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第1章 精神病と呼ばれているもの | ||
3.精神病の正体は何か | ||
専門医も認めた医学の限界 ある精神科の有名なお医者さんが私にこう言いました。 「いや回診に歩いているとよくわかるよ。患者たちには、みんな何かが憑いているんだ。脳のどの部分がどう故障したというようないわゆる病気なら医学で治せる。が、憑いているものを医者の力じゃどうにもならん。あんたみたいな人に大いに頑張ってもらわなくてはいかんよ」 私への激励の意味もあってのお言葉でしょうが、事実、現在の医術が精神病にしていることの範囲は大変にせまいと言わざるを得ません。 一口に申せば、症状の軽減だけを目的にした対症療法として、もっぱら薬の投与に頼ったものが中心になっていると言えます。 この薬がまた強くて、しかも副作用が大きいのです。暴れて手がつけられない人にはグッタリと静かになってしまうような薬を、そして反対にふさぎこんでいる人には何故か妙に元気になる薬を、といったふうに、肉体の故障を修繕するべく薬また薬です。それでいて、そうした薬漬けといえるほど大量の薬を投与したところで残念ながら完全な治癒は無理なのです。症状が軽減したように見えたところで「よし治った」ということで退院させられますが、やがてまた再発したような状態になり、そして再入院です。精神病はさっぱり治らないし、投薬の副作用で別の病気にはなってしまうで、結果的にはさんざんなめにあうことになります。 私の所へおいでになる方々はこうした経緯を通ったのちに、それこそ最後の賭けとでもいうように一縷(いちる)の望みを託して来られます。 この方々のお話を聞くまでもなく、この世で精神病といわれている意識の障害は、残念ながら病院では治らないのです。 医学を否定したり誹謗したりするつもりでこんなことを言っているのではありません。精神病はいわゆる「病気」ではないのですから、医術では完治しないのです。 ならば一体何なのでしょう。 精神病という名で一括されている人間の特異な症状は、なんと心霊の意識・想いの働きそのものなのです。 |
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