地球の支配者は
爬虫類人的異星人である
太田龍・著 成甲書房 
3 太古より地球の支配者は異星人である

 厖大な量の証拠がある奇説

 爬虫類人的異星人が地球人文明の祖であるとのこの“奇説”は、近年、かなりの数の欧米の著述家、研究者によって公表されている。ゼカリア・シッチンの著作の何冊かは日本語に翻訳されたが、シッチンは地球文明を創設した異星人が爬虫類人であるとは規定していない。ジョン・ローズ、アーサー・デーヴィッド・ホーン博士、ジェイソン・ビショップなどの名前が挙げられる。
 この種の説の真偽の判定は今のところ、保留としておく。しかし、ここには二つの重要な、深い意味のある見解が提出されている。

(1)高度文明異星人が地球にやって来て、地球人を家畜のようなものとして飼育した、との説。

(2)原日本型文明は、異星人によって演出されてきたとされる西洋文明とあまりにも異質であるが、この奇説は、この難問に、ある種の合理的解答を与えるもののようにも見える、ということ。


 ゼカリア・シッチンはシュメール語、アラム語、ヘブライ語、その他の中近東の言語によく通じており、シュメールの粘土板文字の解読と翻訳の第一人者との評判のある有名な学者だが、デーヴィッド・アイクは、シッチンのシュメール文字解釈のある部分はきわめて疑わしい、と考えている(『ザ・ビッゲスト・シークレット』4頁)。
 それにシッチンはアイクとの個人的会話の中で、蛇人類が存在するとの証拠は存在しないと語り、さらに、その方向でのアイクの調査を中止するよう異常に強い調子で勧告した(『ザ・ビッゲスト・シークレット』41頁)という。
 ここのところは大変面白い。なぜシッチンのような学者が、それほどこだわるのか。これは些細な事件ではあるまい。
 この爬虫類人的異星人地球支配説は概ね、次のように要約することが出来る。

@ 爬虫類人的異星人の故郷の星
     ↓
A 太陽系内外、その周辺に設置されている前進基地

B 地球内にひそかに棲みついている爬虫類人的異星人
     ↓
C 爬虫類人的異星人が地球人と交合して生まれた人種とその血統のエリート階級
     ↓
D 上記Cの血統によってオーバーシャドウ(精神的に制圧され、支配下にある)されている人びと

E @〜Dによって家畜人として飼育管理されている一般人
 (一説によると、異星人は遺伝子操作によって、地球原人を奴隷ないし家畜人として効率的に使役するために作り変えたとされる)


 CとD=地球人文明社会のエリート支配階級。秘密結社が組織される。

 実例を挙げれば、ヒラリー・クリントンはC項に、すなわち爬虫類人的異星人の血統のエリート人に属するが、彼女の夫、クリントン前米大統領はD項、つまりはエリート人の血統ではないけれども、Cによってオーバーシャドウされている(精神的心理的にその管理下にある)人びとに含まれるのだそうだ(『ザ・ビッゲスト・シークレット』31頁)。
 普通の日本人の常識では、これは荒唐無稽な作り話にしか見えない。もしもこの宇宙人地球植民征服説を仮に認めるとしても、疑いもなく、日本列島原住民は宇宙人によっていじくられていないのである。

 ダイアナ妃は、ウィンザー家の人びとはlizards(トカゲ)であり、the reptiles(爬虫類人)である、とも言っていた。それもきわめて真剣な口調で。「彼らは人間ではない」とも。
(『ザ・ビッゲスト・シークレット』31頁)


 このことをアイクに話したのは、9年間ダイアナの近くに仕えて、ダイアナに深く信頼されていた人物であるという。いろいろと証拠が出てくるもののようだ。
 あながちこの説を無価値なものとして捨てることは出来ない。なぜなら、それを裏付ける幾多の証拠が、近年(とくに19世紀以降)膨大な量となって、集積されているからである。
 アイクは、地球に植民して、地球全体を彼らの世界人間牧場に仕上げようとする爬虫類人的異星人の致命的弱点を発見したという。つまり、彼ら自身が、時間空間の檻の中に閉じ込められた囚人のようなものだ、と。
 さらにアイクは、左脳と右脳に関する図を掲げている。
 秘密結社の体制は人間の意識を、左脳の枠内に、つまり、見ることが出来、触れることが出来、聞くことが出来、においをかぐことの出来るもののみを信ずるところの“合理的”知性の枠内に収監することを企図している。“教育”制度とマスコミはこの目的のために構築されており、教師、講師、科学者、ジャーナリストのほとんどは、彼ら自身、左脳の囚人(左脳に閉じ込められており、左脳と右脳の連絡交流が阻止されている)である。
 我々が自分の心と意識を開くとき、我々は宇宙と結び付いている直感と霊感の場としての右脳を活溌に働かせることになる。

 こんなふうにアイクは説明する。

 右脳は、自己をより高い次元に導き向上させてゆく場である。直感、芸術、無条件の愛、魂との結び付き。
 左脳は知性、論理、物理的世界観の場。この見方は、西洋人としてはかなり高度の水準に達している。
 しかし、心を開く、というけれども、それはあまりにも陳腐なものの言い方ではなかろうか。人類は、羊と羊を監視する牧羊犬の両者からなる。秘密結社は、宗教的政治的医学的科学的規準を設定し、これらの領域の専門科を統御することによって、そしてさらに煽情的なマスコミがこれらの規準を増幅することによって、大衆をこれらの規準の中に収監する。
 (『ザ・ビッゲスト・シークレット』488頁)
 
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