ユングは
知っていた
コンノケンイチ・著 徳間書店 
第3章 宇宙シンクロニシティの警鐘

 「出エジプト記」は、異星人による遺伝子操作の記録だった!

『龍』のルーツは、旧約聖書のトーラー(モーセ五書=創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記)に存在する。「出エジプト記」では紅海がまっ二つに分断されたという有名な記述に代表されるように「ファティマ大奇跡」に劣らない奇跡現象の集大成であり、「未知との遭遇」の具体的なドキュメント集でもある。
 そこでは、モーセに率いられたイスラエルの民が40年間も昼は「雲の柱」夜は「火の柱」(それらのなかに「神」がいたという)に導かれて、空からはマナという食べ物が撒き与えられ、常に上空から監視されていた状況が克明に述べられている。
「雲の柱」、「火の柱」とは、まさに現代でいう葉巻型UFOではないか!
 だが、奇妙なことに、なぜイスラエルの民が40年にもわたって砂漠を放浪させられたのか、肝心な目的が何も述べられていないのである。ゴッド(整理しやすいように、ここでは聖書の神をゴッドと表記する)の目的は何だったのか?
 私は、今ふうにいえば、DNA操作のためだったのではないかと思う。彼らは遺伝子学的な処置をほどこされ、他人種との混血を防ぐため40年間砂漠を放浪させられたのだ。そうした観点でモーセの「十戒」を読むと、よく意味が理解できるだろう。その戒律は宗教(精神)的というより、食物などの厳しい戒律に見るように、肉体と意識を律することに重きを置いている。
 そのルーツを引き継いだのが、ダビデ、イザヤ、エレミヤ、ダニエルなど旧約聖書にキラ星のごとく輩出した預言者たちで、それを直系とする人物が現代の「陰の世界政府」の頂点に君臨する「龍」と思ってよいだろう。
 卓越したユダヤ問題研究家である太田龍氏は(奇しくも名が「龍」だが)、近著『悪魔が支配する悲劇の超大国アメリカ』(第一企画出版)で次のように述べている。

「ハンコックは『神々の指紋』、『創世の守護神』の2冊の著書のなかで、スフィンクスと3つのピラミッドは一万数千年前に建造された、という欧米の一部の学会の説を紹介している。この説は事実とすれば、その建設者は石器時代の地球人ではありえず、現代よりもさらに進んだ科学技術力を有する異星人がそれに深く関与していた、あるいは主体勢力だった、としなければならない」

 異星人文明の足跡はエジプトの他に中米、南米(アンデス)、メソポタミアにも残されているが、何らかの天変地異によって、これらの宇宙人は引き上げた。
 エジプトにおいてのみ異星人の一隊が数千年ないし一万年地上に残り、人類を教育し続けた。その直系がエジプトのファラオ(王)の神官集団であるが、やがてある時点で、この異星人部隊も地上から姿を消した。けれども彼らのなかのある者は宇宙から地球を管理し、彼らの意図する方向に地球人を誘導してきた、というふうに推理することができる。
 
← [BACK]          [NEXT]→
 [TOP]