2020年8月
首都直下・南海トラフ
日本消滅
41
サバイバル(長期大停電に備える)
 
 
 首都直下地震と南海トラフ巨大地震によって、日本に住む私たちは「電気を奪われる」と述べてきました。それも、「しばらくの間」という暫定的なものではなく、ほとんど復旧の可能性がないほど壊滅的な状況に陥ると考えられます。
 それを「日本社会は突然江戸時代に戻る」と表現しました。現実は江戸時代よりもはるかに深刻な状況を迎えることになるものと思われます。ですから「日本は原始社会に戻る」とも表現してきました。
 この便利で文化的な社会に住む私たちに、原始社会をイメージすることはなかなかできません。しかし、電気がない生活を想像すれば、私たちがいかに不便で、また恐ろしい状態に陥るかを実感することができるでしょう。
 サバイバルは、まず「電気が長期にわたって失われたなかでどう生きるか」という観点から見ていく必要があります。「電気のない生活を半年は耐え抜く」という設定で準備をすることにしてください。私は巨大地震の「Xデー」を8月と考えていますので、もうあまり時間はありません。
 それでは、電気が使えなくなることで機能しなくなる生活道具を一つずつ見ていきます。
 そして、その機能を代用できる物があるかどうか、あればどの程度準備すればよいか、ということを判断していきます。

●電気がないと機能しない生活用具

@ 冷蔵庫

 食料品の保存機能を代用するものとして真空保存容器が販売されていますので、買いそろえておくとよいでしょう。テレビショッピングなどで販売している商品です。
 冷蔵庫の冷蔵、冷凍機能を代用する商品はありません。

A テレビ・ラジオ

 放送局そのものが機能しなくなりますので、これはあっさり断念しましょう。ラジオは災害時には大活躍しますが、今回の巨大地震のあと、ラジオ放送が継続される可能性は低いと思っています。

B 洗濯機

 これは江戸時代のやり方に戻すしかありません。洗濯板を購入しておくか、手もみで洗うかですが、水そのものが貴重品になりますから、洗濯することが難しくなるでしょう。雨水を貯めて利用するか、近くに大きな川があれば、その水を汲んできて利用するしかありません。川はお風呂代わりに体を洗うことにも利用されるでしょう。インドのガンジス川のような形で多くの人が利用することになるかも知れません

C スマホ・携帯電話

 通信機能としてのスマホや携帯電話を代用するものはありません。郵便も機能しませんから、人と連絡をとるには直接会いに行くしかないのです。これは原始社会そのものです。被災地に住んでいた知人の安否確認はもちろんできません。
 スマホをカメラとして利用している人は、別にデジタルカメラを準備する必要があるでしょう。あるいは電池式のスマホの充電器を準備しておけば、スマホのカメラ機能は利用できます。また、スマホに保存している過去の写真も見ることができます。

D パソコン

 パソコンを何に活用していたかによりますが、この機能を全面的に代用する物はありません。バッテリーなどで電源を確保しても、インターネットは日本のプロバイダーそのものが機能しなくなりますから、断念するしかないでしょう。英語の堪能な人は、タブレットなどで外国の状況を知ることはできるかもしれません。

E 冷暖房機

 エアコンや扇風機、ストープなど、電気を使用した冷暖房機は使えません。「Xデー」は夏ですが、すぐに冬が来ます。避難所暮らしの人には過酷な生活が待っています。基本は火によって暖を取るしかありません。ガレキの中から燃える物を集めてきて燃やすしかないでしょう。

F 掃除機

 これはなくても大丈夫です。箒とぞうきんで十分代用できます。

G 調理器具

 電気釜や電子レンジ、トースターなど、電気を必要とする器具は使えません。カセットガスコンロを購入し、ガスボンベは多めに備蓄しておくほうがよいでしょう。

H 楽器・ステレオ

 電気を必要とする楽器は使えません。ハーモニカやアコーディオン、オルガンなどは使えます。音楽を聴くステレオやプレーヤーも使えなくなりますので、被災したあとの心を癒やす意味で、電池を使って音楽を楽しめる機器を準備しておくほうがよいでしょう。

I 照明器具

 電気のない暮らしで最も困るのは夜の生活です。文明社会に生きている人にとって、夜に明かりのない状態は想像できないかもしれません。電池やガス、灯油などを利用した照明器具はぜひ準備しておきたいものです。

 思いつくままに綴ってきました。何か抜けているかも知れません。
 
 
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