ヤオイズム
矢追純一著 三五館 

 その時刻は迫っている

 私の考えを非常識というなら、それでもいい。どちらを選ぶかはあなたの自由だ。しかし、もしあなたの中に漠然とした未来への恐怖や不安があるのなら、私の話をよく聞いてほしい。
 たぶん、あなたも気がついていることだろう。今の政治も経済も世の中の風潮もどこかおかしい、と。
 そのとおりだ。すべてがおかしい。みな、だまされているのだ。調べればすぐにわかることだ。真実を知られては困るので、人々の心が操作されている。そのテクニックが巧みで、世の中もそれなりに機能していたので、ほとんどの人はマインドコントロールされていることに気がつかなかった。
 ところが、政治も経済もすでに老朽化が激しくなり、機能不全を起こしはしめた。あちらこちらで、ボロが出てくるようになった。もう前のようにだませなくなってきたのだ。そして、新しいものが生まれるには、古いものが消えていかなければならない。
 明日、あるいは、明後日――。私がかつて満州で経験したように、ある日突然、すべての紙幣がただの紙になる日がやって来るかもしれない。それだけではない。政治も社会もすべてがひっくり返るかもしれないのだ。そのとき、もしあなたがいまだに目を覚まさず、妄想の中で我を忘れているとしたら、混乱の海の中にそのまま飲み込まれてしまうだろう。そこから逃れるのは難しいに違いない。
 じつは、世の中を支配している少数のパワーエリートは、もっと深刻な問題を私たちに隠している。地球が危ないのだ。地震、津波、台風、豪雨、ハリケーン、竜巻、旱魃、土砂災害、大雪など……。最近、自然災害が世界的規模で多発しているのをご存じだろう。
 じつはその背景にあるのは、地球を含めて太陽系そのものが大きな変動を起こしていることなのだ。
 2002年、ロシアの科学者アレクセイ・デミトロフ博士は、われわれの太陽系の異変を次のように報告している。
▼冥王星……温暖化により、この14年間で大気圧が3倍になった。ポールシフトによ り、N極とS極が反対になってしまい、太陽系から遠ざかりつつある。
▼海王星……新しい黒斑が出現し、明るさが増大。ポールシフトで磁場に大変化がみられる。海王星の第一衛星で、海王星最大の衛星トリトン(太陽系全体でも7番目の大きさ)の温度が5%上昇している。
▼天王星……明るさが増している。
▼土星……明るさが増した。土星の第六衛星であるタイタンでは、大気層が1980年よ り10〜15%厚くなった。
▼木星……大赤斑が小さくなりつつあると同時に、新しい赤斑ができた。木星の磁場から発生したプラズマが、木星の第一衛星であるイオとチューブのようにつながった。これまでにない氷冠が見られる。イオは地球以外で最初に活火山が観測された天体だが、この巨大火山が噴火した。
▼火星……温度上昇にともなって極の氷冠が溶けはじめ、1999〜2000年2二年間だけで50%が消滅。その結果、なんと大気濃度が1992年の2倍になった。今後20年間で20倍になると予想される。
▼金星……磁場が変化している。明るさと温度が高くなっている。
▼月……1985年以降、今までに観測されなかったナトリウムとカリウムのイオンガス発生が観測された。
▼地球……1990年代には40ガウスであった磁場が2002年には約0.4ガウス、つまりわずか10数年で100分1にまで減少。しかも磁気減少は年々続いている。
 自転速度が速くなっている。北半球の地磁気極は、この150年間でカナダからシべリア方向に1,100キロメートルも移動。ヴァン・アレン帯で、これまでになかったガスの帯が発見された。1975年以来、火山活動は約5倍に増加。1975〜1998年にかけて地震が4倍に増加した。1968〜1993年にかけて自然災害が4.3倍にも増加している。
 
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