山本五十六は生きていた
ヤコブ・モルガン・著 第一企画出版
 1995年刊
 
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あの戦争は世界支配層のシナリオだった 

 今も作られている日本非難の大合唱


  太平洋戦争は謎に包まれた戦争である。
  3年8カ月にわたって死闘を繰り広げたあの戦争で、日本の兵員死亡者数は117万4000人余、民間死亡者数67万人余、アメリカの兵員死亡者数9万2000人、他連合国の死亡者数17万人余、太平洋を舞台に、合わせて210万8000人が死亡した。このような大規模で非人間的な戦争がなぜ行なわれたのか、戦後50年が経過する今日、この疑問は深まるばかりである。
  太平洋戦争は人類の歴史始まって以来、世界最大の海戦であったばかりでなく、陸上の戦争としても他に類を見ない激しいものであった。それにしても、日本側のおびただしい兵員の死亡者数は一体何を物語るものであろうか。戦場に累々と横たわった日本兵の屍は次のことを教えている。

● 太平洋戦争は日本が敗北するために始めた戦争であった。
● 戦争を遂行した政府大本営、陸・海軍の戦争指導者たちは、あらゆる戦闘で敵に手ごころを加え、日本が敗北するように仕向けた。
● 日本が敗北することは明治以来の予定のコースであった。


  1994年8月15日、第49回目の「全国戦没者追悼式」が東京・九段の日本武道館で行なわれた。この日、ワシントンポストの東京特派員は次のように外電を発した。
  「世界のほとんどの国の歴史教科書は、日本が第2次世界大戦における侵略者であることを疑問視していない。日本は30年代に中国を侵略、さらに真珠湾などを攻撃し、戦争を太平洋全体に拡大した。日本のこのような行動はこの何十年、当地ではおおむね黙殺されてきた」
  また、オランダ人ジャーナリストのイアン・ブルーマは、近著『罪の報い』で、日本が戦争責任の反省を十分に行なっていないとして次のように語っている。
  「日本は自分だけが悪いのではないと泣いて地団駄を踏む子供みたいだ」
  今、日本に対する国際世論は実に厳しく辛辣である。米欧諸国はもちろんのこと、戦場となったアジア諸国からも日本の戦争責任を追求する声は一段と高まりを見せている。なぜ日本だけが悪いとされ、これほどまでたたかれるのか、その真の理由を日本人は知らない。

  戦争による多大な人的、物質的犠牲により、多くの日本人は戦争を忌み嫌い、平和を希求した。中でも広島、長崎に投下された2発の原爆により多くの貴い命を失った日本は、その強烈な核アレルギーとともに、戦争を指導した軍部、ファシズムといった戦前なるもののすべてが悪であると固く信じるようになったのである。
  けれども、その信念の強さとは裏腹に、日本人の多くが戦前の歴史、太平洋戦争の全容を知らず、真相に対して目を背けていることも事実である。
  戦後、日本人は荒廃から立ち直り、ひたすら経済復興に邁進し、いつの間にか世界第2位の経済大国となった。日本の潜在成長力とその民族的エネルギーはすさまじいものがある。その日本の台頭を好まない世界のある勢力が、日本の成長をいかに抑え、いかにしてそのみなぎる国力を抑圧するかに心血を注いできた。
  その一つの手段が日中戦争の泥沼化と日米開戦であった。日本は“計画通り”敗北したが、日本人の民族的エネルギーを止めることは誰にもできなかった。戦後の日本は再び巨大な経済力を身につけ、科学先進国、産業技術大国となったのである。

 日本をいつまでも侵略国にしておきたい理由 [TOP]

  日本の台頭を戦前も戦後も決して許さない「世界支配層」、その中でも最も忠実な強権国家アメリカは、日本を非難し、排斥する。経済面での円高攻勢に加えて、アジア諸国をけしかけて日本の戦争責任を追求させる。
  日本を侵略国と断定し、戦争犯罪国としてとがめるためである。昨今の従軍慰安婦問題や軍票預金の償還など激しい抗議はその一環である。
  だが、歴史の真相を知る者は、アメリカこそが欧州大陸において無理矢理に第2次世界大戦を起こさせ、日本を太平洋戦争に引きずり込んだ元凶であることを知っている。
  アメリカの第32代大統領フランクリン・ルーズヴェルトはその張本人であった。そしてそのルーズヴェルトを陰で操ったのは「世界支配層」ユダヤ・フリーメーソン勢力である。ルーズヴェルトはユダヤ・フリーメーソン33位階でもあった。
  アメリカ合衆国において下院議員、ニューヨーク州知事、上院議員、さらにコロンビア大学の理事長などを歴任したハミルトン・フィッシュは、94年間のその生涯において一貫してアメリカの良心を代表し、ルーズヴェルトの犯罪をあばき、告発し続けた。
  その偉大なる著書『トラジック・ディセプション』は岡崎冬彦氏の監訳で『日米開戦の悲劇』としてPHP文庫より出版されている。この書は、誰が第2次大戦を招き、いかにして日本とアメリカを戦わせるべく仕組んだかについて、ルーズヴェルトの謀略性を明確に証言している。(残念ながらこの本は既に廃刊になっています――なわ註)
  第2次世界大戦と太平洋戦争は、この大統領の陰謀によって引き起こされたと明言していい。
  ルーズヴェルト大統領およびハル国務長官は、真珠湾攻撃の直前の11月26日に、最後通牒であるハル・ノートを日本に突きつけてきた。これは日本が絶対に受け入れることのできない内容であった。
  その前日、ワシントンでは、日本外務省の暗号をすべて解読した上で、ルーズヴェルト大統領、ハル国務長官、スティムソン陸軍長官、ノックス海軍長官、マーシャル陸軍参謀総長、スターク海軍作戦部長による戦争賛成派内閣の会合が開かれた。議題は「いかにして日本をだまして戦争に陥れるか」であった。彼らは、日本軍が真珠湾を攻撃することを事前に知っていた。
  真珠湾攻撃の前日、日本外務省より駐米日本大使館へ送られた解読済みの暗号電報を見て、ルーズヴェルトは「これは戦争を意味する」と述べた。けれども、パール・ハーバーの太平洋艦隊司令長官キンメル提督やハワイ方面陸軍司令官ショート将軍に対して、ついに日本軍による真珠湾攻撃が事前に知らされることはなかった。彼らは大統領の陰謀を知ることなく、開戦直後に責任を追求され、解任されるのである。
  アメリカは対日戦に勝利することを確信していた。その理由は、山本五十六がフリーメーソンであり、その他にも日本には政界、陸・海軍に協力者は多数いたからである。
  日本を戦争に巻き込むことに成功したアメリカは、欧州での戦争に参戦する正当な理由を手にした。

 欧州戦争もルーズヴェルトが引き起こした [TOP]

  欧州における第2次世界大戦もルーズヴェルト大統領の陰謀によって起こされたものであった。ヒットラーのナチス・ドイツでは、ポーランドのダンチヒをドイツに帰属させるべくポーランドのジョセフ・ベック外相と交渉していたが、ルーズヴェルトは、ジョセフ・ケネディ駐英大使を通じてチェンバレン英首相に圧力をかけ、イギリスがドイツに対してもっと強硬な態度をとらなければ対英援助を中止すると迫った。
  イギリスはポーランドを防衛する力はほとんどなかったが、チェンバレンはルーズヴェルトの圧力に屈し、ポーランドに対して支援を保証した。これに勇気づけられたポーランドは、ダンチヒの帰属問題についてドイツと平和裡に解決することを拒否するのである。
  さらにルーズヴェルトは、「ドイツの陸・空軍力はヒットラーが言うほどの実力はなく、恐れるには足りぬ」としてフランスの対独参戦を促した。
  ルーズヴェルトはイギリスとフランスがドイツと戦争を始めれば、アメリカはナチス・ドイツを倒すために必ず参戦することを約束していた。
  1939年9月1日、ヒットラーの軍部はポーランドに侵入、ここに第二次世界大戦が勃発するのである。ルーズヴェルトの約束は、日本軍による真珠湾攻撃によって実現される。歴史上最も血に飢えた悪魔の大統領フランクリン・ルーズヴェルトはユダヤ人であったが、欧州でのユダヤ人虐殺を防ぐ人道主義のためには、指一本挙げることなく無関心を装い続けた。
  「世界支配層」に仕え、欧州大戦と太平洋戦争の両大戦を自らの手で演出したルーズヴェルト大統領は、大量のユダヤ人と日本人の血を犠牲にして、戦後「世界支配層」ユダヤ・フリーメーソンが支配する20世紀を築き上げたのである。

 おわりに 平成二・二六を起こすべき今の日本 [TOP]

  アジアは古代より豊かな精神文明を育て、自然とともに生きてきた。アジア人の性格は温和で、人々は慈愛に満ちている。これにくらべ西欧人は物質的で欲深き人種である。物欲にあふれた西欧人が植民地を求めてアジア、アフリカ、中南米に殺到したのは16世紀以降であったが、中でもアジア人に対する抑圧と搾取は過酷を極め、容赦ないものだった。
  このような野蛮な西欧人をけしかけ、世界中の富や地下資源を略奪したのは「世界支配層」ユダヤ・フリーメーソンであった。アジア民族はまぎれもなくその多大なる犠牲となったのである。
  1995年は日本が太平洋戦争で敗北して50周年にあたる。日本ではこれから、先の戦争がいったい何であったのか、その歴史的意味をめぐって議論が続くだろう。日本人の思考はいま混乱のさなかにあり、太平洋戦争とそれに先立つ日中戦争の意味を理解できないでいる。
  日中戦争はアジアの完全支配を狙う「世界支配層」が、日中の協力者とともに推進した謀略の戦争である。アメリカやイギリス、そして数々のユダヤ・フリーメーソンたちが暗躍したこの不幸な時代は、不可避的に日中を闘争に導いた。
  平和を願う多くの人々の願いもむなしく、戦争製造者たちは世界支配の野望のもとに、いたるところで人々を戦火の中に追いやったのである。
  日中は決して戦ってはならぬ永遠の同胞である。けれども不幸なことに日本の内部にも、戦争を願う「世界支配層」の協力者と推進者がいた。そして、それは中国にも存在したのである。日中戦争は太平洋戦争への導火線となった。
  太平洋戦争はアジアの完全支配を企てる「世界支配層」の前に立ちはだかる日中を打倒し、屈服させるための明らかな罠であったが、勇猛果敢で無知な日本人はその裏に秘められた底意をしることもなく、無謀な戦いを挑み、そして予定通り敗れた。
  日本をおだて、操り、屈服させることはもともと「世界支配層」の遠大なる計画である。日本はそれを知らず、明治維新以来西欧(ユダヤ)の表面的な華美性に魅了され、あろうことか西欧的な帝国主義に走り、アジアに植民地を求めた。
  一方、多くのアジア諸国の中に「世界支配層」の走狗となり、イギリスやアメリカ、ロシアと通謀して日本を排斥する勢力が跋扈した。
  当時のアジアは西欧(ユダヤ)によって中枢が汚染されていたのである。日本が何もしなければ、朝鮮半島はロシア領に、中国および東南アジアは「世界支配層」のもと英米仏蘭により徹底的に分割支配され、現在のようなアジア諸国は存在し得なかったことであろう。
  「世界支配層」は最終的に日本を倒し、滅亡に至らしめてアジアの全域を略取する計画であった。日本が太平洋戦争を決意できずに屈服しておれば、米欧(ユダヤ)は労せずしてすべてのアジアを征服し、日本は弱小国に転落していたことであろう。
  だが日本は戦争によって事態を打開しようとした。戦争没発の背景には、「世界支配層」と米英の謀略があったことは明らかであるが、日本側にも戦争推進に協力した一群が存在したことは事実である。彼らは勝利のためではなく敗北のために戦争を遂行し、そして戦後最大の功労者として「世界支配層」やGHQより数々の報酬を受けることになった。

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