港市民を弾圧しつつあるような手口で、あるいはチベットやウイグルの人たちに対して行なったような形で締め付けが行なわれることになるでしょう。それでも飢えるよりはましということで、人々は「世界政府」の方針を受け入れるしかありません。
――と将来の姿はそのようなものになるかも知れませんが、では日本に住む私たちは、世界大恐慌に何を備えておけばよいのか、ということが問題です。
最初に結論を申し上げましょう。
結論は非常に簡単なのです。要するに、生活に必要な品を備蓄しておくことです。というか、それ以外に方法はないのです。
食料品はもちろんとして、たとえばよく買い占めの対象にされるトイレットペーパーやティシューなどのように、毎日使う品は買い置きしておくことが大切です。
一例ですが、私の場合は、毎朝カミソリでひげを剃りますので、もしカミソリが手に入らなくなるとひげもじゃになってしまいます。それは好みではありませんので、カミソリの刃とシェービングフォームを備蓄しておこうと思っています。
備蓄の量はどの程度必要かということですが、一応半年をめどに買っておくとよいでしょう。半年経っても日本が混沌とした状態であれば、何を準備していても原始社会に戻るということです。最悪のケースとしては他の国の支配下に置かれているかもしれませんが、餓死することなく最低限の生活ができるようになるめどとして「半年」を考えています。
備蓄する品のなかで、消費期限のある食料品の備蓄が一番難しいでしょう。電源喪失のなかで冷蔵・冷凍設備は使えませんので、生ものは備蓄できません。基本は缶詰、乾物、カップラーメン、パックのご飯、乾パンなどが備蓄の対象となるでしょう。
農家の人からジャガイモやサツマイモ、あるいはその他の野菜類を分けてもらおうとしても、お金はつかえません。日本のお金では売ってもらえないのです。逆の立場で考えてみればわかることです。お金があってもスーパーなどでに物は売っていないわけです。しかも、お金の価値は日に日に下がっていくばかりですから、物を持っている人も売り惜しみをします。これがハイパーインフレという「お金の病気」の症状なのです。
私が予測しているとおり、首都直下地震に続いて南海トラフ巨大地震に襲われれば、日本のお金は紙くず(単なる金額を表す数字)になってしまいます。
物を手に入れる媒体としての価値はなくなるのです。
そんなときは「物々交換」に頼るしかありません。どうしても必要な物を手に入れるには、他人が必要とする物、欲しがる物を持っておくということです。たとえば、缶詰やカップラーメンなどもその交換用の品として使えるでしょう。トイレットペーパーも役立つかもしれません。それらを「物々交換用の品」として備蓄しておけば、お金の代わりに使える可能性が高いでしょう。私は乾電池なども欲しがる人が出てくるのではないかと考えています。乾電池のテスターとともに準備しておくつもりです。
あとどんな品が物々交換に役立つかは、自分で考えてみることが大切でしょう。人の欲しがる物を考えるということは、自分が必要とする物に気づくということだからです。
以上、世界大恐慌によってお金が使えない社会になったときに備えての、サバイバルのアイデアを示しました。ご参考になったでしょうか。
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