フツーの人が書いた黙示録 肉食編 @ 終末と肉食の問題を関係づける視点 |
終末の時代における「食」の問題に関して、私がどのような考え方をしているかをご理解いただくために、『2012年の黙示録』(たま出版)の中から「食」について記述した部分を以下にピックアップしてみました。
まず、私が旧約聖書に関して述べている内容について、説明しておきたいと思います。 「牛や豚などの動物は、神様が人間に食べ物として準備してくださったものだ」という考え方が、旧約聖書の誤った解釈に基づく西欧文明の基調となっています。 ―― 『2012年の黙示録』(たま出版) ここで述べていることに該当する旧約聖書の内容は、創世記の冒頭に出てきます。神が天と地を創造される第六日目の出来事です。 神はこのように人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。 神はまた、彼らを祝福し、このように神は彼らに仰せられた。 「生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。」 ついで神は仰せられた。「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。」 すると、そのようになった。 ―― 『聖書 新改訳』 日本聖書刊行会 ここでは、「支配せよ」という表現と、「それがあなたがたの食物となる」という表現が明確に使い分けられているのです。「支配せよ」を「食べてもよい」と解釈すると、神は「地をはうすべての生き物」すなわち、蛇やトカゲはもちろん、ムカデやサソリまでも「人の食べ物」として準備されたことになります。これこそ「誤った解釈」だと思うのです。 旧約聖書の神様は、人の食べ物は「種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木」すなわち「穀物と野菜・果物類」だとはっきり述べておられるのです。 そういう予備知識を持っていただいたうえで、以下の『2012年の黙示録』の抜粋にお目通しをいただきたいと思います。 |
アメリカ社会の肉食文化が地球を滅ぼす
『脱牛肉文明への挑戦』(ダイヤモンド社)という本の中で、著者のジェレミー・リフキンは、肉食文化がアメリカを病人の国、犯罪者の国、畜生の国にしたと厳しく指摘しています。日本がいま猛然とそのあとを追随しているのです。 リフキンによりますと、現在この地球上にはおよそ12億8000頭のウシがいて、それらのウシが世界の陸地面積の約24パーセントで草を食(は)み、何億人もの人間を養えるほどの穀物を食べているのです。 ウシの飼育は熱帯雨林の破壊の原因となって、地球の生態系を狂わせています。中南米では、ウシの牧場をつくるために広大な面積の原生林が切り開かれています。また、飼育場からあふれ出るウシの排泄物は、主要な温暖化ガスの一つであるメタンの発生源になっています。 今日、世界の穀物収穫量の約三分の一はウシその他の家畜の飼料に使われており、その一方で、10億人もの人々が慢性的な栄養不良に苦しんでいるのです。逆に、先進国では、多くの人が穀物で飼育された家畜の肉の食べ過ぎによる病気が原因で死亡しています。世界中に広がった牛肉食の習慣は、このように、環境、経済、人間に途方もない弊害をもたらして、地球とその住人の将来の幸福に対する最大の脅威の一つになっているのです。 もちろん、いま人類が肉食をやめたからすぐに地球が救われるというわけではありません。この地球の破壊に手を貸している主犯格のものはまだ他にもいろいろあるのです。 結局のところ、この便利な文明社会そのものが地球破壊の真犯人ということができます。今日の石油に依存した生活そのものが地球の環境汚染を推進しているわけですから、その文明の恩恵を受けている立場からは、安易な犯人さがしはできないような気がします。 ただ、私たちの今の暮らし方が地球に多大な負担を負わせ、その命を縮めることに手を貸しているという自覚だけは持っておく必要があると思います。 終末現象のなかで人は試される カタストロフィーというのは、何も天変地異のことだけを言っているわけではありません。人為的な戦争なども考えられますし、最も注意しないといけないのは、一人ひとりの人間自身が生み出す終末現象なのです。例えば、食料が十分に手に入らない事態になったときに、天変地異以上に恐ろしい事態が起こるかもしれません。限られた食料をめぐっての人と人との奪い合い、場合によっては暴力による略奪などの動きです。 人が終末の時に「光の子」と「獣」とに分けられるといいましたが、この時に人は試されるのです。目の前の食料をめぐってどのような態度をとるか。それは私たちの心の奥深くに沈殿していたもう一つの心、私たちが自覚していない潜在意識の中にあるものが表面に出てくるのです。この潜在意識に影響を与えるのが、普段の心の使い方、そして言葉、食べ物なのです。 肉食を好む人はどうしても波長が獣と同じレベルになりますから、自分の命を守ろうとする本能が人一倍強く、極限のときにその姿をあらわにすることでしょう。私が本書を通じて、肉食をやめていただくようにお節介をしているのはそういう理由からです。 これ以外にも、肉食を続けている人は終末現象のなかで必ず後悔することが起きると思っています。確信が持てるようになった段階で、いずれ明らかにする予定です。 「本性を現す」という言葉がありますが、終末の極限的状況の中で、人は試されるのです。地位や立場が保証された中では悠然と、また慈悲深く振る舞えた人も、それらが失われ、自らの生命の危機に直面する段階になると、心の底に沈殿していた本来の自分が浮き彫りになってきます。「君子豹変」が十分に考えられるのです。自分の心の底にどのような本心が潜んでいるかは、平和な時代にはなかなか分かりにくいものです。 「光の子」になれないのはどんな人か 各予言の内容から判断しますと、「光の子」となって新しい次元に行けるのは人類の1割〜3割程度かも知れません。預言によっては1%ぐらいだと言っているものもあります。特に、次のような人は「光の子」になれない可能性が高いと思われます。 @ 「人生は一回限りだから、好きなことをやって、楽しんで死ななきゃ損」という考え方で生きている人。 A 霊界や異次元などの神秘な世界の存在を認めず、科学ですべてが解決・解釈できると考えている人。(そういう人は死後の世界を信じることができないので、死ぬことを非常に恐れる) B お金や権力、名誉などに対する執着心が強い人。 C 何事に対しても感謝の気持ちが少なく、いつも不平不満を口にし、他人や世の中の悪口ばかり言っている人。 D 自分の健康状態を異常に気にし、すぐに病院や薬を頼りにする人。 それから、これは私個人の見解ではありますが、「E習慣的に肉食をしている人」も波動が大変粗くなっていますので、新しい次元の世界に行くことはむずかしいと思っています。多分、体内に蓄積された牛や豚など高等動物の波動は、終末ぎりぎりの次元アップのときには体を内側から焼くような熱となって、大変な苦しみの原因となるはずです。 牛や豚も人間と同じように意識を持っていて、自分たちが殺される前にそのことを察知しているといわれます。ですから、殺されるときの恐怖の念が体内に蓄積されているのです。その肉を習慣的に食べる人には同じ恐怖心の波動が身に付き、蓄積されていくことになります。 日月神示が肉食を強く戒めているのはそのためだと思います。 「感謝をして食べれば、悪い波動も消える」という人もいますが、それは食べることを前提とした身勝手な理屈です。食べられる側の立場を全く考慮に入れていない考え方と言うべきでしょう。 動物は人間の食べ物として準備されたのか 「他者の幸せを願う」と言いましたが、他者とは人間だけに限っているわけではありません。最近では犬や猫などのペットを飼う人が増えていますが、自分が飼っているペットはまるで自分の分身のように大事にします。巣立っていった子供の代わりに、たっぷり愛情を注ぎ、そのペットが怪我でもしようものなら、大変心を痛めることでしょう。 しかし、ペットとはいえなくても、私たちの食卓にハンバーグや肉だんごという形で出されてくるお肉の原料となっているのは、同じ地球に住む牛や豚などの生き物であることは頭に浮かびません。その牛や豚たちがどのような(悲惨な)飼われ方をして、どのような(残酷な)方法で殺され、処理されているのかは知る必要はないと思っているのです。 だから、たとえば子供がそのハンバーグを食べ残しても、そこに牛の命が犠牲になっていることを教える親は少なくなりました。というより、親である大人自身がそのような感覚を持てなくなっているのです。 「牛や豚などの動物は、神様が人間に食べ物として準備してくださったものだ」という考え方が、旧約聖書の誤った解釈に基づく西欧文明の基調となっています。その考え方を日本も取り入れて、世界第二位の経済大国にまで発展したのでした。しかし、これは人間が蒔いてきた最もよくない種だったのです。それが人類のカルマとなって、これから終末現象のなかで清算されることになるわけです。 そのことにできるだけ早く気づくこと――それが私たち一人ひとりに今求められているのです。気づきのない人は、人類のカルマをそのまま払わされることになってしまいます。つまり、大天変地異に遭遇するという形で、牛や豚たちと同じような恐怖を味わうことになるのです。 それを避けるためにも、自分の家で飼っているペットを愛するのと同じ気持ちで、食料となってくれている牛や豚の命に対して、哀れみとお詫びと感謝の気持ちを持つことが必要です。 また、牛や豚などのように人間の食料として利用されている動物以外に、医学や科学の研究のためにその命を提供させられているモルモットなどの小さな生き物に対しても、同じような気持ちをもたなくてはならないと思います。かのガンジーは、「実験動物を残酷な形で取り扱っていることが人類最大の罪である」とまで言っています。 人間は何を食べるべきか) 一升マスには一升入ると思っているなれど、一升入れるとこぼれるのであるぞ。腹一杯食べてはならん。死に行く道ぞ。二分をまず神にささげよ。 食物、食べ過ぎるから病になるのぢゃ。不運となるのぢゃ。 腹十分食べてはこぼれる、運はつまってひらけん。この判りきったこと、何故に判らんのぢゃ。ツキモノがたらふく食べていることに気づかんのか。食べ物節すればツキモノ改心するぞ。 私たちは食べ物から波動をとり入れることになりますので、農薬や添加物などで汚された今日の食べ物はとりすぎないほうがよいのです。また、健康上の問題とは別に、小食は運命をよくするという考え方もあります。しかしながら、美食と飽食に慣らされた現代人にはちょっと難しい注文かも知れません。ですから、「獣側に行ってもいいから、今の食生活はやめたくない」という方は、今の食生活をお続けになったらいいと思います。ただし、近い将来に食糧危機が来て、空腹の苦しさという形でカルマの清算をさせられる可能性は高いと思います。 そのとき、満腹に慣れた胃袋は、なかなか辛抱してくれないのではないでしょうか。 ツキモノというのは、別次元(幽界)の低級霊という意味です。肉体を失ったあともこの世の食べ物に未練のある未成仏霊が、自分と同じような食欲旺盛な人間に憑依(ひょうい)して、その人間を通じて食べ物(の波動)を口にするのです。本人が食べているようにみえますが、実は低級霊の口に入っている場合が多いということです。ですから、大食漢と言われる人、どうしても間食癖が抜けない人、甘い物に眼がない人、アルコール依存度の高い人などは注意が必要だということです。 食べる量をコントロールすることによって、人間に懸かっている霊を改心させることができると述べられています。これも終末の時代には大変重要なことでしょう。 牛の食べ物食べると牛のようになるぞ。人間の食べ物は定まっているのだぞ。獣と神が分かれると申してあろうがな。縁ある人々に知らせておけよ。日本中に知らしておけよ。世界の人々に知らせてやれよ。 牛の食べ物とは何を指しているのでしょうか。牛は本来は草を食べています。しかしながら、ここでは「草を食べると牛のようになるぞ」と述べているのではないと思います。 牛の食べ物で人間が口にしているのは牛乳です。子牛は母親の乳すなわち牛乳を飲んで急成長しますが、その寿命は20年そこそこで、人間の約4分の1しかありません。ですから、牛乳は「早熟早衰」の波動をもっているということができます。牛の骨に含まれるカルシウムは、人間の骨のカルシウムとは組成が違っているのです。人間の赤ちゃんでも、ミルクで育てると体の成長は早いのですが、骨の組成が粗いため、すぐ骨折するようになり、また内臓などの老化も早いのです。ブロイラーや養殖の魚を見てもわかりますが、人工的に早く育てられた生き物は、自然に育ったものに比べて肉に締まりがありません。また、病気などに対する抵抗力も弱いのです。 ただ、ここで述べられているのは健康上の問題ではなく、霊的視点つまり波動の問題です。牛の食べ物を食べていると牛のような波動になるので、獣の側に引き寄せられることになるぞと警告しているのです。しかも、このことは「世界中に知らせてやれよ」というほど重要な問題だということです。 四つ足を食ってはならん。共食いとなるぞ。草木から動物生まれると申してあろう。神民の食物は五穀野菜の類であるぞ。 食物は科学的栄養のみにとらわれてはならん。霊の栄養大切。 「四つ足を食ってはならん」と、肉食を厳しく戒めています。神民、すなわちこれから「光の子」として選ばれる人たちの食べ物は五穀野菜の類だと言っています。それも科学的な栄養の観点にとらわれるのでなく、霊の栄養、すなわち「食べ物の波動」が大切だということです。農薬などを使わず、人が愛情を持って育てた作物は、最高の波動をしているはずです。波動を汚さないためには、できるだけそういうものを手に入れて食べるように心がけたいものです。 牛や豚などの肉の場合は、育てられる環境の劣悪さと、殺される時の残酷さが肉の波動にイライラや恐怖の念として蓄積されていますので、それを食べることによってイライラや恐怖の波動をとり入れることになり、波動を粗くしてしまう恐れがあります。最近では、肉体の健康にとってもよくないことがわかっていますが、何よりも霊的に見て問題が大きいということなのです。 |
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