サバイバル
(未完成です)
2020年7月10日(金) 
 
 
 前回お約束しましたとおり、タイトルの内容で執筆する予定でしたが、いろいろと不測の事態が発生しましたので少し前置きが必要となりました。本題は次回以降に先送りする可能性がありますことをご了承ください。

「不測の事態」とは、現在もまだ日本列島に大きな被害を及ぼしつつある雨の影響です。当初は九州を中心に各地で水害が発生していましたが、その後、日本列島を縦断する形で被災地が広がりつつあります。
 不思議なことに、九州に関しては南海トラフの被災想定地域ではないところが、雨の影響で重大な被害を受けているように見えます。「もしかしたら、これも気象兵器ではないか」と勘ぐりたくなるような被害の発生状況です。
 実は、私自身もこの雨の影響を強く受けたひとりでもあります。
 7日の朝早く、買ったばかりの中古の軽自動車で、ひとり神戸から大分の移住予定先までの長距離ドライブに出かけたのです。雨が降っていましたが、日本全国(沖縄を除く全県)をマイカーとレンタカーで走り回ってきた経験から、雨中のドライブもまったく苦にすることなく、意気揚々とハンドルを握っていました。
 ところが、岡山を過ぎ広島にさしかかったころ、高速道路の山陽道が通行止めになっていて、一般道路に下ろされて国道2号線を走ることになりました。
 国道2号線は基本は1車線です。2車線の高速道路を走ってきた車が1車線の一般道路に収束されるわけですから、その渋滞は尋常ではありません。午後3時に大分に着く予定で出発しましたが、広島市内を通過したころは真っ暗になっていました。
 渋滞にとどめを刺したのが関門海峡大橋の通行止めです。山口から九州に渡る主力道路が通行できないということで、1車線の関門トンネルが唯一の細い「命綱」となっていたのです。その命綱をたよりに、全国から九州に運ばれる荷物を積んだトラックが続々と押し寄せてくるのです。その大型車の間に私の小さな軽自動車が挟まれる形で、ようやく関門トンネルを通過したときは日付が変わっていました。
 それからは高速道路の東九州自動車道を通って2時間ほどで大分に着く予定でしたが、こちらも雨のために通行止めになっていて、片道1車線の国道10号線を走ることになりました。移住予定のアパートに着いたのは午前3時。前日の朝の7時に出発してから20時間の雨中ドライブでした。
 途中、高速のサービスエリアや一般道のコンビニでトイレに行った時間、一般道にあるコンビニで買ったおにぎりで腹ごしらえをした時間、ガソリンを3回給油した時間、大分のコンビニの駐車場に車を止めて約10分の仮眠を取った時間以外は、ずっとハンドルを握ったままだったのです。正味の連続運転時間の18時間というのは初体験でした。

 さて、前置きが非常に長くなりましたので、今回は竜頭蛇尾の「つぶや記」になりそうです。重ねてお詫び申し上げます。
 今回はまず、前々回の「サバイバルについての考え方」を改めて確認していただきたいと思います。サバイバルのための準備が必要なのは「被災想定エリアに隣接していない地域に住んでいる人だけ」と申し上げました。首都直下地震および南海トラフ巨大地震の被災想定エリアに住んでいる人は、何を準備していても助かる可能性が低いからです。運良く建物の倒壊や火災、および津波などの被害は免れても、いつまでも救助がこない状況では持ちこたえることはできないと思われます。
 また、被災想定エリアに隣接する地域に住んでいる人は、被災地から避難してくる人たちに自宅を開放せざるを得なくなるため、結局は被災者と同じ状況に置かれることが想像できます。備蓄した水や食料も多くの人と分け合うことになり、すぐに底をつくでしょう。
 そういう理由で、私がこれから提案する予定のサバイバルの準備をする必要があるのは、「被災想定エリアに隣接していない地域に住んでいる人」に限定されます。はたして、当「つぶや記」の読者の方で該当する人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
 首都直下地震や南海トラフ巨大地震の被災想定エリアに住む人は全くいらっしゃらないのでしょうか。そのことが気になっています。私の真剣なサバイバルの準備を、ただ興味本位でご覧になっているのであれば、非常に悲しいことだからです。
 ということで、南海トラフ巨大地震がもたらす被害の大きさを再認識していただくため、政府の想定する被害の内容に関する資料をご紹介しておきます。
 現在も被災想定エリアに住んでいる方は、移住(事前疎開)の必要がないかどうかをまじめに再検討ししていただきたいと思います。これが私からの最後の、そして切実なお願いです。
 首都直下地震の被災想定エリアに住んでいる人に対しては、「奇跡が起こることを願っておいてください」と申し上げるしかありません。「神頼み」以外に助かる可能性が思い浮かばないからです。

 それでは、まず朝日新聞デジタルの「災害大国南海トラフ地震の被害想定」をご覧ください。

 次は気象庁の情報です。

 南海トラフ地震で想定される地震や津波の高さ(気象庁)

 最後にご紹介するのは内閣府・防災情報のページからの南海トラフ巨大地震に関する内容です。短い映像にしてありますのでぜひ視聴してみてください。

●全体版(17分26秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP) 視聴別ウインドウで開きます (YouTube)

●オープニング編(南海トラフ巨大地震とは?)(3分09秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP)

●シミュレーション編(3分03秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP)

●被害の特徴解説編(4分42秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP)

●被害想定の全体像編(2分28秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP)

●対策編(4分03秒) 視聴別ウインドウで開きます (内閣府HP)

 最後の「対策編」をご覧いただきましたか?
 東日本大震災という貴重な経験をしていながら、この程度の対策しか提案できない政府――。そして、そんな政府しか持つことができない国民――。
 羊の群れ(国民)が何の疑問も持たず、犬(マスコミ)に追い立てられながら、ぞろぞろと断崖(日本沈没)へ向かって歩いている(歩かされている)姿が重なって見えます。読者のみなさんがその中の一頭でないことを願っております。

「サバイバルの内容」のご提案につきましては、次回に持ち越させていただきますことをお許しください。移住先のアパートで生活するための諸準備がほぼ終わりましたので、私は本日、大分を発って神戸の自宅へと向かう予定です。途中の道路に雨の影響が残っていてはいけないと考え、復路はフェリーを利用することにしました。船の中で、「サバイバル(長期大停電に備える)」の内容を執筆したいと考えています。
 
 
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