効果がないどころか超有害!
ワクチンの罠
船瀬俊介・著 イースト・プレス 
第6章
医療マフィアが推進する「人口削減計画」

 40年前に起こった「ニセ豚インフル」騒動

 何がなんでも、人類という“家畜”にワクチンという毒エキスを注入したい――その欲望を満たすべく、ロックフェラー財閥を頂点とする医療マフィアたちは、さまざまな策を弄してきた。
 ところが、中にはあまりにお粗末なケースもあった。その最たるものが、1970年代、米ジェラルド・R・フォード政権下で起きた“珍事件”である。そのペテンぶりはめちゃくちゃだった。
 当時、米国政府は「豚インフルエンザが流行っている!」と、全米に警報を発した。それを政府は“大虐殺”と命名。「ただちに豚インフルエンザの予防接種を!」と、ヒステリックに国民に呼びかけた。
 次はユースタス・マリンズ氏の証言だ。
 “大虐殺”と呼ばれるかぜが流行したとき、フォード大統領は全国キャンペーンを展開して、国民に予防接種を受けさせた。じつは、この計画を裏で操っていたのは大手製薬会社で、彼らはこの計画のおかけで1億3,500万ドル(約135億円)の利益を得た」
 まさに荒稼ぎである。ところが――。
「実際には、この病気にかかっていた者など国内にひとりもいなかった!」
 存在しない“幻の感染症”に、巨額の国家予算が投入されたのだ。そのカラクリは次のとおり。
 当初“かれら”は、豚が感染するインフルエンザを予防するために、この“豚インフルエンザ・ワクチン”をつくった。ところが、ワクチンを打った豚の多くが衰弱して死んでしまった。養豚業者は怒り、ワクチンの買い取りを拒否した。
 困ったのは製薬会社である。大量の在庫が残ってしまったからだ。そこで彼らは恐るべき妙案を思いついた。
「もし養豚業者たちがこのワクチンを豚に注射しないのなら、人間に注射すればいいではないか」
 このようにして、ワクチン注射の矛先はすべての米国民に向けられた。
 ところが、そんな“かれら”の恐ろしい陰謀に反旗をひるがえした勇気ある公僕がいた。FDAワクチン管理局の局長、アンソニー・モリス博士である。
「安全な豚インフルエンザ・ワクチンなどあるはずない。なぜなら、この病気にかかっている患者はどこにもいないからだ。だから実験のしようもない!」
 さらに、博士は声明を発表した。
「豚インフルエンザ・ワクチンなど、まったく効果がない!」
 その瞬間、博士はFDAを解雇された。
 しかし、この告発で、豚インフルエンザ・ワクチンに多種多量の有害物質がふくまれていることが露見した。見つかったのは、ウィルス性異種たんぱく粒子、ホルマリン(発がん物質)、鶏卵幼胚の残渣物(かす)、サッカロース(しょ糖)、スィーモロサル(有毒水銀誘導体)、ポリソルベート(合成界面活性剤)など、およそ80種類にのぼる。正体は80種類近い毒物の混合物なのだ。“重大副作用”や死者が出ないほうがおかしい。
 FDAを突然解雇されたモリス博士を、その後も苛酷な運命が襲う。解雇直後、「特別処理班」が出動。博士が使っていた四ヵ所の研究室をいっせいに襲った。研究室には、博士の主張を立証する多くの実験動物が残されていた。「特別処理班」は、即座にこれらの動物たちを殺処分した。さらに博士の研究記録もすべて没収、焼却した。まるで映画のワンシーンのようだが、すべて事実である。
 しかし、モリス博士の命をかけた告発は、すぐに皮肉な形で証明された。製薬会社にかつがれたフォード大統領が、キャンペーンのために全国行脚を重ねているさなか、ワクチンの副作用被害が報告され始めたのだ。わずか二、三ヵ月の間に、ワクチン接種によるまひ症状を訴える被害者が多数現われ、製薬会社に突きつけられた賠償請求額は、合計13億ドル(約1,300億円)にも達した。
 しかし“かれら”は、こんな詐術を弄した。薬害でしかないまひ症状に「ギラン・バレー症候群」という“原因不明”の病名をつけ、ワクチンが原因ではないとごまかしたのだ。
 こうした詐術はそれ以前にもたびたび行なわれていた。たとえば、先述したスペインかぜである。ワクチン接種によって変異した凶悪インフルエンザを世界中に爆発流行させた“かれら”は、「スペインかぜ」という病名をねつ造してごまかした。
 ワクチンの後遺症に別の病名をつけて、原因不明の病気に仕立て上げる――死神たちの悪知恵は底なしである。
 
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