地球の支配者は
爬虫類人的異星人である
太田龍・著 成甲書房 
5 世界人間牧場と監獄宗教が完成する日

 世界で唯一縄文文化だけが異星人の影響ゼロ

 しかし、日本列島には彼等の介入の痕跡が全く見えない。少なくとも今から2000年、ないし2千数百年前までは。
 西洋人は、日本(および朝鮮半島)のあたりを、Far East(Fareast)と呼ぶ。はるか東の果て、大陸のフチにようやくのことでへばりついている山だらけの島々。その東方は広い広い太平洋。価値はゼロに近い。野蛮人が少々、棲みついているようだ。しかしあんなものは構うことはない。放っておけ……地球を上空から眺めた異星人は、こんなふうに日本列島を観察評価したのかも知れない。
 そうしているうちに、彼らの視野から日本列島は完全に消え去った。かくして我々の祖先は彼らの介入、干渉をまぬがれた。このように推理することは合理的だ。
 そのおかげで日本は異星人の奴隷とならず、異星人の文明を強制されず、純粋な地球原住民の手作りの文明を育てることが出来た。これが縄文人の文明である。
 従って我々日本の古代には、天地宇宙を創造した唯一絶対の造物主としての神などというペテン的宗教観念は存在しないし、アダムとイヴに始まる、筆舌につくしがたく陰惨きわまりない地獄絵図も存在しない。
 異星人とその秘密結社はしかし、いつ頃、日本を再発見したのであろうか。日本が彼らの視界に入ってきたのはいつか。この問題を私は今、意識している。
 彼らが日本を視野に入れる、ということは、日本を彼らの支配下に収めるべき価値と必要のある存在として認識することを意味する。日本を支配するということは、日本人をも彼らの奴隷、彼らの家畜人として回収することを意味する。
 日本を意識するためには、彼らの支配が中国大陸に浸透していなければならない。彼らが、インド亜大陸に侵攻した時期は確定できる。それはBC2000年前後のアーリア族の侵入である。アーリア族とは、アイクによれば大洪水のあとの彼らの避難地コーカサス山地一帯で、彼らの手先たるべく、特別に飼育された人種だという。このアーリア族はさらに東進して、中国へも進攻したであろう。
 殷(BC1400年頃)にはそのにおいがする。秦の始皇帝までの千数百年の間に、十分に深く、異星人とその秘密結社工作部隊は中国大陸に根を張ったのではないか。
 けれども中国では、儒教、道教、仏教が広く普及したために、異星人に直結した監獄宗教の津波はとりあえず阻止された。
 インドにおいてBC六世紀以降、監獄宗教打破を目指す仏教が興隆し、その仏教を中国がAD五、六、七世紀、自発的に受け入れて中国仏教とし、その中国仏教を、儒教、道教とともに、日本は受け入れた。これによって日本は、さらにそのあと1000年もの間、直接に異星人とその秘密結社の、武力的政治経済的宗教的攻撃にさらされずに済んだのである。
 彼らがはっきりと日本への直接侵略を射程内に入れたのは、蒙古世界帝国成立期、すなわち西暦21世紀のことであろう。
 これは日本にとって、信じられないほどの幸運である。以来七百数十年、日本は四波にわたる彼らの襲来を受けた。
 第一波は蒙古襲来。これは撃退した。
 第二波はイエズス会ナンバー2のザビエルの日本上陸に続く、ポルトガル、スペインによる日本占領作戦。これも撃退した。
 第三波はペリー米艦隊および英米仏オランダロシア連合艦隊による日本占領作戦。これは初戦で敗北したが押し返した。
 第四波は日露戦争直後から異星人と秘密結社の支配する全世界の勢力を動員した日本包囲必殺作戦。ここで日本は敗れ、全土は占領された。
 今なお我々は占領下にあり、急速度に日本型文明の死滅へと、彼らはカサにかかって急迫しつつある。
 
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