日本国紀
百田尚樹・著 幻冬舎 

 【編集の言葉】

 私たちは何者なのか――。この深遠な問いに、作家・百田尚樹さんが答える。本書はそんな一冊です。当代一のストーリー・テラーである百田さんが、渾身の筆で紡ぎ出した「日本人の物語」を、一人でも多くの方に読んでいただき、この本をもとに会話を広げていただきたい。そう思いながら編集しました。
「日本」という島々では、神話とともに国が始まり、その後、人々が、まるで大きな家族のように暮らしてきました。家族のようだからこそ、人々はときには激しく争い、しかし災害や外敵が迫りくれば力を合わせて立ち向かい、懸命に国を造り守ってきたのです。
 色とりどりの細い糸が撚り合わされて一本の太く長い糸となってきたかのような「日本の歴史」。その先端に立っているのが、今を生きる私たちです。日本の歴史を知ることはすなわち自分自身を知ることではないでしょうか。百田尚樹さんが案内する「自らを知る旅」へ、多くの方とど一緒できたことを嬉しく思います。
 末筆ながら、本書の編集にあたり、史実に関すると指導、確認等にご協力くださいました諸先生方に心より感謝申し上げます。
              編集者 有本香
 
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