●目次●(青い文字はリンクしています)
  はじめに
 序章 歴史に遺された日本人の知性と道徳
  予言された「強大な国家」としての日本
  日本と中国の道理の違い
  徳とはほど遠い中国の皇帝
  戦後は廃止された道徳教育の落とし穴
  「欲望最大、道徳最低」の中国という鏡
  今取り戻す日本人の美徳
 1章 日本の繁栄を支えた独自の美徳とは
  犠牲の精神を生み出した「和の心」
  「永劫の罪」がなかった日本の特性
  「国家統合」の原理として重視したもの
  「話せばわかる」という精神
  “人間不信の社会”中国の歴史
  社会を円滑にしてきた思いやり
  鬼にも生きる道を与える考え方
  日本では「独裁者」は生き残れない
  なぜ日本人は自然を愛するのか
  常に意識の高い国民であり続ける理由
 2章 大陸には生まれない「誠実」の思想
  日本人の道徳の軸は「誠」にある
  誠実を後世に残した佐久間艇長
  神代の時代からつづく清明心
  中国で「嘘つき」が跋扈する本当の理由
  幕末に散った会津藩士の誠とは
  “武士道精神”の真髄を知る
  魯迅が絶賛した“日本人のふるまい”
  マッカーサーが感動した「至誠」
 3章 “勤勉さ”の志は消えたのか
  「働き過ぎ」さえ美徳になった現実
  中国人が理想とする“仙人”生活とは
  日本人の高尚な職業倫理
  働くことを「修行」と考える
  千二百年前からつづく勤労精神
  教科書から外された二宮尊徳
  「士魂商才」で事業を進めた渋沢栄一
  世界で類稀な教育レベルの高さ
  なぜ台湾人は日本人を尊敬するのか
  今も残る「誠」の遺産
 4章 争いを阻む“思いやり”の社会
  「修身」の代わりに生まれた教育とは
  お金がなくてもできる七つの施し
  実利がないと動かない中国人
  和の社会と争の社会歴史的背景
  他民族をいたわり犠牲を捧げた日本人
  中国人は政治をゲームと考える
  台湾で神となった三人の警察官
  中国の歴史が育んだ「幸災楽禍」思想
  村八分にこそ表れる優しい民族性
  自然への畏敬、衆生への慈愛が原点
  敵国大統領の死への哀悼の辞
 5章 なぜ、日本人は誤解されやすいのか
  日本人らしさをつくる「恥」の文化
  「日本人論」に欠かせないテーマ
  儒教で肯定されている“功名心”
  日本の「罪」と中国の「罪」の決定的違い
  人目のないところでも勤勉という高潔さ
  国民的マゾヒズム体質の欠点の克服
  なぜ刑罰より周りの目を恐れるのか
  「恥を知る」ことの重要性
  義理と名声から名誉は生まれる
  論語と孟子という間違いだらけの説教
 6章 日本人が知らない日本人の底力
  義理人情は生活のすみずみで生きている
  中国では「恩と仇」に換わる「義理と人情」
  「泣く子と地頭には勝てない」真理
  新渡戸稲造が指摘した義理の堕落面
  強い連帯意識を生んだ背景
  イスラエルで認められた日本人の功績
  日本の「義理と人情」と台湾の「人情義理」
  外来文化を常に受容している日本
  ドラマに映し出される時代の趨勢
  中国人の道徳のもろい土台
  西洋人には理解できない“切腹”の心境
 7章 「恩を返す」ことで復活する精神
  蒋介石は日本に「徳を以て報いた」のか
  日本人の「道徳的マゾヒズム」とは
  関羽と曹操の恩の貸し借りは差し引き法
  質と量にこだわる中国倫理の特色
  中国人の「友好」は恩の押し売りである
  日本の報恩思想は仏教から生まれたもの
  西洋の原罪文化と東洋の原恩文化の違い
  「禅譲の美徳」の源流を知る
  空海が説いた三宝の恩
  日本人を律してきた因果応報の考え方
8章 近代日本を究めた「道」のこころ
  日本で生み出された「道」の精神と風土
  「仁」と「義」をセットで売り出した孟子
  無心、無欲、無我
  日本の原動力こそ「道」を求める精神
  日本的共創の原理とは
  中国人の「紅」と「専」の論争
  人を宝とする日本、モノを宝とする中国
  不完全性を思考する「日本文明」
  日本人には独創性がないという誤解
  高徳が標的とされたジャパン・パッシング
 終章 今、蘇る世界に誇れる日本の美徳
  「和魂洋才」で築いた日本帝国
  「和魂」はついに「洋魂」を修正した
  唐心に対抗して生まれた「大和魂」
  宗教教育のない日本で道徳教育が育った
  純化された最高の武士道
  力よりも精神を重んじてきた日本人の伝統
  戦後消された「日本精神」
  再認識から生まれる新しい日本の未来へ
  
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